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国会議員は当選後、通称「JR無料パス」が支給され、全国どこへでも無料で行けるようになります。しかし、議員には毎月100万円もの文書通信「交通」滞在費が支給されているのですから、多くの国民はそれで電車に乗るべきだと思っていることでしょう。
なんて言われたら困るからか、文通費は2022年4月に「調査研究広報滞在費」に名称を改められたのだと思います。国民のための法案は遅々として進まないのに自身を守るための改正案はさっさと通す国会議員の狡猾さにはほとほと関心します。
百歩譲って電車賃は払ってやるとして、なぜそれがグリーン車でなければならないのか。無料といってもそれはJRが負担しているのではなく、その分はきっちり税金で支払われているのです。
そんなことはお構いなしに贅沢を謳歌する議員の「国民のために」なんて聞いて呆れます。事件になった男の手口は議員バッジによく似た「OBバッジ」で相手を信用させ、使用期限が切れた議員時代の「JR無料パス」を使っていたものです。
議員の証の議員バッジも離職後に返還義務がないなんて、ここにも「自分たちは特別」が見て取れるとともにその杜撰な管理に呆れます。国会議員は高給取りですから「そんなせこい奴はいない」と思いたいところですが「こんなせこい奴」もいるのです。
他にも同様に詐欺を働いている現、元議員がいるかもしれません。男の余罪は当然、そちらも徹底的に洗い直していただきたいものです。 そして、二度と不正がおきない仕組み作りが求められますが、それを作るのもまた議員自身なだけにあまり期待はできません。情けない限りです。
.. 2024年04月07日 09:24 No.2994001
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