|
東海第二原発「放射能拡散予測は不十分」科学者らが茨城県に質問書 「能登半島地震」受け複合災害も
日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)の重大事故を想定し、 昨年11月に県が公表した放射性物質の拡散シミュレーション(予測)に ついて、原子炉メーカーや研究機関の出身者でつくるグループが30日、 県庁で記者会見し「予測は不十分で避難計画の実効性を高めることはで きない」と主張した。
グループは「東海第二原発地域科学者・技術者の会」 (服部成雄代表)。 26日に県と、有識者による県原子力安全対策委員会東海第二発電所安 全性検討ワーキングチーム(WT)に対し、質問と提案の文書を提出し た。WTを通じ、実際の予測を行った原電に回答を求めるという。
グループによると、質問内容は、東京電力福島第一原発事故の放射性 物質放出量より桁違いに小さな値を予測で使った理由など。 提案では、信頼性を高めるため、複数の機関や研究者などで予測を実 施することなどを求めた。 会見では、地震や津波と原発事故の「複合災害」を考慮する必要性も 指摘。 服部代表は「能登半島地震の教訓から、避難計画では複合災害を考え ないとおかしいと強調したい」と述べた。 文書でも、地震で道路の損傷や家屋倒壊が多発したことなどを挙げて 「今後どのように複合災害における避難計画を検討するのか」と問うた。 県原子力安全対策課の担当者は30日、取材に「何らかの回答をする」 と話した。 (後略) (1月31日「東京新聞」茨城版より抜粋)
.. 2024年02月01日 05:15 No.2953001
|