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■--地震がよくわかる会
++ 今井孝司 (課長)…166回          

東電福島第一原発で発生した電源ケーブル損傷は
| 感電死もありえた重大な事故だった
| 6900ボルトの電源ケーブルをドリルで損傷
└──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

○初めに
 4月24日午前10時43分ごろ、ALPS処理水を海水と混ぜるために送り
出すポンプが停電により停止しました。同じ時間帯に700m離れた場所で、
新たなケーブルを敷設するために、コンクリート舗装面を削岩機で剥が
している工事の最中でした。その工事の際に、電源ケーブルを損傷して
しまい、停電に至ったもようです。
 作業員が一人、医療機関に緊急搬送されました。「右頬部・右前腕2度
熱傷」と診断され、入院はせず、帰宅しました。(4/24、4/25記事のまとめ)
 私は、当初、素人考えで、損傷したケーブルはおそらく、200V前後
だろうと、もし高圧線なら、既存の電源を落として、作業しているだろう
と考えていたので、作業員の命は大丈夫だろうと、考えていたのですが…。
まさのあつこさんの報告はいろんな意味で、想像を絶するものでした。

 関連記事(6件)の紹介と事故を受けた4月26日規制委の検討会の議事録
とYoutuube動画の頭出しを当会のHP( こちら )にアップ
しました。皆さんの考察に役立てれば幸いです。
 HPから特集コーナーの「6900Vケーブル−ドリルで損傷」のアイコン
クリック、もしくは以下のURLから読むことが出来ます。
こちら
 以下は内容の抜粋です。

(7) まさのあつこ 5/3 高圧線をドリルで損傷、作業員は感電、
  ALPS水放出は停止、東京電力の指示通り
○2次請作業員が手順書で指示されたのは、埋設管路の補修のために、
「コンクリート舗装を剥がして」ということ。指示通りにコンクリートを
ドリルで掘削していたころ、管路を突き抜け、中の高圧線(6900ボルト)
を傷つけた。
.. 2024年06月09日 08:26   No.3032001

++ 今井孝司 (課長)…167回       
○なぜ工事前に電気を止めなかったか?(東電の思い込み)
・東電は高圧線の損傷のリスクは認識していたが、高圧線までは十分な
離隔距離があると「思っていた」。
・「だから」施工の前に電気を止めなかった。
○管路も突き抜けるようなものとは「思っていなかった」
・東電は、コンクリート舗装は10センチぐらいの厚さで、その下に砕石、
その下に高圧電線が入っている管があると「思っていた」。しかし、実際
には東電が思い込んでいたように砕石はなかった。
○図面はなかったのか?(元の施工者も関電工)
・今回の工事を行う場所の「図面はなかった」。
・元々の高圧線の敷設を行ったのはいつか?との私の質問ははぐらかされ
 たが、「事故の前か事故の後か」という他の記者質問に「事故後」だと回答。
・当時、施工を請け負ったのは関電工で、今回も関電工。
・図面もなく「コンクリート舗装を剥がせ」という指示で、作業員を働かせた。

(10) まさのあつこ 5/13 山中委員長
  「感電によるものなのかどうかというのは判断できない」

○伴信彦原子力規制委員会委員

 昨年、体表面汚染の事案が起きて、HTIで汚染水の漏洩が起きた。
 そこまでは「またこういうことが起きてしまったのか」という感覚だっ
たんですが、この増設雑個体が起きたときには、「何やってんだろう」
というのが正直な感想。
 そして、一昨日、電源が落ちて負傷者出ました。正直、頭抱えました。
「どうしたらいいんだろう」。だって、ケーブル損傷して電源落ちまし
たって、皆さん、どれぐらい深刻で、馬鹿らしくて深刻かという感覚を
お持ちですか。ほんと馬鹿らしい事案だと思いますよ、これ。
 人間の手術で言ったら、えらい皮下脂肪の厚い患者さんだと漫然と切り
進めていったら動脈切ってました。出血多量で死んじゃいました。そんな
話ですよ。(略)手順書に沿ってやった結果、こういうことが起きて
しまいました。全部一緒ですよ。

.. 2024年06月09日 08:33   No.3032002
++ 青木秀樹弁護士 (幼稚園生)…4回       
二度と福島原発事故を繰り返さないための司法判断が
 | 求められている
 | 安全神話からの決別、低確率や権威による思考停止からの決別
 | 「裁判長交代に伴う弁論更新」  (中)(3回の連載)
 | 6/21東海第二原発の運転差止訴訟控訴審
 | 第3回口頭弁論当日資料集より抜粋
 └──── 青木秀樹弁護士

