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■--地震がよくわかる会
++ 今井孝司 (課長)…168回          

西村康稔前経産相、地元飲み会で怪気炎(5月26日「AERA」)
 | −「珠洲は原発に反対した」と被災地を逆なでする発言も−
 └──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

○初めに
 地震がよくわかる会の定例会では、直近1か月の地震と原発関連の記
事のまとめを作成し、当会のHP( こちら )にアップし
ています。
 更新コーナーの「直近1カ月更新記事【項目別】」クリック、もしく
は以下のURLから直に読むことができます。
こちら

 今月の定例では、前経産大臣の西村氏の暴言(AERA記事)があまり
にひどいという話がありました。そこで、比較の意味で、去年の珠洲市
の地震(震度6強:2023年5月5日)視察時の発言と今年5月の発言を以
下に紹介したいと思います。あまりの落差に愕然とします。
 AERAの記事は以下のURLから読めます。
https://dot.asahi.com/articles/-/223487?page=1

(33) 北陸放送 2023/6/3 西村経産大臣が石川・珠洲市の被災企業視察
  ※引用者注:当記事は去年のものです。

 3日午後、珠洲市に入った西村大臣は珠洲市の泉谷市長と共に先月5
日の地震で被害を受けた市内3箇所の企業を視察し被害状況などを確認
しました。
 西村康稔・経済産業大臣:「まさに心が折れそうなそんな切実な声を
聞かせていただいた。(事業を)再開していく、そして再建をしてい
く。そのための必要な資金自治体連携型補助金というのがあって、今
年度から1億円上限になっているので是非活用いただきたい」

(34) AERA 2024/5/26 西村康稔前経産相
 「珠洲は原発に反対した」と被災地を逆なで発言
.. 2024年06月22日 08:27   No.3041001

++ 齋藤 文昭 (幼稚園生)…1回       
 「原発反対したんや、珠洲は原発に。反対したんや。(被災地に行く
のに)金沢市から2時間半くらいかかる」
 能登半島の先端にあり地震と津波で甚大な被害を受けた石川県珠洲市
には原発の建設計画があったが、住民の反対運動などにより、2003年に
電力会社が計画を凍結した。
 西村氏の発言は、原発に反対したから交通アクセスが悪いままに
なっている、さらには、原発に反対したから復興が進まないという趣旨
にも受け止められる。
 支援者から、「(原発を建設していれば地震で)ヤバかった?」と疑
問の声が出たが、「能登半島の地震は1000年に1回や。なんべんもくる
もんやない、1000年に1回や。原発作ったらええ」と、原発計画凍結を
悔しがる様子だった。

.. 2024年06月22日 08:49   No.3041002
++ 披田信一郎 (小学校低学年)…9回       
東海第二原発の防潮堤建設での施工不良問題 (2)(4回の連載)
 | 津波に最も弱い、地盤が問題、敷地も狭く、
 | 後付けの施設作りや工事も困難、原電自身の経営・財務基盤が弱い
 └──── 披田信一郎(東海第二原発の再稼働を止める会)

【2】津波に最も弱い原発

◎ 東海第二原発は、3.11ですでに経験したように、日本海溝そして
北に千島海溝、南に小笠原諸島にいたる海溝からのプレート型地震によ
る大津波が想定され、太平洋に直接面していること、海抜8mと原発地
盤高さがもっとも低いことから、浜岡原発よりも津波に直接さらされる
立地だ。
 審査では基準津波は17.2mとされ、その対策として海側は20m、北と
南の陸地部は18mの防潮堤を張り巡らせることとなった。
 想定される津波高が高いことでは、中部電力の浜岡原発がすでに22m
の防潮堤を建設済みで、さらに審査の過程でこれを上回る対策が必要と
なって22m越えに追加を検討しているサイトもある。
 東海第二でも、差止訴訟の中で40m級の津波もありうると主張されて
もいて、プレート型地震による大津波は想定を超えてくる可能性もある。

◎ また、前面の海は太平洋だが、同時に北側の日立港、南側のひたち
なか港まで一体となった港湾の一部とされていて、前面を大型船が行き
交っており、津波時にそれが流されて原発にぶつかる危険性も指摘され
る。
 取水口を抱えながら、それと一体的に建設されるわけでもない防潮堤
が、津波の正面を受け持ち、漂流船舶やその他の漂流物との衝突も支え
なくてはならないことのリスクが過小評価されてもいる。
 その意味で、津波対策で弱点を残すことは、東海第二にとって致命的
なものとなりうるのだ。

