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石原莞爾平和思想研究会の同志が最近、「平和学」という言葉を口にしています。学問のようなものでしょうが、百科事典には載っているのかは謎です。平和学とは、米ソ冷戦が激しく、核戦争の恐れのあった時代に平和に関する知識を目指して始まったそうです。
戦争の原因を科学的に研究し、平和の諸条件を科学的に明らかにしようとしたもので、当初はピース・リサーチと言われていました。だが、そんな科学的研究だけではなく、マクロな立場で、色々な専門家が様々な学問を応用して平和について考えるようになり、平和学(ピース・スタディーズ)と呼ばれるようになったといいます。
平和学が対象とする範囲は、ミクロなレベルの心理学、精神分析学からマクロのレベルの国際関係論まで含んでいます。平和学は環境問題、人権抑圧、疎外・排除、開発の問題、移民の問題など、すべて研究領域として含んでいます。
コスタリカは軍隊を持たない国として有名な国です。そのコスタリカでは、平和とはいかに生きるかということで、平和に対する言葉は戦争だけではなく飢餓、貧困、無知、暴力、残虐などたくさんあるとの事です。
「平和」という概念は西洋と東洋によっても違います。西洋における「平和」とは、他人に働きかけ、他人との社会関係のなかで正義を実現していくこと、秩序を打ち立てることを指すそうです。
東洋における「平和」とは、心の中の状態に着目したもので、他人に働きかけるものではないと説明されています。日本人が、自衛隊を海外に派遣するのに抵抗があり、米国が積極的に他国に働きかけをしようとするのも、この傾向に少しは当てはまるかもしれません。
冷戦期、世界は核戦争の危機に瀕してきた。米ソは、核による平和を唱え、核兵器開発に熱中し、平和研究者達は、核による平和という米ソの公式の立場を批判する理論を生み出していきました。研究開発費を回収する必要のあった軍産共同体が、兵器を第三世界に輸出し、代理戦争を行うことで第三世界の軍事化が進んでしまったのです。
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.. 2024年05月01日 08:10 No.3009001
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