                   〔(上)は6/24に掲載〕
◎放射能による被害

・(セシウム137の放出量)
・福島第一原発が1万5000テラベクレル、広島原爆は89テラベクレル。
・単純比較すると、福島第一原発は広島原爆の168.5個分
・(ストロンチウム90の放出量)
 福島第一原発が140テラベクレル、広島原爆が58テラベクレル。
・広島原爆の約2.4個分に相当する。
・(ヨウ素131の放出量)
福島第一原発が16万テラベクレル、広島原爆は6万3000テラベクレル。
広島原爆の約2.5個分
・(2011年8月26日、原子力安全・保安院)

◎放射性物質の拡散と空間線量

・平成23年10月10日、環境省第1回安全評価検討会で配布された資料(
安全評価検討会・環境回復検討会 合同検討会(第1回)政策資料・ガ
イドライン除染情報サイト:環境省(env.go.jp))
・0.23マイクロシーベルト/h=1ミリシーベルト/y(一般公衆の被爆
限度)以上の地域が福島県だけでなく、宮城県、栃木県、群馬県、茨城
県、千葉県、東京都、埼玉県にまで広がっている。
・1.0マイクロシーベルト/h≒5.2ミリシーベルト/y(放射線管理
区域の線量限度)、3.8マイクロシーベルト/h≒20ミリシーベルト/y
(放射線業務従事者線量限度)も広範囲に広がっている。

◎福島第一原発事故は、INESのレベル7

・福島第一原発の原子炉から大気中へ放出された放射性物質の総放出量
は、ヨウ素131と等価になるよう換算した値として数万テラベクレル(
1テラベクレル=1兆ベクレル=10の12乗なので、数万テラベクレルは
10の16乗)を超える値になるレベル7に相当する(2011年4月12日、原子
力安全・保安院)

◎原発の安全規制に関するパラダイムシフト

.. 2024年06月29日 04:31   No.3032003
++ 青木秀樹弁護士 (小学校低学年)…5回       
・福島第一原発事故を目の当たりにして、政府もそして裁判所も原発の
安全神話からの脱却を図った筈である。
・原発の安全についての考え方について、次々と、福島第—原発事故以
前の反省と、同事故の教訓が発表された。

◎安全神話からの決別

・今回の事故の発災により、「リスクが十分に低く抑えられている」と
いう認識や、原子炉設置者による自主的なリスク低減努力の有効性につ
いて、重大な問題があったことが明らかとなった。(発電用軽水型原子
炉施設におけるシビアアクシデント対策について 平成23年10月20日原子
力安全委員会決定 )

◎思考停止から深層防護の徹底

・予見した想定に過度に囚われたため、想定を超える事象には対応でき
ない場合があることも今回の事故で強く認識された。したがって、想定
を超えることは起こりえるとの前提に立ち、想定を超えたものは次の層
で事故進展等を防止できるような厳格な「前段否定」を適用することが
必要である。
・(東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の技術的知見について
(中間とりまとめ)平成24年2月原子力安全・保安院)

◎低確率による思考停止からの決別

・たとえどんなに発生の確率が低い事象であっても、「あり得ることは
起こる。」と考えるべきである。発生確率が低いからといって、無視し
ていいわけではない。
(平成23年12月26日東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証
委員会中間報告書)

◎低確率や権威による思考停止からの決別

・発生確率が低いということは発生しないということではない。発生確
率の低いものや知見として確立していないものは考えなくてもよい、対
応しなくてもよいと考えることは誤りである。
・さらに、「あり得ないと思う」という認識にすら至らない現象もあり
得る、言い換えれば「思い付きもしない現象も起こり得る」ことも併せ
て認識しておく必要があろう。       (下)に続く

.. 2024年06月29日 04:40   No.3032004
++ 上岡直見 (社長)…358回       
放射性廃液処理設備に関する新たな懸念
 | 「IAEAの安全基準」では重大事態として
 | 「大容量液体貯槽の破裂」が記載されている
 └──── (環境経済研究所代表)

