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■--地震と原発事故情報
++ たんぽぽ舎 (部長)…214回          

東京電力株主総会で、原発からの撤退を株主提案−その紹介−

  ◎第3号議案 定款一部変更の件(402名の提案)

以下の章を新設する。
第7章 原子力発電からの撤退
第41条 我が社は,古い原子力発電所から順に停止・廃炉とする。
第42条 我が社は,原子力発電所の新設・増設は行わない。

○提案の理由
私たちは20年にわたり,原発震災・老朽化・廃棄物等,原発の問題について提案してきたが,取締役は総会のたびに「最大級の地震に耐えられるよう設計・建設してきた」(05年)など提案を拒否し続けてきた。
一方で過去には,活断層の隠蔽・データ改竄などの不正を行ってまで原発の運転を続けてきた。その結果が3月の東日本大震災の惨状である。
巨大津波により肝心の炉心冷却ができなくなったのを皮切りに,水素爆発,炉心溶融,使用済み核燃料プールでの爆発,放射性物質の大量放出,住民避難,計画停電等。「想定外」の言い訳は許されない。
 放射性廃棄物についても具体的な処分は進められず,費用がどれだけ莫大になるか不明である。今回の事故が示したように,原発に頼るとCO2は最終的に増えてしまう。嘘にぬり固められ,未来の子どもたちに負の遺
産を残し,地元に負担を押しつける原発からは即刻撤退すべきである。
               (6月28日開催の東京電力株主総会)


巨大企業が震撼した熱く長い一日
   東電株主総会。責任追及に「官僚答弁」

・六時間超の長丁場となった二十八日の東京電力株主総会。火を付けたのは四百二人の小口株主が突き付けた脱原発を求める提案だった。提案は否決されたが、小口株主の一人は「これほど熱心に質疑した総会はなかった」と振り返った。巨大企業が震撼した、熱く、長い一日の一部始終をドキュメント―。
・入り口付近では原発撤退の議案を提出している株主でつくる「脱原発・東電株主運動」のメンバーがビラを配布し、「私たちの議案に賛同をお願いします」と訴えた。
・10時25分 株主から
「事故の責任をどう思っているのか。責任を取ってすぐにお辞めを」と議長不信任動議。挙手による賛否。反対多数だったが、大荒れの気配。
・16時00分 男性が「もう一回事故が起きたら、今度はみなさんの資産で賠償してもらわなければならない。たった一回の事故で東電は破綻じゃないか。それだけの覚悟はあるのか」と迫った。質問はこれで打ち切られ、「脱原発」議案は反対多数で否決された。
・16時15分 会場を出てきた神奈川県二宮町の男性(71)は「イタリアやドイツが脱原発を決めたのに、なんの意思も見えなかったのは残念。株価の回復は期待しないが、世界の東電として脱原発には真剣に取り組んでもらいたかった」。
・16時30分 「脱原発・東電株主運動」のメンバーが芝公園に集まって集会を開催。参加者からは「東電は事前質問にろくに答えず、議論が深まらなかった。せめて『原発は仕方なくやっている』と言ってほしかった」「今回のように一人一人の株主が会社の責任を追及したのは初めて。今後の活動に弾みがついた」との声が聞かれた。(6/29東京新聞から抜粋)
.. 2011年07月01日 09:14   No.300001

++ たんぽぽ舎 (部長)…215回       
7/2島村英紀さん「地震」講座にご参加下さい−
東海地震・南海地震が心配

 日 時:7月2日(土)13:00開場、13:30〜17:00
 講 師:島村英紀さん(地震学者)
会 場:スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎が入っているダイナミックビルの4F)
 主 催:地震がよくわかる会(連絡先:たんぽぽ舎)
 資料代:1000円


7/9講演会の紹介・「私たちは原発と共存できない」

   講演会「私たちは原発と共存できない」

 講 師:小倉志郎(元原発技術者:1941年生まれ。
35年間一貫して、原子力発電所の見積・設計・
建設・試運転・定期検査・運転サービス・電
力会社社員教育などに従事。季刊誌「リプレ
ーザ」Vol.3、2007夏号に筆名・山田太郎で
「原発を並べて自衛戦争はできない」を投稿。)
原発の基本的な弱点と本質的な危険性についての
わかり易いお話です。
 日 時:2011年7月9日(土)13:30〜16:30(開場13:15)
 会 場:文京区男女平等センター研修室A
        東京都文京区本郷4-8-3、電話03-3814-6159
【交通】地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩5分、
◎非会員の方も参加自由です。
資料代:500円
主 催:軍隊を捨てた国コスタリカに学び平和をつくる会。
連絡先:090-8049-3178(小倉)


