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■--原発回帰に危倶の念
++ 東京新聞 (社長)…3080回          

原発回帰に危倶の念        清水幸子(東京都荒川区)

 経済産業省の有識者会議15日、「エネルギー基本計画」の見直しに向
けた議論を開始したという。
 私の故郷は新潟県。
 柏崎刈羽原発の再稼働に向けた動きに、不安な思いを抱いており、原
発回帰への流れを危倶している。
 世界的に再生可能エネルギーへの転換が進む中、日本がまた遅れを
取ってしまうのでは、とも感じる。将来世代に負の遺産を押しつける政
策だ。

 原発から出る「核のごみ」問題では、どこの自治体も最終処分場にな
りたくないのが本音だろう。いったいどう打開するつもりなのか。
 国会前で先日、若い世代が原発と化石燃料から、再生可能エネルギー
への転換を訴えたという。若い人たちの行動に将来への希望を抱くこと
ができた。私たち高齢者も、何ができるがを考えたい。
(5月27日「東京新聞」朝刊5面「発言・読者とともに」より)

.. 2024年06月01日 09:05   No.3026001

++ 東京新聞 (社長)…3081回       
リニアなんていらない       立花かほる(埼玉県上尾市)

 リニア工事周辺での水位低下が大問題になっている。危惧していた通
りだ。JRは代替の水源として、他に井戸を設置したり、上水道に切り
替えたりする応急処置を始めているという。
 新設される井戸は枯渇しないのだろうか。
 リニア工事は水の問題だけではなく、工事に伴う残土処理問題、南ア
ルプスの生態系への悪影響など簡単には解決できそうもない負の側面が
多く指摘されてきた。
 そもそも大量の電力を消費する超高速移動のリニアなんているの?
 今後ますます膨れ上がる工事費はびっくりするような高額運賃の設定
で相殺するつもり?
 20年以上、東京−新大阪間の新幹線によく乗っているが、2時間半の
旅程はスピーディーで快適。
 貴重なものを犠牲にしてまで、これ以上高速移動する必要はない。
(5月28日「東京新聞」朝刊5面「発言・読者とともに」より)

.. 2024年06月01日 09:10   No.3026002
++ 東京新聞 (社長)…3082回       
裁かれる裁判官           鎌田 慧(ルポライター)

 「ひとたび狙われて、投獄されれば、肉体深く食い込む虐待、あの虚
偽、虚構の、覆われた部屋、あの果てしない、底知れぬ眩暈(めまい)、
最早正義はない」。袴田ひで子さん(91)が22日、静岡地裁の最終弁論で
弟の死刑囚・巌さん(88)に代わって、読み上げた手紙の一節である。

 巌さんは清水市(現静岡市)で1966年に発生した一家4人殺害事件の犯
人として逮捕され、1980年に死刑確定。
 その直後、現実から乖離(かいり)する精神状況になった。
 ひで子さんは「姉はいない」などと拒否されながらも東京拘置所の面
会に通い続けた。「拘置を続けるのは耐え難いほど正義に反する」。

 2014年、静岡地裁の再審開始決定で48年ぶりに釈放された。それでも
検察側は抗告、ようやく22日に結審だった。
 が、検察はまた「死刑」を求刑した。
 茶番というべきか、権威もプライドも捨てた天に唾する愚挙。
 9月26日の判決は120%無罪判決である。
 みそ工場のタンクから「発見」された犯行時の着衣が「証拠」だが、
労働者が自分が手がけた製品に下着を隠すことなどありえない。

 私は、一審死刑判決を書いた熊本典道裁判官を思った。落魄(らくは
く)して福岡郊外の木賃1DKアパートに身を隠すように、一人暮らし
ていた。
 袴田無実を信じていたが、裁判長ともう一人の陪席裁判官を説得でき
なかった。
 重い罪悪感に苦しんだ人生だった。
         (5月28日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」)

.. 2024年06月01日 09:20   No.3026003
++ 毎日新聞 (社長)…383回       
パレスチナ国家承認−中東和平のため
  アイルランド、スペイン、ノルウェーの欧州3国

 すでに約140カ国がパレスチナ国家を承認しているが、これに加えて欧
州3国が「中東和平を達成する上で不可欠な要件でもある」として、パ
レスチナを国家承認した。近く欧州連合(EU)加盟国のスロベニアと
マルタも承認を表明する見通し。
             (5月30日「毎日新聞」朝刊2面より抜粋)