【3】地盤が問題の立地

.. 2024年07月11日 03:25   No.3041003
++ 披田信一郎 (小学校中学年)…10回       
◎ また、もともと海岸沿いの砂地に松の防風林があった国有地が、日
本に最初の原子力を導入するにあたって白羽の矢があてられ、そこに原
研が立地され、研究用原子炉が作られたことに始まる東海村の原子力施
設立地は、その後、発足した原電によって実用発電原子炉の最初の設置
である「東海原発」(英国から輸入したコールダ—ル型ガス炉 16.5万
kw)が現在地に建設され、そのまま隣に、1978年に「東海第二」が
110万kWの大型沸騰水型軽水炉(BWR)として建設されたものだ。
 そういった経過の中で、今まで、原発立地としてここの地盤が適切な
のかと真剣に検討されたとは言えない。

◎ 結果として、東電の柏崎刈羽原発と同じように表層は砂地を中心と
した沖積層地盤で、その下の安定地盤といえる(ただし、いわゆる岩盤
と言うほどの固い岩石ではない泥岩・砂岩様の地層で「久米層」と呼ば
れる)も地層までは、原発直下では30m程度だが、北側の久慈川に向
かって傾斜していて、今回の北基礎で53m程度、それより北側では60m
もの深さとなっている。

【4】敷地も狭く、後付けの施設作りや工事の困難さ

◎ 事故を起こした東電福島第一原発をみればわかるように、多くの原
発の敷地は相当広くとっているために、汚染水タンクを林立させる余地
もあるのだが、東海原発・東海第二原発の敷地は狭く、今回の対策工事
で「緊急時対策所」や「特重施設」、「可動型の電源車等の置き場」と
して、南西部の林であったところを隣接の原子力研究開発機構から入手
して敷地を拡げなくてはならなかったほどに敷地面積は狭い。

 その上、既に出来ている各施設の間に、防潮堤をはじめとする対策工
事を進めざるをえなかったことから来る無理があったようだ。
 そこから今回の地中連続壁工法での溝堀にも影響がでたとされている。

.. 2024年07月11日 03:30   No.3041004
++ 披田信一郎 (小学校中学年)…11回       
◎ さらに、今後の対策の選択肢として、施工不良の地中連続壁の外側
(地山側)に縦穴を掘るなり、土留め壁を作って、そこから補修又は解
体する方法については、近接する構造物があって困難とされ、また「
オールケーシング工法」とされる地上からつるした回転掘削機で出来て
いる壁を切断して、解体・撤去し、新たに原設計通りの壁をつくる方法
については、現状では対応できるのは50mまでで、新たな施工機材の開
発を待たなくてはならないとの検討結果を説明し、内側からの補修と鉄
筋を追加して強度を確保することで対応するとしているのだ。

 「近接する構造物」というのは、もっとも大きなものとしては「取水
口」があり、ここにも、既存の取水口をそのままに、それにかぶせるよ
うな形で防潮堤を建設するとした設計に無理があったということのよう
だ。

【5】原電自身の経営・財務基盤が弱く、
   再稼働のために無理をしていること

◎ この問題はすでに冒頭で触れたところだが、加えて、原電のもう
一つのサイトである福井県敦賀市の敦賀2号機が審査中で、この分も併
せて売電基本電気料を受け取っているのだが(400億円程度)これは、既
にデータ改ざんまでして審査を引き延ばそうとし、そのことで規制委か
ら審査を中断され、本社への立ち入り調査まで受けることとなった。

◎ 原子炉施設下の活断層の存在が問われていて、再稼働ができるよう
になるとは考えられない原発であって、審査不合格→廃炉確定となれば
その分の収入もなくなるという、財務状況真っ暗の事業者なのだ。
 後に触れられるかと思うが、規制庁へのヒアリングで江尻さんの問い
かけに、「規制委としては審査の段階での財務基盤のみを見るので
あって、その後は確かめない」とされたが、現状すでに安全な対策工事
を完了させ、安全な運転を行い、ひとたび事故の際には賠償など事業者
としての責任を果たせるような事業者でないのではないか、と不安は増
すばかりだ。 (3)に続く

※2024/4/25とめよう!東海第二原発首都圏連絡会学習討論会報告資料+
 6.25院内ヒアリング集会(主催:同連絡会)のために増補したもの。

.. 2024年07月11日 03:37   No.3041005
++ 披田信一郎 (小学校高学年)…20回       
地震・津波対策など全く考慮せずに立地、設計された東海第二原発は
 | 手直し、追加工事で十分な安全確保はできない、廃炉を決断すべき
|  2024.6.25東海第二原発防潮堤問題院内ヒアリング
| 報告資料2頁の紹介 (下) (了)
 └──── 披田信一郎(東海第二原発の再稼働を止める会)