本の紹介、広瀬隆さんの『終わらない福島原発』(金曜日)発行

 たんぽぽ舎と『週刊金曜日』の共催で4月30日に、都内で開かれた広瀬さんの講演をまとめたもの。当日に登壇した、たんぽぽ舎共同代表の鈴木千津子さんと、副代表の山崎久隆さんの発言「食卓にしのびよる放射能」も、収録されています。

 内容は、●福島の子どもたちを守りたい ●事故は現在進行中 ●大変な放射能が漏れ出ている ●配管が破損している ●津波の前に地震で倒れた ●全原発とも「安全停止」不能 ●デタラメ発表と受け売り報道 ●半径700キロの汚染範囲 ●再臨界、再爆発の可能性 ●放射能封じ込めはできない ●体内被曝が癌細胞をつくる ●海の汚染が始まった ●深刻な子どもの被曝 ●蓄積し続ける放射能 子どもたちよ!「逃げろ」「避難しろ」●関東にも広がる放射線 ●子どもはもう育てられないのか ―等々。

.. 2011年07月01日 09:22   No.300002
++ たんぽぽ舎 (部長)…216回       
 読めば今も放射能を出し続けている福島原発事故についての広瀬さんの指摘が、どんどん現実になっていることがわかるでしょう。
 史上最悪の原発事故となっているこの事故について、私たちが知らなければならないことがやさしく解説されています。
 放射能汚染は首都圏にも広がっており、決して福島だけの問題ではありません。ぜひこの本を手に取り、周囲の人たちにも広めてください。
 A5判、124頁、1050円(税込み)。たんぽぽ舎でも扱っています。


日本のデモ 目立つ警官
        無職 江森 忠 65(埼玉県加須市)

 5月下旬、テレビでドイツの反原発のデモの様子が放映されていました。市民が実にのびのびと自分たちの主張を訴えていました。見たところ警察官の姿はどこにもないように見えました。
 日本のデモといえば反原発に限らず、必ず多くの警官、特にデモ参加者の写真をとりまくる公安職員がゴキブリのように出てきてデモの邪魔をし、リーダーを逮捕し、2度とデモをさせまいと躍起になっているよう見えます。まるで戦前の特高そのものです。
 日本は戦争を引き起こしアジアの各地で筆舌に尽くし難い蛮行を繰り返しましたが、保守政権のもと国として真剣な総括や反省すらしませんでした。
 民主主義国家で先進国づらをできるのは、それはドイツのような国のことです。デモ一つできない国、反対はつぶす、となると戦前の悪名高い特高が形を変えいまだに存在し、市民の行動を監視していると言えるのではないでしょうか。
 国の主権者たる国民が声を上げないと、また大きな過ちを犯し世界の笑いものになってしまうのではないかと心配しています。(6/18東京新聞投書欄から)

.. 2011年07月01日 09:45   No.300003
++ 島村英紀 (幼稚園生)…2回       
.「つまみ食い」で利用される地震学

       地球物理学者 武蔵野学院大学特任教授 島村英紀

 先日、菅首相が浜岡原発を停止する決定を発表した。その決定の根拠は、政府の地震調査委員会が発表している将来の地震確率が30年以内に87%と高いことだという。そして、他の原発は止めないし建設中のものの工事も続けることが政府から引き続いて発表された。
 地震学者である私から見ると、これは決定の責任を地震学に負わせた責任逃れにしか見えない。私がかねてから主張しているように、地震学は「地震予知」にも「将来の地震確率」にも「活断層調査」にも解決には遠い問題があるレベルでしかないのである。
 今回の東北地方太平洋沖地震で、またも地震予知のむつかしさが明らかになった。もっとも地震予知がしやすいはずの海溝型地震で、しかもあんな巨大地震でも、どんな前兆も観測できなかったのである。
 今回の東北地方太平洋沖地震のように巨大だった「宝永地震(1707年)」型の連動巨大地震が起きる可能性も増えてきている。
 