.. 2024年06月01日 09:27   No.3026004
++ 日刊ゲンダイ (社長)…274回       
自作自演の疑惑あり…日刊ゲンダイ記事の紹介
  23区長と三多摩の市長の何人かが小池へ出馬要請

 5月30日発行の「日刊ゲンダイ」で、小池都知事の自作自演疑惑が報
道されている。都知事選挙(6月20日告示、7月7日投開票)に向けて
「23区長と三多摩の市長の何人か」が小池知事へ出馬要請したのは自作
自演だというもの。
 蓮舫議員が27日都知事選出馬を表明したので、それに抗して、小池知
事が自分自身の「出馬要請」に暗躍したという内容。
         (5月30日発行「日刊ゲンダイ」3面の見出し紹介)

.. 2024年06月01日 09:32   No.3026005
++ もんじゅ西村裁判 (幼稚園生)…2回       
2024年6月、もんじゅ西村裁判は2件が進行しています
 其々、被告と訴訟名が異なります、傍聴よろしくお願い致します

1.もんじゅ西村裁判〔4〕

 日 時:6月7日(金)13:40より
 場 所:東京地裁803号法廷
 訴訟名:個人情報審査請求取消(行政訴訟)
 被 告:東京都
 原 告:西 村

2.もんじゅ西村裁判〔5〕

 日 時:6月28日(金)13:10より
 場 所:東京地裁530号法廷
 訴訟名:損害賠償請求
     日本原子力研究開発機構は特命(拘束中)の労働災害死と認知
     しながら証拠品を紛失、田島が遺品を持ち去ったことへの
     損害賠償です。
 被 告:日本原子力研究開発機構と元秘書役(田島良明)
 原 告:西 村

もんじゅ・西村裁判の会
 ブログ もんじゅ西村裁判
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.. 2024年06月02日 08:54   No.3026006
++ 東京新聞 (社長)…3083回       
敦賀2号機敷地内活断層否定できず 
 規制委、審議継続 廃炉の可能性も

 原子力規制委員会は31日、日本原子力発電敦賀原発2号機の審査会合
を開き、敷地内にある断層について「活動性を否定することは困難」と
結論付けた。今後の審査でこの断層が原子炉直下の断層と一体で動くと
判断されれば、再稼働は認められず廃炉となる可能性がある。
 焦点となっているのは原子炉建屋から約300m北にある「K断層」。
東京電力福島第1原発を教訓に策定された新規制基準では、約12万〜
13万年前以降に活動した断層を活断層と定義。その上で原子炉など重要
施設の直下に活断層があれば運転できないとしている。
 原電はこの日の会合で火山灰などの堆積状況から、断層周辺は古い地層
が堆積しているとして活動性を否定したが、規制委は地層の年代は新しい
と判断し原電の主張を退けた。原電が主張の根拠とした学術論文について、
「(論文の内容を)いいとこ取りしている根拠となるかどうか判断しか
ねる」とも指摘した。(後略)
(6月1日「東京新聞」朝刊3面より抜粋)

.. 2024年06月02日 09:02   No.3026007
++ 東京新聞 (社長)…3084回       
ああ、まただ…
   もう、何というか情けねえ
               三木義一(青学大名誉教授)

「ご隠居、なにか浮かない顔を?」
「八っつあんも私も国会議員だとしよう。私が自分の後援会に寄附を
して、寄附金控除を適用して税金を安くしたらどう思うかね」
「せこすぎますぜ。寄附じゃねえですよ」
「だよな。だから、私がお前さんの後援会に寄附をして、同額をお前さん
が私の後援会に寄附してくれたらどうだい」
「超せこくないですか?庶民を馬鹿にするのもいい加減にしろ!」
「そうだよの〜。だから、これらは『特別の利益があるものへの寄附』
(租税特別措置法41条の18)に該当するものとして対象から外された」
「それでようやくクリーンになった?」
「いや、いや、まだ残っていた。自分が代表になっている政党支部への
寄附だ。政党支部だから、自分だけの利益には必ずしもならねえ、とい
う理屈のようだの」
「で、その支部から援助されたら、同じでぇ」「そうだの、だから当然
禁止されていたものだと思ったら、まだ残っていて、これを自民党議員
さん達が例によって利用していたという報道がまたまたでていたの〜」
「裏金をもらっていた菅家議員や稲田議員達ですかい。もう、何という
か情けねえ」
「いやはや、なんとも浅ましいの〜。これが国会議員だそうだ。ああ、
いやだ、いやだ、稲田ね〜」
       (5月30日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」)