◎ その後の展開

1.2023年9月6日に、2年以上もこの現場に関わられていた工事関係
者から、内部ではらちが明かないとして東海村の共産党村議に内部告発
=公益通報がなされ、共産党関係者によって原電への問い合わせや県、
村への通報がなされて、10月16日に記者会見で共産党県議らによって
公表され、同日、原電も直前に公表し、規制委員会への正式報告がなさ
れた。

2.しかし、南側基礎の中実部が掘削されて判明していたことのみの
公表で、認可されている設計には違反せず、規制委への設計変更審査の
申請はいらないと高をくくっていたようだ。
 11月8日の東海村議会、同23日の那珂市議会原子力安全対策常任委員会
へのそれぞれの説明など。

3.しかしその後、国会での追及や市民からの取り組みなどもあり、原電
としては補修計画を立てた上で、2月7日に、規制委員会に対しての
「設計変更の補正申請」の提出へと至った。

4.間に、規制庁職員との数時にわたるヒアリングを挟んで、3月26日
の規制委第1240回審査会合の議題とされ、審査が始まったが、北側基礎
の掘削調査も終わっていない段階での施工不良の全容が示されていない
こと、などの厳しい指摘を受けた。

5.5月6日のヒアリング会合での厳しい更なる指摘、調査手法につい
てのやり取りなどを経て、6月18日の第1259回審査会合では、特に地山
側について直接確認できずに音響探査とコンクリートコアの抜き取り検査
によるコンクリート未充填の規模の推定(数cm程度)が、中実部(最大
70cmもえぐれているという実測)との乖離から、精度は不完全なこと。
 一部の鉄筋はないものとして、内側への鉄筋を追加するということ
では、当初の設計とは反すること。「立て直し」まで考えないのか、
などとの厳しい指摘がなされた。

6.結果、原電は改めて社内の方針検討を行って、7月中旬ころに
説明することとなった。

◎ 課題は何か

.. 2024年07月21日 08:25   No.3041006
++ 披田信一郎 (小学校高学年)…21回       
1.いっけん厳しい対応が規制庁からなされているが、これは、それほど
看過できない問題で、原電の当初の反応、対応の甘さがひどいことを示
している。
 しかも、内部告発がなされていなかったら、どのように隠蔽、補修で
すませていた可能性を、物語っている。

2.規制庁・規制委としても、10月18日の山中委員長発言にあるように
「まだ工事途中であって、最後の使用前検査でしっかりチェックする
からよい」という認識の甘さについて、軌道修正せざるを得なかった
ということだろう。

3.しかし、従来から、厳しい指摘をしていても最後には認めてきた経緯
からも、今後、どのように対応していくのかについては厳しく監視が必要だ。

4.原電が出している文書によれば、既に出来てしまったものを壊して
取り除いて作り直すことは、工事スペースもあって安全に工事できない
としている。
 6月18日の審査会合では、規制庁から「大都会などでもっと厳しい状況
での建設工事もある。出来ないとするのは」との発言もあったが、そも
そもが、無理な地盤、スぺース、既設の取水口を前面に抱えているという
配置設計であり、地震対策に加えて津波対策など全く考慮せずに立地、
設計された東海第二原発は、手直し、追加工事で十分な安全確保は
できないことを、この際認めて、廃炉を決断するべきである。

.. 2024年07月21日 08:31   No.3041007
++ 木幡ますみ (小学校中学年)…15回       
山々は除染出来ず、山の仕事で生きていくことは無理
 | 福島県の地震・津波による原発事故は他人事では無い
 | 原発をこれ以上続けてはいけない
 | 止めて今から廃炉に向けていくべき
 | 7/26(金)第38回原発いらない金曜行動(官邸前)へのメッセージ
 └──── 木幡ますみ(福島県大熊町、町会議員)

◎ 震災原発事故から13年が経ちましたが、事態はかなり大変になって
来ています。
 一度原発周辺の住民は避難を余儀なくされましたが、高齢者を中心に
誰も知らない人ばかりの所で、「避難者はお金を沢山貰っているんで
しょう」とか、「医療費も無料だから避難先にいないで早く自分の所に
帰りなさい」等と嫌みを言われ、我慢出来ないと戻っては来てみたもの
の、そこはもはや震災原発事故以前の懐かしい場所ではなかった。

