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燃料等輸送船退避 船体にロープ巻き付け係留案 泊審査会合で北電説明
原子力規制委員会は1日、北海道電力泊原発(後志管内泊村)の再稼働 に向けた審査会合を開いた。 津波発生時の「燃料等輸送船」の退避問題を巡り、北海道電力は船が 流されないように停泊時は4本のロープで港湾内に係留しておく方針を 示した。 燃料等輸送船は使用済み核燃料などを運ぶ大型船で、総重量は最大 5千トン。津波で流されれば防潮堤などに衝突して壊す危険性があり、 どう安全を確保するかが問題となっている。 北海道電力は会合で、発電所外の停泊など複数の案を検討した結果、 船体に巻き付けた専用ロープを海底に固定された4本のロープに接続して 係留する方法が最善だと主張。 今後はこの案を軸に安全性を検討する考えを示した。 審査官からは「ロープが外れたり切れたりする可能性も考慮して説明 してほしい」などの意見が出た。 北海道電力はまた、退避問題の説明終了時期について2月末から4月 中旬へとさらに延期する考えを示した。 原子力規制庁によると、船体にロープを巻き付けて係留する手法は 電力以外も含め前例がないといい、実効性は不透明。 同庁幹部は「船の動きを計算するのはかなり難しい」として審査に 時間がかかる可能性を示唆した。 (2月1日「北海道新聞」より抜粋)
.. 2024年02月04日 08:58 No.2958001
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