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■--お母さん、今晩の献立を決める前に読んで!
++ たんぽぽ舎 (部長)…244回          

お母さん、今晩の献立を決める前に読んで!
海産物100品目――放射能汚染度リスト
魚屋さんで売ってる魚を買ってきて調査した

 『女性セブン』7月28日号が「いまお母さんができる最善策はこれだ」の特集を組んでいます。
その一つとして、魚屋さんで売っている海産物100品目の放射能汚染度の独自調査が載っています。協力は、たんぽぽ舎内に事務局を置く放射能汚染食品測定室です。その文章の要旨を紹介します。8頁の特集。

○福島第一原発の事故で、いまもっとも問題となっているのは、海に流出してしまった大量の放射能汚染水だ。政府は「海産物にただちに影響がでることはない」というが、彼らの嘘はもう聞きあきた。食卓にのぼる魚はいったいどれくらい汚染されているのか。本誌は、東日本の漁港で水揚げされ、スーパーや市場で売られている海産物100品目を独自に検査した。
その結果、明らかになったこととは――

○大量の汚染水が流出する太平洋でとれた魚は安全なのか? 
・原水爆実験後にさえ出なかったセシウム134が検出された。
・魚――ぶりから31ベクレルの放射能が! 
・貝類、かに、たこ、いか――福島に近い北茨城産から検出。
・水産加工品――217ベクレルの最高値。
・海藻類――福島県外への影響は見られなかったが……
.. 2011年07月21日 08:55   No.305001

++ たんぽぽ舎 (部長)…245回       
政府の被ばく基準根拠「ICRP勧告」「恣意的で誤り」

内部被ばく研究の国際的権威、バズビー博士に聞く年0.1mSv 避難の目安に

○福島第一原発事故の放射能汚染問題で、欧州放射線リスク委員会(ECRR)の科学議長を務めるクリス・バズビー英アルスター大客員教授(65)が来日し、本紙の単独インタビューに応じた。日本政府が被ばく基準の根拠にしている国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告について「内部被ばくを考慮しておらず、恣意的な基準に過ぎない」と厳しく批判した。

○バズビー氏は体内に入った放射性物質による内部被ばく研究の国際的権威で、チェルノブイリ事故の健康被害にも詳しい。ECRRは,1997年、欧州議会の環境派グループ「緑の党」によって設立され,同氏は中心人物だ。今回、学校ごと疎開する措置を求めて仮処分申請した福島県郡山市の児童と生徒らを支援するため来日した。

○―ICRPの被ばく限度は、一般人は通常年間1mSv、緊急時は20〜100mSv。これに対し、ECRRは「内部被ばくの影響が大きい」との主張に基づき,年間0.1mSvをこえないよう勧告している。「内部被ばくは、体内のDNA近くで起きるため、外部被ばくよりも低い線量で非常に高い危険性を持つ。1mSvという基準は、外部被ばくにしか有効ではない」

○―ECRRは、今後がん発症などの健康被害が出ると予測し、公表した。この数値はICRPの基準による試算の70倍にも上るが。「最近20年間で、ICRPが間違っていたという証拠がたくさん集まっている。多くの国がICRPのモデルを取り上げてきたことは事実だが、ECRRと同じ独立した第三者機関だ。ICRPに特別な地位は与えられていない」

○「詳細な汚染マップの作製や、第三者機関による健康影響調査、放射能に汚染されていない水や食料を確保することが必要となるだろう」

学校疎開に関する声明
○バズビー氏は、「学校疎開」の仮処分申請に関して声明を発表した。要旨は次の通り。
▽外部被ばく線量が地上1mで毎時1μSvを超える地域に住む子どもらは退避すべきだと考える。
▽文科省や県などの被ばく線量の計測はセシウムなどガンマ線値であり、環境中に存在する多くのベータ線やアルファ線が出てこない。呼吸や飲食からの内部被ばくが過小評価されている。
▽原発から60`離れた地点での汚染レヴェルは、1平方mでセシウム137は1000〜1万`ベクレル、
それ以外の物質は300`ベクレルに相当する。子どもたちに何かしらの健康障害をもたらすことになり、文化社会で許されることではない。
                                                             
 (東京新聞7月20日より抜粋)


.. 2011年07月21日 09:02   No.305002
++ たんぽぽ舎 (部長)…246回       
7.22は東電&経産省前へ!東電は賠償と廃炉を、経産省は泊も玄海も全ての再稼働をあきらめろ〜!

