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■--国はウソから事故
++ 冨塚元夫 (社長)…452回          

国はウソから事故(東電福島第一原発)に至らしめ、そのウソを
 | 隠すために事故後の対応にはもっと多くのウソをついている
 | 4/24「民をだまし大地と海を汚した東電と国の責任を問う」
 | 井戸川裁判(福島被ばく訴訟)第28回口頭弁論に参加して
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎)

◎ 4月24日(水)10時過ぎに103号法廷に入りました。前回と同様原告席
には井戸川さんが一人だけで座っておりました。
 傍聴席は徐々に増えて70人以上になりました。被告席には東電・国側
弁護士が10人以上いました。裁判長が交代したため弁論更新が行われ、
原告の井戸川さんは、第34,35,36(その1)準備書面を提出して、20分
の陳述を早口で行いました。

◎ 12時30分から衆議院第二議員会館多目的会議室で行われた報告会に
は80人以上が参加しました。
 口頭弁論と報告会のあいだに進行協議が行われました。弁護士なしで
本人尋問は可能か聞いたら、裁判長が尋問するので可能という返事が
あったそうです。被告は反対尋問はしないと答えたそうです。

◎ 井戸川さんは報告会で、第34,35,36(その1)準備書面の要旨を配
布して2時間以上説明しました。
 第34準備書面は前年11月29日に行われた現地進行協議の記録及び補充
資料を説明したものです。
 進行協議は双葉町で行われたので、放射線管理区域に入るにあたり、
裁判官に対し井戸川さんが管理区域の説明をし必要な装備(タイ
ベック、長靴)をお願いしたそうです。
 進行協議に期待したのは、裁判官に双葉町の現状を見てもらって、原
発事故によって町を失うとはいかなることか、ウソによる国富の喪失と
町民の人生破壊(生業、家庭の崩壊・喪失)を実感してもらうことでした。

◎ 第35準備書面は、いかに東電・国が、原告(双葉町)の原発の安全
への信頼を嘘で裏切ったか述べたものです。
 ウソとは東電が「止める」「冷やす」「閉じ込める」の公約を守らな
かったことです。
 この公約には原発を壊さない対策の一つである、全電源喪失対策とテ
ロ対策が含まれますが、実際には行わず、公約の監視人である政府・経
済産業省は無責任で怠惰なため事故に至らしめたものです。
.. 2024年05月09日 07:26   No.3012001

++ 冨塚元夫 (社長)…453回       
◎ 2008年9月当時の小森所長ら幹部が福島第一原子力発電所第二応接
室で津波対策の秘密会議をして、「対策は不可避」という結論を出しな
がら、双葉町にはウソをついていたのです。
 福島第一原発3号機にプルサーマル導入を求める会議に、国と福島県
は議題から津波問題を外すという策略を用いて、福島県原子力安全確保
技術連絡会議と原発所在四町会議において、プルサーマル導入を決めた
のです。これは詐欺です。

◎ 平成22年度(2010年)浜岡原発総合防災訓練では、菅直人首相が歴
代の首相と同様に原災法(原子力災害対策特別措置法)に従い緊急事態
宣言発出及びEPZに決められている10km以内の住民避難指示を、官
邸地下の危機管理センターにおいて、関係閣僚、関係職員、およびマス
コミの前で宣言していた。
 時を置かず、政府原子力災害対策本部を立ち上げて、同時に政府原子
力災害現地本部長に権限の一部の委任を行うことになっていた。

 しかし、2011.3.11事故では原災法に基づく緊急事態宣言をしてお
きながら、菅直人政府災害対策本部長は、政府現地災害対策本部長に権
限の委任を行わず、指揮系統を乱し、現地に設けるはずの合同対策協議
会を無いものにして、発電所周辺の自治体を排除し、防災訓練の実績お
よび事故対応マニュアルを無いものにして、事故対応の指針を乱し、混
乱をもたらした。
 そして、代わりに無法組織の「内閣府原子力被災者生活支援チーム」
を設立し、20ミリシーベルトという作為の強制をした。
 炉規法に告示されていた1ミリシーベルト基準の20倍の被ばくの強制
にたいし損害賠償させなければならない。

◎ 第36準備書面その1では、被告国の第28準備書面に対し反論を
行っています。
 国は「訓練で実施していた合同対策協議会の設置が出来なかったのは
周辺6町の内5町が参加しなかったためである」と主張しているが、原
子力保安検査官も原子力防災専門官も逃げ出して、招集をかけなかった
ことを隠蔽している。

 「現地オフサイトセンター換気設備の不備のため内部の放射線量が上
昇し、危険な状態になったので、福島市に移転した」というのは、設備
点検管理の不備の言い訳であり、また「放射線モニタリングを行わな
かった」のは意図的な放射能隠しであり、許されない不作為行為である。

.. 2024年05月09日 07:33   No.3012002
++ 冨塚元夫 (社長)…454回       
 総じて、国はウソから事故に至らしめ、そのウソを隠すために事故後
の対応にはもっと多くのウソをついている。
 次回、井戸川裁判(福島被ばく訴訟)の口頭弁論期日は7月17日(水)
です。皆様のご参加をお願い致します。

.. 2024年05月09日 07:38   No.3012003


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