◎ 自宅の解体、庭や畑等の除染等がされ、何処が何処だかわからない。
更に親しかった友や地域の皆さんが数える程しかいないと住宅に一人で
朝から晩まで誰とも話さず、とじ込もってしまう。
 確かに大熊町には若い方々もかなりいますが、その方々の多くは移住
者と言われる方々で特に福島県外からの移住者の方々が多く、帰還され
て来た方々とはほとんど面識がなく分断的な構造があり、帰還されて来
た住民と移住者のこれからの交流をどう作って行くか。
 又、最も大事な、いや大変な第一原発の廃炉に向けて地震や事故が無い
ことを願って、住民をどう守って行くか。

◎ 福島第一原発事故が起きた地元は、除染を実施して行くことが優先
されていくが、山々は除染出来ず、今の私達が生きて行く中で山の仕事で
生きていくことは無理でしょう。
 しかしそれに加えて税金を取る田や畑、山々、いわゆる固定資産なる物
を持っている住民に税金が掛けられて行く。一つ一つが日本では初めて
の事です。これで良いのかと毎日が葛藤の連続です。

◎ しかしこれは日本にとっては初めての事で、日本中にある原発の立
地市町村にとっては始まりではないか。福島県の地震・津波による原発
事故は他人事では無い事をしっかりと福島県の原発事故、そしてその後
について日本中の皆さんはウソも隠し立ても無くしっかりまなぶべきで
はないか。
 更に原発をこれ以上続けてはいけない。
 止めて今から廃炉に向けて行くべきでしょう。

.. 2024年07月31日 08:22   No.3041008
++ 井戸謙一 (小学校中学年)…14回       
能登半島地震が原発問題に与えた衝撃
 | 地震のことは分かっていない
 └──── [報告]井戸謙一(弁護士・元裁判官)

−前略

《ア》地震のことは分かっていない

[1]活断層評価の困難性

 私が今回の地震後の報道で驚いたのは、能登半島の西方から北方海域に
多数の、かつ長大な活断層が確認されていることだった。
 今回の地震は、これらの活断層が約150kmにわたって連動したものと
考えられている。−中略
 活断層の把握は、容易ではない。活断層の存在が認識されていない場所
を震源とする地震が発生することは頻繁にある。(その場合、そのの震源
には人が認識できていなかった断層面があったと考えられる)。
 陸域でも難しいのであるから、海域ではより難しい。
 上記のように、「密集している」という表現が適切と思えるほどの多数
の海域活断層の存在がほとんど認識されないまま、志賀1、2号機の設置
許可が出されていたと言う事実に戦慄を覚える。−中略

 もし、珠洲原発が建設され、稼働していれば、今回の地震によって未曾
有の原発震災が生じていた可能性が高い。
 そして、この珠洲原発の計画時においても、これらの海域断層の存在は
認識されていなかったのである。−中略

[4]地盤隆起

 今回の地震で衝撃的だったのは、地盤が広範に隆起し(顕著な地域では
隆起の高さが4mにも及んだ)、海岸線が後退したことである。−中略
 新規制基準では、「設置許可基準規則」第三条二項が、「耐震重要施設
は、変形した場合においてもその安全機能が損われるおそれがない地盤に
設けなければならない」と定め、「基礎地盤及び周辺斜面の安定性評価に
係る審査ガイド」が、「周辺地盤の隆起及び沈降については、地殻や敷地
周辺の地盤の三次元構造、破砕帯等の不均質性等を考慮していることを
確認する。」との条項を設けている。
 あらためて、全国の原発について、敷地地盤の隆起の可能性、その
場合の建屋や設備の損傷、海水の取水に与える影響等が真剣に再検討
されるべきである。−中略

[6]小括

 日本において、全国に地震観測網が張り巡らされ、詳細な地震動データ
が集積されるようになったのは、阪神淡路大震災の後であり、たかだか
30年弱のデータが集積されているにすぎない。−中略

.. 2024年08月04日 08:07   No.3041009
++ 井戸謙一 (小学校中学年)…15回       
活断層の把握やその規模等の正確な評価は途半ばであるし、複数の
活断層の連動可能性の評価も簡単ではない。
 本件地震及びこれに先立つ能登半島の群発地震を引き起こしたのは、
地下の流体の上昇であると指摘されているが、そのような考え方が公表
されるようになったのも近年のことだと思われる。−中略

 為政者は、地震や火山噴火等の自然災害予測の点においても、避難
計画の点においても、高レベル放射性廃棄物の安全な処理の点につい
ても、目をそらすことなく、正面から問題を見据えて、解決に向けて、
舵を切るべきである。
           (脱原発季刊雑誌『季節』2024年春号より抜粋)

.. 2024年08月04日 08:13   No.3041010


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