 じつは阪神淡路大震災(1995年)以来、地震予知が不可能なことをさとりはじめた政府は、それまでの「地震予知」の看板を「地震調査研究」に掛け替えていた。そして「将来の地震確率」と「活断層調査」を活動の目玉にすえたのだった。
 しかし「将来の地震確率」はあちこちで裏切られている。東北地方太平洋沖地震でも、こんな巨大地震が起きることを予測できず、その震源を小さなナワ張り6つに区切って、6つの別々の地震発生確率が発表されていた。これによれば10年以内に大地震が起きる確率は6つのうち「宮城県沖地震(マグニチュード7クラス)の再来」と「三陸沖で起きるマグニチュード7クラスの小さめの地震」の2カ所が60から70%とされていたほかは軒並み低く、たとえば福島沖も茨城沖も、大地震が起きる確率は2%以下だった。つまり福島沖などでは地震が起きないと保証していたのに等しかったのである。
 
 原発を建てる前に、近くの活断層を調査して、その将来の地震危険度を見積もることになっている。しかし、これも私が以前から主張しているように(たとえば『巨大地震はなぜ起きる これだけは知っておこう』)、活断層かどうか、それがどのくらいの長さのものか、そしてその活断層がどのくらいの大地震を起こすものか、には学者によって異論があり、それゆえ大きな曖昧さがある。その活断層の長さ、つまり将来そこで起きる大地震の大きさを「値切って」作ってきたのが、いままでの原発なのである。じつは、政府がこの種の活断層調査の結果を発表して以来、日本各地で起きた内陸直下型地震は、ほとんどすべてが、活断層がないはずのところで起きてしまっている。調査に漏れがあるという意味でも、現在の活断層調査はあてにならないものなのである。(中略)

.. 2011年07月04日 08:10   No.300004
++ たんぽぽ舎 (部長)…217回       
佐賀県知事「安全性はクリア」玄海原発、県議会焦点に【日本経済新聞】

 一つでも再稼働を許せば、他の停止中原発も続々とこの流れに続いてしまいかねない。福島原発事故の後に、そんな社会はありえない。
私たちの手で必ず防ぎましょう!!
すでに現地では、多くの市民が原発再稼働に反対する行動を起こしています。
そこで、東電前アクションではこの情勢を踏まえ、東京からも『原発の再稼働をしてほしくない!するべきじゃない!』という抗議アピール&申し入れのために九州電力東京支店へ直接行くことを決めました。申し入れ文、楽器、横断幕、プラカード、盛り上げるものは何でも持ち寄り大集
合して下さい★

 玄海原発再稼働を止めるための緊急行動『九電前アクション!』に対する賛同メッセージと九電に対する申し入れ文を募集しております。いただいたメッセージはこちらのブログでご紹介させていただき、印刷して九州電力東京支社へ直接手渡しに行きます。
お名前(ニックネーム可)肩書き・地域コメントをご記入のうえ、東電前アクション!

■次回アクションのお知らせ
東京電力本店&経済産業省へ抗議アクション!
7月22日(金)17時JR新橋駅SL広場集合 18時東電前 19時経産省前(予定)〜原発再稼働への抗議と、福島・関東・東北からの避難政策や補償を
求めて!〜(仮)

スペースたんぽぽで「えっ?足りてたの?」Tシャツを販売します。

◎ 長野県在住の建築家・須永豪さんが、小出裕章氏の講演「原発なしでも電気は足りている」をYouTubeで観てヒントをえてデザインされた、伝る脱原発Tシャツです。
 原発の不要さをたった一枚のグラフが鮮やかに伝えてくれます。デモにもデートにも着ていけるスタイリッシュなデザインです。これを着て歩いて、その日会った人に電気は足りていることを教えてあげましょう。Tシャツの内容を補足する資料つきです。
 自分用に、プレゼント用にぜひお求め下さい!(我が家では、週末には家族4人おそろいで着て、町を歩き「家族デモ」しています。Y)1枚1500円。色・サイズさまざま取り揃えております。
 スペースたんぽぽへおいでの際にぜひ、どうぞ!