東電前アクションのお知らせです。ぜひご参加下さい、転送・転載大歓迎!

7・22東電・経産省前アクション!
“東電は[賠償]と[廃炉]で責任をとれ!経産省は再稼働をあきらめろ!”〜止めろ!止まれ!泊原発〜

■詳細
【日時】 7月22日(金) 17:00〜20:30(終了後に交流会があります。)
【場所】 JR新橋駅 SL広場前集合 どこからでも途中参加可能です。
※時間によって場所が異なりますので、下記地図をご参照の上お集まり下さい。
  都合により時間を変更することもございますので、ご了承下さい。
【行動内容】
* 17:00〜 新橋駅前SL広場前で街頭アピール、マイクリレー
* 18:30〜 東電へ福島原発作業員の方々への寄せ書きを提出
* 19:30〜 経産省へ申し入れ書の提出と抗議アピール、マイクリレー、合唱など

■告知
ギラギラの太陽と、ぐんぐん伸びる夏野菜。
でも、放射能汚染の現状が明らかになればなるほど、きゅうりを丸かじり出来なくなる日常。
牛肉から3200ベクレルのセシウム※、荒茶から1810ベクレルのセシウム※、焼却灰から
1万5000ベクレルのセシウム※、、、。
未だに放射能を出し続けている福島原発、放射能汚染の拡大や、避難できない人々。
そんな状況を尻目に、東電は会社存続に必死で、経産省は原発再稼働のことで頭がいっぱい。
今、東電がすることは何ですか?経産省がすることは?

東電は、
■すべての作業員の被曝量管理をして、使い捨てを絶対にしない。
■会社を解体しすべての資産を売却し、原発被害者への賠償にあてる。
■東電管内にあるすべての原発の廃炉。
経産省は、
■全国すべての原発の再稼働はもうあきらめる。
■原子力安全・保安院を切り離す。
■発送電分離を早急に行う。

経済を人質にとった、原発必要論はもうウンザリです。私たちが望むのは安全で健全な生活です。
被曝労働ありきの原発。次世代への犯罪である放射性廃棄物。もう誰にも被曝してもらいたくないんです!
7・22東電前アクションは、始まりの場所、東電前へ再結集し、経産省へも抗議を行います。
ご賛同いただける方は是非、一緒に声を上げましょう!

.. 2011年07月21日 09:44   No.305003
++ たんぽぽ舎 (部長)…247回       
原発事故賠償 東電が仮払い拒否?!
幼稚園、ホーム「対象外」と言って原賠法に反する姿勢に大きな批判

 東京電力福島第一原発事故を受けている事業者に対する損害賠償を巡り、東電が幼稚園や老人ホーム、診療所への仮払金の支払いを拒否していることが、毎日新聞の入手した文書などで分かった。

支払い対象の事業者を中小企業に限定し「学校法人や社会福祉法人、医療法人は法律上、中小企業に該当しないため」と説明。将来の賠償も「分からない」としており、全被害者への賠償責任を
定めた原子力損害賠償法に反した姿勢に厳しい批判が出ている。

 原賠法は文部科学省の「原子力損害賠償紛争審査会」が損害の範囲を判定する指針を策定すると規定。審査会は4月の1次指針で、救済対象の事業者を「営業被害などを受けた多数の事業者ら」と幅広く定めており、中小企業に限る法的根拠はない。

 毎日新聞の取材では、他に南相馬市の幼稚園を経営する学校法人、同市で特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人、富岡町で診療を経営する医療法人が仮払いを拒否された。
福島県によると、原発から30km圏内には6学校法人、22医療法人、15社会福祉法人がある。

 浪江幼稚園の大谷清子園長は「園児約160人が皆いなくなり収入はゼロなのに人件費などで月100万円の支出がある。仮払金がもらえず、将来も賠償されないのではと思うと不安で眠れない」と訴えている。

(毎日新聞7月16日記事より抜粋)

.. 2011年07月21日 09:50   No.305004
++ たんぽぽ舎 (部長)…248回       
中部電力の「反原発許すまじ」の執念と恥も外聞もないふるまいの実態