 青森県六ケ所村、茨城県東海村に存在する廃液処理設備に関して、
新たな懸念が見つかったので紹介する。

◎ 放射性廃液中にはセシウム、プルトニウム等の放射性核種が濃縮さ
れており、崩壊熱が出続けている。
 このため常に冷却する必要があるが、操作ミスや自然災害により冷却
水の停止事故などがあると、崩壊熱が蓄積して廃液の温度が上昇し溶液
が沸騰する。
 この時にどういう現象が起きるかの事故シーケンスを次に簡単に示す。

1.溶液が沸騰し、水分が蒸発してゆく
2.沸点の低い放射性核種が蒸発してゆく
3.水分が蒸発してしまうと溶液中の成分が固まる(蒸発乾固)
4.崩壊熱は出続けているので乾固物の温度が上昇してゆく
5.乾固物自体が高温で溶融する(いわゆる「メルトダウン」)と同じ
6.容器の金属が高温で融解して破壊する

◎ また〔3〕以降では化学爆発の可能性がある。また可能性は低いが
臨界が発生する可能性もある。
 ところが規制庁は事態が〔3〕で止まるとして審査をしており、それ
以降の化学爆発などの事態を考慮していない。

◎ この点について2024年4月18日の衆議院原子力問題特別委員会で、
立憲民主党の山崎誠議員が規制庁に対して「蒸発乾固で止まるとした根
拠は何か、それ以降のシーケンスをなぜ考慮しないのか」と追及した。
委員会では明確な回答がなく、後日文書での回答を求めている。

◎ これに対して規制庁は「IAEAの安全基準を踏まえて策定した」
と説明しているが、市民団体の調査により、これが虚偽であることが判
明した。
 規制庁は「蒸発乾固で止まる」というシーケンスがIAEAの基準に
よるかのような説明をしているが、IAEAの原文には重大事態として
「大容量液体貯槽の破裂」が記載されている。

◎ 一方で2021年2月17日に社民の福島みずほ議員が規制庁に対して提
出した質問主意書に対しては、規制委員会は「乾固し、事故が終息する
とは認識していない」と回答しており、整合性がない。
 蒸発乾固で止まるか、それ以上に進展するかによって、放出される核
種の量は桁ちがいに異なる。

.. 2024年07月05日 08:01   No.3032005
++ 上岡直見 (社長)…359回       
◎ 蒸発乾固で止まるという想定のため、原子力災害対策指針では廃液
処理施設のUPZ(防護対策を必要とする範囲)が5kmとされている。
 しかし原発でさえUPZが30kmに設定されているのに、単独の原発
よりはるかに多くの放射性核種を蓄積している廃液処理施設がそれで収
まるはずがない。
 それがどの程度になるかは現在検討しており別の機会に報告したい。

.. 2024年07月05日 08:14   No.3032006
++ 藤原寿和 (小学校低学年)…6回       
東京電力福島第一原発事故で発生した放射能汚染・
 | 化学汚染被ばくによる複合公害被害の原因裁定を!
 | 公害等調整委員会への原因裁定を求める申立てにご支援を!
 | 7/20(土)学習会「東電福島第一原発事故で発生した健康被害は
 | 放射能と化学毒の複合汚染」にご参加を!
 └──── 藤原寿和(福島原発事故被害放射能毒・
            化学毒原因裁定を求める会)
       以下の本文は、3/27【TMM:No4998】に掲載したものです。
       7/20(土)学習会の案内を追加しています。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃7/20(土)「福島第一原発事故による健康被害の原因は ┃
┃       テルル化学毒と放射能毒の複合汚染」 ┃
┃          ┃
┃お話:藤原寿和さん(福島原発事故被害放射能毒・ ┃
┃          化学毒原因裁定を求める会) ┃
┃日 時:7月20日(土)14時より16時(開場13時30分) ┃
┃会 場:「スペースたんぽぽ」 ┃
┃参加費:800円(資料代含む) ┃
┃ ◇予約受付中 予約方法は、上記目次の下に記載しています ┃
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前例のない未曾有の原発災害をもたらした東京電力福島第一原子力発
電所爆発事故から13年目を迎えました。
 福島被災現地では、ハードな復旧・復興事業のほとんどが完成してい
ますが、人や地域の絆は依然として取り戻せていません。
 いまだ数万人余の人たちが、生まれ育ち生活していた土地に戻れず、
避難生活を余儀なくされています。
 しかも、2011年3月11日に発令された「原子力緊急事態宣言」はいま
だに解除されていません。

