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デブリ搬出 大きな壁 第1原発2号機 廃炉作業 ロボットアーム使用不可の恐れ
東京電力は福島第一原発廃炉作業の最難関とされる溶融核燃料(デブ リ)の取り出しで大きな壁に突き当たっている。 2号機の原子炉格納容器で取り出し装置の挿入口となる貫通部に多量 の堆積物があり、専用に開発したロボットアームが使用できない可能性 があるためだ。 堆積物が想定以上に固着していることも予想され、他の方法も検討し ている。 専門家はカメラで内部を調べられるロボットアームは取り出しの鍵を 握る装置で、手始めとなる2号機で使えるかが今後の作業を左右すると 指摘する。
・「めど立たず」
「デブリ取り出しのめどが立っていない。炉内の状況も分かっていな い」。内堀雅雄知事は17日、就任後初めて来県した斎藤健経済産業相に 苦言を呈した。 (中略)
・取り出し延期の可能性
ロボットアームが使えない場合、アームより細い伸縮式パイプの使用 を検討しているが、専門家からは「調査範囲は限定的」との見方が出て いる。実際に使うには原子力規制委員会の認可を得る必要があり、今年 度内に予定していた取り出し開始時期が遅れる可能性がある。(後略) (12月18日「福島民報」より抜粋)
.. 2023年12月19日 17:43 No.2923001
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