 ※「え?たりてたの?」Tシャツを、直接購入されたい方は
  こちらにお申し込みください。
       
   須永豪・サバイバルデザイン 長野県松本市
       TEL : 0263-50-9022

◎ 7月7日七夕東電前アクションのお誘い
 私たち、「いのちを守るお母さん全国ネットワーク・関東支部」は、七夕にちなんで、東京電力に対し、「原発を使わない電気の供給」と「こどもたちが安心してくらせる社会の実現」という願いを届けるアクションを行う予定です。

.. 2011年07月04日 08:16   No.300005
++ 亀岡邦生 (幼稚園生)…1回       
7月7日(木)15:00 東京電力本社前集合
15:20〜歌のパフォーマンス
16:00〜要請文を東京電力に手渡す
 浴衣を着たお母さんと子どもたちが笹の葉と短冊を持って集合します。
 このアクションは、日々、空気・水・食品の放射能汚染問題に悩んでいる、小さい子どものいる親の立場からの思いを届ける要請行動です。
 老若男女、子ども赤ちゃんみんな大歓迎です。
 (できれば)浴衣や甚平を着て、ぜひご参加ください。          
    連絡先 090-2990-0707(7・7アクション事務局)


槌田劭著『脱原発・共生への道』新装本の紹介

 3月11日、東日本を襲った巨大地震・大津波は、福島第一原発をも惨禍に巻き込んでしまった、というニュースに私は震え上がりました。と同時に、21年前に出した『脱原発・共生への道』が、すぐに頭に浮かびました。チェルノブイリの
事故のあと、お忙しい槌田先生を追いかけ追いかけしながら出した本ですが、改めて頁をめくってみて驚きました。
まさに今の惨禍をずばり予言なさっていて、その迫力と説得力、明快さに圧倒されました。
 なぜ、こんな本を再版せずに埋もれさせてしまったのか……。
思うに、チェルノブイリ事故であんなに盛り上がった反原発運動が、なぜかすぐに下火となって、少々遅れて発行した本書は、ただただ置き去りにされてしまった……販売能力に欠けるとは言え、あの当時の何ともだらしない私が悔やまれてなりません。
「今度こそ、何としても脱原発を!!」と、槌田先生の今の気迫は20年前以上です。「原発は極悪の犯罪なのです」と念を押しながら、その犯罪の犠牲になっている方々への思いを潤ませながら、一時でも早く「脱原発」へ、「共生への道」
へ踏み出そう、と。そして、その道を歩みながら、今一度、自分自身の生き方を見直して、本当の暮らし・文化を取り戻そう、と。何としても美しい地球を、自然を、幸せな社会を、未来の子々孫々へ引き継ぎたい、と。
足元の くらし変えよう 一歩ずつ私も、先生がいつも繰り返されるこの言葉を、今からの歩みのスローガンにしようと張り切らざるを得ません。先生の新原稿を付加して新装した本書をぜひお読
み下さい!! (四六判並製・192頁・定価1200円+税)
                          樹心社代表 亀岡邦生

.. 2011年07月04日 08:23   No.300006
++ たんぽぽ舎 (部長)…218回       
原発なしでも夏OK――火力、揚水発電で供給可能

 環境保護団体「気候ネットワーク」は一日、福島第一原発事故の影響で国内の全原発が停止しても、適切な節電をすれば夏場のピーク需要を乗り切ることができるとの試算を発表した。天然ガス火力の増加に伴う家庭負担増も低く抑えることができるとしている。
 電力各社の火力発電や揚水発電設備などを合わせると、それぞれピーク時を上回る供給能力があるのが理由。気候ネットは「原発停止で電力が足りなくなるとの試算は、需要を過大に想定している」と指摘している。
 気候ネットによると、電力十社が予想する夏の最大需要は計約一億七千万kwだが、原発以外の発電設備は計約一億九千万kw分あった。天然ガス火力を増やしても、省エネを進めれば家庭の負担増は月百円以下にできると分析。(東京新聞7月2日号より抜粋)

