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辺野古の現実を多くの人に知ってほしい
木村みね子(茨城県鉾田市)
「あ! カメ」。案内人の女性が水面を指さす。カメは辺野古新基地の 方向へ勢いよく泳いでいった。工事中の場所にカメの産卵場所がある が、だいぶ埋められてしまったとのこと。心配になる。 久しぶりに乗った辺野古の抗議船。私たちを乗せた抗議船とカヌー隊 は美しい島の間を通り抜け、海底に軟弱地盤がある大浦湾に入り、かな りの時間をついやして「K9」という護岸についた。それだけ基地建設 が進んでおり、大きくなったということを感じる。 カヌー隊はここで抗議行動。海上保安庁や沖縄防衛局が私たちを警戒 する。カメの産卵場所を壊し美しい海を埋め立てて何の意味があるのか! できるのは戦争のための軍事基地だ。ウクライナやガザを思い浮かべ る。辺野古の現実を多くの人に知ってほしい。 (12月26日「東京新聞」朝刊5面「発言・読者とともに」より)
.. 2023年12月27日 05:11 No.2931002
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