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一般県民を装い「再開支持」、卑劣なやり方に非難集中
・九州電力は6日、玄海原発(佐賀県玄海町)2,3号機の再稼働に理解を求めて政府が主催し、6月26日にネットなどで中継した県民向け「説明番組」宛てに一般市民を装って運転再開を支持する意見メールを寄せるよう、九電社員が子会社社員らに指示していたことを明らかにした。公平性が担保されるべき説明会で、当事者である九電が偏った意見形成を意図していたことに批判が起こるのは必至だ。 ・真部利応(まなべとしお)社長は6日、福岡市の本店で記者会見し「投稿をお願いしたのは間違いない。国の説明会の信頼を損ね申し訳ない」と謝罪。 ・九電によるメール要請をめぐっては、菅直人首相が6日午後の衆院予算委員会で「やらせ的なことがあったとすれば大変怪しからんことだ」と批判。海江田万里経産相は「しかるべき判断、処置をする」と述べ、事実関係の調査などに乗り出す意向を示していた。 今月4日の鹿児島県議会特別委員会でも「やらせメール」の存在について質疑があり、九電側は全面否定していた。 ・番組前から疑惑話題に―ネット書き込み 玄海原発再稼働に向けた説明番組をめぐる九州電力の「やらせ」については、番組が中継された6月26日以前からインターネット上などで疑惑がうわさされていた。 「明日の説明会で、九電がグループをあげて佐賀県民を装って発電再開容認のメールを送るよう業務命令が出されている」。6月25日、ネット上にこんな情報が書き込まれた。 参加の仕方などが詳しく記されていたため、報道各社が九電側に事実関係を問い合わせたが、広報が否定。 (7月7日東京新聞より抜粋)
.. 2011年07月08日 08:23 No.302001
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