「原発ゼロをめざす7.2緊急集会」に2万人

 本日7月2日、全労連を中心にした「原発ゼロをめざす7.2緊急行動実行委員会」主催の「原発ゼロをめざす7.2緊急行動」が明治公園で午前11時から開催されました。集会呼びかけ人と賛同人には、安斎育郎氏(安斎科学・平和事務所所長)を始め、女優の市原悦子氏、吉永小百合氏、音楽評論家の湯川れい子氏など多彩な人々が名を連ね、呼びかけ人10名、賛同人234名の他に、実行委員会参加団体24団体、賛同団体42団体を主体とし、参加人数2万人(主催者発表)と労働組合を中心とした反=脱原発運動としては3.11以降、最も大きな集会となりました。集会は3部に別れ、11:00〜12:50が各参加団体がそれぞれ独自のブースで様々な催しが行われ、13:00から始まったメイン集会では各主催団体の挨拶を始め、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島みずほ委員長からの挨拶があり、その後
14:30からパレードが渋谷方面に向けて行わました。

.. 2011年07月04日 08:35   No.300007
++ 増山 麗奈 (幼稚園生)…1回       
原発のない未来へ〜福井アクション! へのおさそい 

高速増殖炉もんじゅや敦賀原発等、国内の26%の原発が連立する福井県では、稼働していない原発に対しても核燃料税を課税する条例案が、全国初7/14まで行われる福井県会議で提出されています。これを可決させてしまうと、人々が原発のために貢ぎ、犠牲になる負の連鎖が更に加速してしまいます。そこで福井県や周辺地域の母親達が、7月4日にコンサートや申し入れを企画しました。
是非ご参加ください

【コンサート】「原発の無い未来へ フクイ トーク&コンサート」

【日時】7/4(月) 昼12時半〜
【場所】福井県庁 10階 原子力安全対策課
【主催】いのちを守るお母さん全国ネット
      当日連絡先 080-1833-8861(田中) 

★事前に合流したい方は、11時45分に福井県庁一階のレストランで合流しましょう。

★原発の無い未来への願い事を書いた七夕の笹を浴衣を着て渡します。是非浴衣で参加してください。なかったら浴衣じゃなくてもOK!

画家 増山 麗奈
080−6687−4118

.. 2011年07月04日 08:47   No.300008
++ たんぽぽ舎 (部長)…219回       
食品の放射能汚染を測定

たんぽぽ舎の測定活動が宝島8月号に

 食品の放射能汚染を測定するたんぽぽ舎の活動が、週刊金曜日につづいて、月刊宝石8月号でも紹介された。その文を編集部の了解を得て、掲載します。

国がダメなら市民が動く!たんぽぽ舎で測定をみる市民による食品放射能測定

 東京都千代田区にある「たんぽぽ舎」では、市民からの問い合わせに応じ、食品の放射能測定を実施している。
 きっかけは1986年に起きたチェルノブイリ事故だ。食品がどこまで放射能に汚染されているのかを知るため、たんぽぽ舎は放射能測定器を購入した。
測定器の値段は1台400万円から500万円。決して気軽に購入できるものではない。
現在、たんぽぽ舎に2台置かれている測定器は、福島第一原発事故後、フル稼働の状態だ。
 「国の言うことは当てにならないとおっしゃって、たんぽぽ舎を頼ってこられる方が大勢いらっしゃるんです。」(たんぽぽ舎・放射能測定担当・鈴木千津子氏)鈴木氏も、不眠不休で測定を続けている。食品の汚染度測定方法
たんぽぽ舎では、魚、肉、野菜、お茶など、食品であれば何でも計測している。
1?容器に食品を詰め、検体を作り、これを測定器にかけるのだ。
「1?容器に詰める食品の量は多ければ多いほど、正確な値になります。たとえばホウレン草などは、余裕のある入れ方をすれば250gくらいしか入りませんが、私は入れ物が壊れそうになるくらいぎゅうぎゅう詰めにします。そうすると700gく
らいは入ります」
 魚も頭や骨をすべて入れた状態で測定する。
計測している核種は主にセシウム134、137、ヨウ素の3つ。1検体の計測にかかる時間は2時間だ。
「事故前はなかなか放射能が検出されないので、20時間かけて計測していました。でも今は検体を入れるとすぐに放射能物質が検出されます。15分ほどあれば数値はほぼ安定しますが、念のため2時間かけています」
通常は食品しか計測していないが、事故直後には東京・千葉の雨水を計測したこともあったという。
「雨水を入れ、測定器のスイッチを入れた瞬間、目の錯覚かと疑うほどの放射能が検出されたんです。事故直後の雨でヨウ素が千数百ベクレルも出ました」測定を依頼する生産者
放射能測定の依頼者には、生産者や農家が多いという。