「やらせ」とは異なりますが、電力会社の企業体質のいったんを紹介します。

近藤 ゆり子 
徳山ダム建設中止を求める会  

★ 1995年末、私(たち)は、岐阜県大垣市の東端を流れる揖斐川最上流に予定されている徳山ダム建設中止の運動を立ち上げました。そのとき、徳山ダム計画に揚水発電計画が付随していることを知りました(当時)。徳山ダム(上池)に発電事業者として参画しているのは電源開発(株)ですが、下池の杉原ダムの事業者は中部電力(株)です。

★ 1996年、岐阜での連合系のメーデーに、「徳山ダム計画(揚水発電計画つき)は無駄で自然破壊だ。あまりにも高コストであり、中部電力のためにもユーザーのためにもならない。中止させよう」というビラを配布しにいって、中電労組の組合員に「中電のやることに文句をいうのはケシカラン、ビラまきするな」と排除されました。「労使協調」といわれるものはこういうものか、と初めて感じた一件でした。

★ 1996年6月の中部電力株主総会。家族名義(女性)の議決権行使ハガキで入場し、うまく発言機会をえることができました。発言冒頭に「○○番の××です」と述べますが姓が同じなので、議決権行使ハガキ/入場券と発言に齟齬はありません。・・・しかし中部電力は本人かどうか調べたのです、「公安も真っ青ぉー」。

★ 翌1997年の株主総会では、「(家族名義であって)本人ではない」とのことで、入り口で入場を拒否されました。

★ 株主総会では、議決権行使ハガキと引き換えに入場券を貰って中に入ります。このとき、ハガキの宛先とその場にいるのが同一人物かという本人確認はしないのが普通(実務上、その場で本人確認などできっこない)。
明らかに本人でない場合でも、例えば男性名義のハガキを女性がもってきても、ノーチェックです。

★ ところがこのときには、顔をチェックする張り番が立っていたのです。1年かけて「名前と顔」を割り出して、「入場させるな」と備えていたのです。
 写真を手がかりに目の前の本人を特定するのは難しい、警察のような訓練が必要です。中部電力はそこまでやっていたのです。

★ 「家族名義ではいけないの?他の人は本人確認していないのに」と入ろうとしたら、「実力阻止」されました。さすがに”手”は出さない、中電社員が10人くらいスクラムを組んで行く手を
遮るのです。接触すると太鼓腹で跳ね返される・・・2〜3回押してみましたが体力的に突破できるはずもなく、仮にいったん突破してもつまみだされるのは明らかなので、このときは引き下がりました。
(翌年から自分名義の分をもったので同じ事は起こっていません)

★ 中部電力の「反原発、許すまじ」の執念と、恥も外聞もないふるまいに驚き呆れました。


.. 2011年07月21日 10:08   No.305005
++ 山崎久隆 (大学生)…87回       
オルタナティブ電力システムをめざそう
   日本の電力消費量は多すぎる。もっと削減を。

○ 今年の夏は冷房病(*)に悩まずに済みそうなことは幸いだ。外気温との差が5度といえば、28度の冷房に対して33度までは大丈夫と言うこと。列車や店によっては去年まで25度以下に冷房を効かせるところがあったが、それが無くなるだけでも快適かもしれない。
 さて、電力不足キャンペーンは東電を通り越して関西方面に飛び火した格好。
原発が全部止まれば足りなくなるキャンペーンだが、テレビではバラエティ番組ですらもはや「原発推進のためにやっている」「煽っているのでは」などとコメントされる始末。週刊ダイヤモンドでは「全原発停止でも供給に余力「西日本は
電力不足」のウソ」と特集される始末。
 王様は裸です。と最初に言い出したのはたんぽぽ舎だ!というわけでもないが、原発止めても大丈夫という世論は確実に形成され、そのきっかけになったかもしれないことは嬉しい。
○ ただし、念のために強調しておけば、日本の電力消費量は多すぎることは間違いない。節電というと「がまんする」かの印象だが、電力消費量を削減する努力こそは正しい。もともと日本をはじめ「先進国」と呼ばれる「搾取する側」の国々はエネルギー浪費構造のもと世界中から資源を奪ってきたことは忘れてはならない。この反省に立つならば適切な規模にエネルギー消費量を削減すべきであり、電力だけで言うならば半減させる努力は必要だ。ピーク時1億8千万kwを半分程度に下げ、年間トータル1兆kwhを5千億kwhに引き下げることが出来れば、相対的に原発はもとより石油火力のように効率も悪く公害も出す電源を使わなくて済むし、自然を壊す揚水式もいらなくなる。
 トータル5千億とは、ドイツ、フランスの規模だ。ドイツ8200万人、フランス6200万人なので人口は日本よりも少ないが、将来的に目指す目標の通過点にはなるだろう。