.. 2024年06月02日 09:12   No.3026008
++ 日本海新聞 (小学校低学年)…8回       
再稼働延期訴え行進 島根原発2号機 境港で集会、100人参加

 「島根原発2号機再稼働を止める集会in境港」(実行委員会主催)
が1日、境港市上道町の市民交流センターであり、約100人が12月に予定
される中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町)の再稼働の延期を訴えた。

 2号機の運転差し止めを求めた仮処分申請で、住民側の代理人を務め
た大河陽子弁護士が、原発事故時の避難計画について講演。
 元日に発生した能登半島地震を例に「家屋が倒壊すれば屋内退避がで
きないのは明らかだが、原子力災害対策指針に反映されていない。重大
な欠陥」と指摘した。
 地震による道路の寸断や入院患者の避難などにも触れ「避難計画は問
題が山積み。自分の地域の計画を見て、実行できるか研究してほしい」
と呼びかけた。

 集会では「多くの市民の不安や疑問を解消しないまま島根原発2号機
を再稼働させてはならない」とするアピールを採択。
 参加者が会場周辺の約2キロをデモ行進し「避難計画を見直せ」など
とシュプレヒコールを上げた。(堀田裕史)
                   (6月2日「日本海新聞」より)

.. 2024年06月04日 05:03   No.3026009
++ 高知新聞 (幼稚園生)…1回       
【原発運転延長】もはや「例外」と言えず
  運転期間の規制は形骸化したといってよい
  日本では地震や津波がいつ発生してもおかしくない
  再び原発に依存してよいのか

◎ 来年で運転開始40年となる関西電力高浜原発3、4号機(福井県)
について、原子力規制委員会が20年の運転延長を認可した。
 これで国内では、4原発計8基の運転延長が認められたことになる。
高浜原発では1、2号機も2016年に認可済みで、既に40年を大きく超え
た運転となっている。

◎ 原発の運転期間は現在、原子炉等規制法で「原則40年、最長60年」
に制限されている。東京電力福島第一原発事故を重く受け止めて制度化
された。
 しかも当時の野田佳彦首相は40年を重視。それを超える運転は「極め
て例外的なケース」との認識を示していた。

◎ ところが現状はどうだろうか。8基もの運転延長が認められ、しか
も申請があった原発のすべてが認可されている。もはや「例外的」とは
いえまい。
 さらに岸田文雄・現政権は、この「原則40年、最長60年」を見直し、
来年6月から60年超の運転を可能にする。
 運転期間の規制は形骸化したといってよい。

◎ 確かに日本は、二酸化炭素の排出削減の強化という難しい課題を抱
える。エネルギーの安定供給も欠かせない。とはいえ事故の教訓があま
りに軽んじられていないか。立ち止まって論議する必要がある。
 原発はもともと、30〜40年の運転を想定しているとされる。時間の経
過とともに配管やコンクリートなどの機能や強度が低下。放射線が当た
る原子炉圧力容器も劣化しやすいからだ。

◎ 特に高浜3、4号機はプルサーマル発電である。通常の核燃料より
放射線が強いプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を利用す
るため、原子炉圧力容器などがもろくなりやすいという。
 それでも定期的な調査や交換などで適正に管理すれば、60年間の運転
が可能とされてきた。
 しかし、世界最悪レベルの原発事故を経験し、多くの国民が原発のリ
スクの高さを痛感。脱原発を望むようになり、運転の継続にも厳格な規
制を期待した。「原則40年」の制度は極めて重いものだったはずだ。

.. 2024年06月04日 05:10   No.3026010
++ 高知新聞 (幼稚園生)…2回       
◎ ところが、政権が旧民主党から自民党に交代すると、原発回帰が始
まる。運転延長が相次いだのも無関係ではないだろう。
 事故後に運転を停止した原発の再稼働が遅々として進まない中、
「40年」にこだわっていてはエネルギー供給や脱炭素の取り組みは簡単
には実現できなくなる。政府のそんな思惑が見て取れる。

◎ 原発回帰は岸田政権になってからさらに加速。原発の「最大限の
活用」方針まで表明した。「原則40年、最長60年」の見直しはその表れ
の一つといえる。
 東日本大震災の後、熊本地震や能登半島地震も起きた。
 日本では地震や津波がいつ発生してもおかしくない。
 再び原発に依存してよいのか。
 いま一度、原発の今後について国民的な議論が求められる。
              (6月3日「高知新聞」社説より)

.. 2024年06月04日 05:20   No.3026011


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