.. 2011年07月04日 08:56   No.300009
++ たんぽぽ舎 (部長)…220回       
「農家の人にも汚染されているものを売りたくないという思いがあります。本当に出荷していいのか、来年も農業を続けるべきか、悩まれている方がいます」良心的な農家であるほど、困難な選択をつきつけられる残酷な現実がある。
「ある方の家庭菜園で作られた野菜からは498Bqのセシウムが検出されました。国の暫定基準値よりは下ですが、落胆した顔を見て、何も言えませんでした」
たとえまったく同じ産地、同じ畑であっても、検出される値は異なる場合があると鈴木氏は言う。
「チェルノブイリの時も、道路を挟んでこちら側の作物は汚染されていて、向こう側はほとんど汚染がないなんてケースがありました。通り一つで結果が異なる場合があります。放射能の拡散は雨や風など、天候の影響を受けますから、ばらつきが出てきます」
「○○県だから数値が高い/低いとは必ずしも言い切れない」と鈴木氏は言う。産地どころか、畑ごとに異なるというのだ。計測した日によって、結果が異なることもある。
 暫定基準値に達してはいないが、高い数値が出ている食品がある。そうした農作物を買ったり、食べたりすることが農家の助けになるという考えも多い。しかし、「汚染された作物を売りたくないという農家もいる」「食べるかどうかと農家への補償は別個の問題」というのが鈴木氏の見解だ。
放射能汚染の卵か抗生物質まみれの卵か
 以前、抗生物質を使用しない卵を生産している農家から、検査の依頼があった。
検査の結果はクロ。放射性物質が検出された。
「結果を知って、その方は『出荷停止しかない』とおっしゃるんですね。でも、今は出ていない他の卵からも、時間がたてば出てくるかもしれない。まずは消費者の方に事実をお伝えしてはどうかと伝えました。1週間後『話してよかった』
と手紙が来ました。生産現場の見えない、抗生物質がたっぷり入った卵よりも、放射能が一定量入っていても、抗生物質のない卵の方を消費者は納得して選んだ。
今後も供給してほしいと言われたそうです。放射能を食べることが嬉しいわけではありません。でも、何が入っているかわかる卵をその消費者は選んだのです」

.. 2011年07月04日 09:01   No.300010
++ 核開発に反対する会 (幼稚園生)…1回       
核開発に反対する会ニュースの紹介

 日本の核武装を止めようと作られた「核開発に反対する会」では月1回を目標にニュースを発行していますが、日本の核武装に直結するもんじゅの問題と原発事故の問題に力を入れています。6月発行の最新号(40号)でも福島事故問題とともに、6月24日(ニュース発行後)に強行されたもんじゅ中継装置引き抜きについて、地元福井でもんじゅ反対運動をしている方たちの文を含め、引き抜き工事の問題性を集中的に取り上げています。地震の危険も大きいもんじゅはこの際繕うよりも廃炉です。

40号の内容は下記の通りです。

なんでも水素爆発・・・・・・・・・・・・・・・槌田敦
日本の電力事業に資本主義を・・・・・・・・・・原田裕史
もんじゅお粗末事故の困難な後始末・・・・・・・中嶌哲演
もんじゅは相変わらず危険です・・・・・・・・・石地優
破たんした耐震指針のもとでは危険すぎる・・・・今井孝司
6月のもんじゅニュースから・・・・・・・・・・編集部
本の紹介 『低線量内部被曝の脅威』・・・・・・シゲノサオリ
事務局日誌その27・・・・・・・・・・・・・・・柳田真

 核開発に反対する会ニュースに関する購読等のお問い合わせは下記までお願い
します。

 TEL 03−3261−1128(午前中)
 Eメール mail@kakukaihatsu-hantai.jp   

                核開発に反対する会 事務局

.. 2011年07月04日 09:08   No.300011


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