.. 2011年07月22日 06:51   No.305006
++ 山崎久隆 (大学生)…88回       
○ その過程で是非実行したいのが「段階別電力料金」。ピークを18000万kwとしてそれを三分割し、最初の6000万を供給義務のある送電量とし、次の6000万から12000万を「限定的供給義務を負う送電量」とし、次の12000万以上を「需給調整契約」とする。設備は当然18000万を準備するが、予備力は必要ない。予備力は需給調整に含めてしまえば、今すぐにでも8000万kw分の設備はいらなくなってしまう。夏冬のピーク時の数時間程度は常にどこかで需給調整が行われるというわけだ。
 大規模な事故、大震災などが起きて供給能力に大きな問題が生じたら、「限定的供給義務を負う」6000万kw分の一部を止める。これはもちろんあらかじめ計画し、広報しておく。その備えがあればほとんど問題は起きない。なぜならば「供給義務のある6000万キロワット」は停電させない仕組みにすれば良いからだ。
 このためには送電系統を3系統作る必要があるが、現在の送配電システムを改造すれば出来る。当然系統ごとに電気料金も「低」「中」「高」の区分を付ける。
この3系統分割により、必要電力量も設備も大きく減らせるだろう。
 その結果、最終的には三分の一程度つまり日本全体で6000万キロワット程度まで削減できる可能性がある。そうなれば、太陽光や小規模水力やバイオマスなど様々な小形発電システムの組み合わせでほとんどまかなえるようになるだろう。
何十年も掛かるかもしれないが、原発も化石燃料火力もダム式水力も必要無い時代が来る。
○(*)冷房病:長時間冷房の効いたところに居続け、繰り返し外気との温度差に晒されることにより発生する自律神経失調症状で正規の病名ではない。引き起こされる症状は頭痛、倦怠感、肩こり、生理不順、風邪症状、下痢、便秘、不眠な
ど、およそ自律神経失調から来るあらゆる症状が該当する。外気との差を5度以下に抑え、三度の食事はちゃんと取り、睡眠時間を十分取り、規則正しい生活に努め、ストレスをため込まないなどが重要。

.. 2011年07月22日 06:56   No.305007
++ たんぽぽ舎 (部長)…249回       
勇気ある広瀬隆氏、明石昇二郎氏をサポートしよう
   メールマガジン読者Iさんより

 脱原発派の論客・広瀬隆氏とルポライター・明石昇二郎氏が、7月8日に東京地方検察庁・特捜部に対して東電会長勝俣恒久ら32名を未必の故意によって大事故を起こした責任者として、重大なる人道的犯罪と断定し、業務上過失致死傷罪等で刑事告発しました。
 広瀬氏は告発に踏み切った目的を「被曝を食い止めたい一心だった。こういう事故を起こせば刑事告発されるということを日本全国の電力会社に呼びかけたかった。」と記者会見で述べています。
 そして、その根拠ときっかけを「ヨーロッパ放射線リスク委員会(ECRR)が30日に発表した、福島原発事故によって近隣地域で今後発症すると予想される癌患者の増加数記事」を読んだことだ、と言っています。
 その記事によると、今後10年間で100Km圏内の癌発症数10万人以上、100〜200Km圏内で12万人以上と予測しています。
 同委員会は政府が依拠しているICRP(国際放射線防護委員会)が内部被爆を一切考慮していないことを強く非難しています。
広瀬氏はこれを読んで、今の日本の社会、特に福島県の社会の危機感の希薄性に非常な危機感を感じ、数年後にも起こる悲劇(特に福島の子供達)を何としても食い止めたい一心で、告発に踏み切った、と述べています。
 日本の法体系は放射能の広域、大量、長期放出を想定していないこと、東電等の推進派の影響力が司法にも及んでいることが予想されることから考えて、地検がこの告発を受理し、起訴するかは大いに危ぶまれます。
それを乗り越えるのは世論の力です。
私たち一人一人が広瀬氏をサポートしましょう。
まずは、この情報を拡散しましょう。

.. 2011年07月22日 07:05   No.305008
++ たんぽぽ舎 (社長)…250回       
柏市の清掃工場で基準8倍超のセシウム、焼却灰から7万Bq/kgを検出。
   (基準は1kgあたり8000Bq)
セシウム汚染の長期サイクル化の可能性も。 (柏市 S・A)