.. 2024年07月05日 08:22   No.3032007
++ 藤原寿和 (小学校低学年)…7回       
 事故を起こした原子炉サイトからは依然として高レベルの放射性物質
が大気や海洋に流出し続けており、事故収束作業も廃炉工程も大幅な見
直しが避けられない状況です。
 にもかかわらず、岸田政権は、まるで原発事故など起きなかったかの
ように、気候危機対策に便乗した原発再稼働、40年寿命を大幅に超える
60年稼働、さらには新規原子炉の建設などに大きく舵を切りつつありま
す。
 しかし、2024年1月1日の能登半島地震が明らかにしたように、日本
列島には危険な原発を稼働させる適地などありません。

◎放射能毒及び化学毒の複合汚染による 健康被害「核分裂関連物質被
ばく症候群」が多発

 そして、原発の爆発事故によって放出された放射能による汚染の影響
で、事故後の10数年間で子どもたちの甲状腺がんは370人を超えています。
 小児甲状腺がんの多発以外にも、東北関東地域では放射線が原因と思わ
れる様々な健康被害の発生がみられます。
 広島・長崎原爆で発症した初期のいわゆる「原爆ぶらぶら病」と命名
された急性原爆症をはじめ、過去の原水爆実験や各種核災害で発生した
健康被害及びチェルノブイリ原発やスリーマイル原発事故等による放射
能汚染及び放射性核種の中にはプルトニウムやウラン、ラジウム、テル
ルなどの猛毒な化学毒性を有する化学汚染の複合影響による「慢性原爆
症」の健康被害の発生も確認されています。

 その症状は、鼻血や脱毛、全身のだるさ疲れ、眠気、などの初期症状
から、甲状腺がんをはじめとする様々な臓器・部位のがんや心臓障害が
い、消化器障がい、呼吸器障がいなど、全身に及ぶ「核分裂関連物質被
ばく症候群」とでも称すべき様々な健康被害の発症が見られています。

 放射能汚染は、環境基本法が定める「公害」です。
 そのため、私たちは「核分裂関連物質被ばく症候群」の原因を明らか
にするため、「福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める
会」(略称:「原因裁定を求める会」)を設立し、国の公害等調整委員
会に対して原因裁定の申立てを行うことにしました。

.. 2024年07月05日 08:36   No.3032008
++ 藤原寿和 (小学校低学年)…8回       
◎公害等調整委員会への原因裁定を求める申立てにご支援を!
 公害等調整委員会では、申立てを通じ賠償請求もできます。
 また、国費による実態調査も行なわれます。

 「被ばく公害」による健康被害として、白血病や小児甲状腺がんと
いった「がん」ばかりでなく、放射線で目の水晶体が侵される白内障
をはじめ、被ばくの初期症状とされる脱毛や鼻血、金属臭味覚、疲労感
などは、原発から放出された大量の汚染物質のうち、化学毒と放射能毒
を併せ持つ「テルル」による典型的な症状であることや、過去の原爆実
験や核災害、チェルノブイリや福島での原発事故による初期被ばく症状
の典型例であることが、内外の文献等から明らかになっています。
 (山田國廣著『核分裂・毒物テルルの発見 原爆/核実験/原発被害者
たちの証言から』藤原書店、2023年2月25日刊)
 詳しくは原因裁定を求める会のホームページをご覧ください。
  https://fujitoshi2023jp.com/
 そこで、関係各方面の皆様へのお願いです。
 ぜひこの申立てへのご支援とご協力をお願いしたいと思います。

【問い合わせ先】福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める会
        (略称:「放射能毒・化学毒原因裁定を求める会」、
            「原因裁定を求める会」)
〒272-0821 千葉県市川市下貝塚2-19-2 藤原寿和方 TEL:080-4868-7388
fujiwara.t2015@gmail.com  https://fujitoshi2023jp.com/

.. 2024年07月05日 08:46   No.3032009
++ N・K (幼稚園生)…1回       
☆原発避難計画は「令和のバケツリレー」

間もなく敗戦の日がやってくる。
戦時中、政府は空襲に対して意味のないバケツリレーを住民に強要して
多大な犠牲を出した。
現在の実効性のない原発避難計画は「令和のバケツリレー」ではないか。
                    N・K(神奈川県在住)

.. 2024年07月05日 08:52   No.3032010


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