 7月11日、各マスコミで自分が居住する柏市の清掃工場から排出された焼却灰から1キロあたり7万ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたと報じられた。
 市のHPによると、市に2か所ある清掃工場及び最終処分場の焼却灰(飛灰固化物・溶解飛灰固化物)から国の定める8千Bq/kgを越える放射性セシウム(Cs134及びCs137の合計)が検出され、第二清掃工場に至っては溶解飛灰固化物から7万Bq/kgを超える放射性セシウムが検出されたと報じている。
 当然の事ながら焼却灰に基準値の約9倍にあたる放射性セシウムが検出された以上、その焼却過程で排出される排ガスによる放射性セシウムの再拡散の恐れが心配される。このことに関して市側の報告では各施設の敷地境界付近で測定した空間放出線量は、0.25〜0.49μSv/hと、それ以前に測定した東葛6市の空間放射線量の測定結果である0.30〜0.44μSv/hと変わらず、また排ガスそのもの鑑定を民間(島津テクノリサーチ)に委託し測定したところ、排ガスから放射性セシウムは「不検出」との回答を得たとしている。
 しかしこの回答には疑問が残る。日本鉱物科学会の報告(赤井純治氏)によると有機物・微生物に取りこまれたセシウムは焼却により確実に排ガス中に放出され(有機物・微生物に取りこまれたセシウムは有機物・微生物の燃焼と共に沸点671度でガス化する。通常ゴミ焼却炉ではダイオキシン対策のため焼却温度を800度以上としている)、更に微細な粘土鉱物自体に付着したセシウムも飛散する可能性があるとしている(セシウム挙動の4つのステップ)。その場合セシウム汚染が表層環境で長期にわたりリサイクルして継続する恐れもあると警告している。

.. 2011年07月22日 07:12   No.305009
++ たんぽぽ舎 (社長)…251回       
 柏市の清掃工場の構造を見ると、旧式の北部クリーンセンターでは標準的なろ過式の集じん器による排ガスの飛灰の集灰・クリーニングを行っており、南部クリーニングセンターでは溶解炉排ガス集じん機による飛灰の集灰・クリーニングを行っている。こうした飛灰の集灰・クリーニング方法の違いにより両工場での飛灰固形物と溶解飛灰固化物における放射性セシウムの検出量の違いが出たのであるとするならば、北部クリーンセンターではその分放射性セシウムの空中への再放出がなされた可能性が極めて高いのではないだろうか。
 排ガス中の放射性セシウムの検出方法にも疑問が残る。市の資料によれば放射性セシウムの採取媒体として、円筒ろ紙、ドレン部、活性炭フィルタのそれぞれから採取、測定したといている。しかしこれらの採取媒体では放射性セシウムの採取媒体として不適切ではないだろうか。セシウムの吸着媒体として適切なものは沸石や粘土鉱物であり、これらを採取媒体として使用せずに適切な放射性セシウムの採取は行えないのではないだろうかと思える。そもそも市内の清掃工場はこうした放射性物質に汚染されたゴミの焼却を想定して作られているわけではなく、原子力施設排気フィルタとして使用されているHEPAフィルタなどを使用しない限り放射性セシウムの空中への再拡散は防ぎくれないのではないだろうか。
 更に市の資料では直接排ガスの測定を行った記録は掲載されていない。原子力委員会の方は1分あたり50リットルの吸引を1週間行い測定する指針が出されているが、市の資料では各工場とも一日のみ上記のような測定方法による測定で不検出と結論づけられている。
 またこうした環境下で作業を行う清掃労働者の被曝も心配である。この件に関しては市のHPでは全く触れられていないので市の担当課に直接問い合わせたところ、マスク、帽子と簡易な防護服?を着用し、作業後は徹底してシャワーによる洗浄を指導していると回答してきたが、蓄積放射線量のモニター等の対策は一切取られていないようだった。先の様な着衣であれば、通常の焼却場における作業員の着衣と全く変わらず、それによりこれほど高濃度の放射性セシウムが検出される作業場においてどれほどの効果が期待できるのか甚だ疑問である。
 何れにせよ採取方法の問題点を含め再度市側へ詳細な説明を協力的な市議員と共に求めて行く必要がありそうだ。東葛6市の空間放射線量の測定結果である
 0.30〜0.44μSv/hという高い空間放射線量も、既に「セシウム汚染が表層環境で長期にわたりリサイクルして継続」した結果によるのかも知れない。7月15日に報道された柏市の隣接市である野田市の堆肥センターで2千Bq/kg以上の放射性物質を検出されたとの報道と併せ考えると、ホットスポットエリアでの表層環境で長期にわたる放射性物質の汚染のリサイクルが開始していると考える方が妥当だろう。

.. 2011年07月22日 07:36   No.305010
++ たんぽぽ舎 (社長)…252回       
検証・原発再稼働なしで、電気は十分(東京新聞)
   東京電力は東北電力に140万kw支援プラス西日本へも支援
   「夏に電力危機が訪れる」はウソだった

○夏に「電力危機」が訪れるのではなかったのか?それで節電キャンペーンが強制されていたのではないか。しかし、現状を検証すると原発再稼働なしで電気は十分。プラス東電は東北電力に140万kwを支援するほか、西日本の電力各社への融通まで検討するようになった。以下、7月15日の東京新聞『こちら特報部』の「『節電キャンペーン』を検証する」の記事を一部抜粋・紹介します。
○日本全国で「節電キャンペーン」が大展開されている。東京電力、東北電力の管内では企業も家庭も「15%節電」におおわらわ。ついには室温を30度に設定する自治体まで登場した。さながら有無を言わさぬ「節電ファッショ」の様相だ。
ところが、電力各社の今夏の電力需給予測を見ると、ほとんどの社で電力は足りている。それでも危機をあおる背景には、「原発再稼働」への思惑が見え隠れする。
○今年は早くから暑い。節電を意識するあまり、体調不良はおきないか?東京消防庁によると6月1日から7月13日までに、同庁管内で熱中症で救急搬送された人は753人。昨年同期の101人と比べ、7倍以上だ。同庁では「高齢者や体の具合
の悪い方は、早めに冷房のスイッチを」と、節電を過剰に意識することによる熱中症に注意を呼び掛けている。
○「『28度以下にするよう努めなければいけない』との労働安全衛生法の規則もある。
○東京電力の「でんき予報」によれば、14日の予想最大需要は4550万kw。最大供給力5270万kwに対する使用率は86%。実際のピーク時(午後二時台)の使用量は、ほぼ予想通りの4554万kwだった。関東では最高気温が35度以上の猛暑日になる所も多かったが、電力は十分足りたわけだ。夏には「電力危機」が訪れるのではなかったのか。これは「節電キャンペーン」の成果なのか。
○そもそも、電力各社は既に、今夏のピーク時の需要を上回るか、ほぼ同等の供力を備えている。火力発電所の再稼働、夜間に水をくみ上げて昼間に発電する揚水発電の活用、“埋蔵電力”ともいわれる民間の自家発電の余剰分の購入などで帳尻を合わせた。「定期検査を終えた原発を再稼働させなければ電力が不足する」などとさわいだのがウソのようだ。
○東京電力は東北電力に最大140万kwを支援するほか、西日本の電力各社への融通まで検討するようになった。浜岡原発を全面停止した中部電力も、他の電力会社から融通要請があった場合には緊急的に応じる考えを示している。
○菅直人首相も13日の記者会見で「節電や自家発電活用などの協力が得られれば(原発が再稼働しなくても)今年の夏と冬の必要な電力供給は可能だ」と明言した。ある経産省関係者は声を潜めて言う。「七月まで頑張ってみたが、原発の再稼働
はダメだった。今後は、ますます他の方法で電力を確保する方向に行かざるを得ない」この言葉は、そのまま原発依存の虚構を物語っている。
(7/15東京新聞の抜粋)

.. 2011年07月22日 11:44   No.305011
++ たんぽぽ舎 (社長)…253回       
2つのお知らせ

●『放射能汚染の実態とこれからの私たち』講演会のご案内

 日 時:7月23日(土)午後6時30分〜
 会 場:中目黒スクエア内中目黒住区センター2階第5会議室
  (中目黒駅から徒歩7分。クラブハウスメグロの名前で借りています)
 講 師:大賀あや子さん
  (福島第一原発の近くに住み、現在、福島の別な避難所に。)
     山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
参加費:500円 (保育可)

●パンフレットの紹介
タイトル:『被ばく労働自己防衛マニュアル』
発 行:福島原発事故緊急会議
28頁 カンパ200円 たんぽぽ舎でも扱っています。

.. 2011年07月22日 11:55   No.305012


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