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■--朝日新聞
++ 素粒子 (大学院生)…118回          

【素粒子】より

 ・戦後初めて赤字国債2590億円の発行を決めた閣議は1965年11月19日
  に開かれた。当時の政府の国会答弁。
 ・「今年度限りの臨時特例」「借金であることを肝に銘じて」
  「いやしくも財政が放漫に流れるようなことはしない」
 ・昨日から歳入の67%を国債で賄う補正予算案の審議。
  たまり続けた借金は1075兆円に。この国はどこへゆく。
        (11月21日「朝日新聞」夕刊1面【素粒子】より)
.. 2023年11月25日 07:17   No.2905001

++ 東京新聞 (社長)…2965回       
処理水2.3万トン 海に  放出開始から3ヵ月

◇東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理
した後の水が海洋放出されてから、24日で3カ月になる。海水中の放射性
物質の濃度に異常はないが、浄化処理設備では作業員の被ばく事故が起き
た。風評被害を巡る損害賠償についても東電は詳細を明らかにしていない。
 処理水は8月24日に放出を開始し、3回目を完了した今月20日までに
総量は計2万3351トンに上る。浄化処理で取り除けない放射性物質トリ
チウムの海水中の濃度は、東電の測定によると1リットル当たり最大22
ベクレル。放出停止の目安となる同700ベクレルを下回っている。
 風評被害の損害賠償では、20日時点で東電に対する請求書の発送依頼が
約600件に上り、約50件の請求があった。東電が統計データなどを基に
被害の有無を判断する。これまでの賠償額や支払いを拒否したケースが
あるかについて、東電は「回答を控える」と説明していない。
 2023年度に計画する残り1回の放出は、年明け以降に予定されている。
(11月24日東京新聞朝刊第1面より)

.. 2023年11月26日 07:44   No.2905002
++ 東京新聞 (社長)…2966回       
ずさん管理 現場から批判
 福島第一 廃液飛散 作業員被ばく
 ルール違反認識 慣れで慢心

 東京電力福島第1原発では、処理水の海洋放出開始から3カ月となる
中で、汚染水処理の基幹となる「多核種除去設備(ALPS)」で作業員が
洗浄廃液を浴びた被ばく事故が起きた。これまでも取るべき安全対策が
とられず、死傷事故が起きてきたが、今回も防護策や人員態勢でいくつ
もの不備やルール違反が明らかになった。作業員の声からは、事故現場
のずさんな管理の実態が浮かぶ。(片山夏子)
10月25日、ALPSの配管を薬液で洗浄中、廃液をタンクに送るホースが外
れ、数リットルが飛散した。廃液はストロンチウム90などの放射性物質
が凝縮され、ベータ線を出す放射性物質の濃度は1リットル当たり43億
7600万ベクレル。原子炉建屋にたまる高濃度汚染水より100〜1万倍ほど
濃度が高い。
 近くにいた作業員2人はかっぱを着用せず、体表が汚染。一時入院した。
今のところ、2人の体調に異変は起きていないという。(中略)
汚染水処理に携わった経験のある作業員は、事故現場の写真を見て
驚いた。
 「あれだけ高濃度の廃液を扱うのに、飛散したときのためにタンク周囲
を遮へいするなどの汚染防止の対策を何もしてない」 (中略)
 汚染水関連の作業では、これまでも事故が相次いでいる。2013年には別
の汚染水処理設備で、作業員が誤った配管を外して11トンが漏れ、不十分
な装備で止水作業をするなどして6人が被ばくした。15年には命綱をつけ
ていなかった作業員が保管タンク上部から転落し、死亡した。 (後略)
(11月24日東京新聞朝刊第23面より抜粋))
※詳細はWebで (全文と写真)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/291870?rct=fukushima1

.. 2023年11月26日 07:51   No.2905003
++ 茨城新聞クロスアイ (小学校中学年)…15回       
「とんでもないこと。組織全体の問題」
  火災相次ぐ東海第二原発 山田村長が批判 茨城・東海

 茨城県東海村白方の日本原子力発電(原電)東海第二原発の敷地内で相
次いで発生している火災を巡り、同村の山田修村長は24日の会見で、「
とんでもないこと。組織全体の問題」と批判、防火に対する現場の意識
改革を求めた。
 会見で、山田村長は「あれだけ続くのは、現場の不注意というより組
織全体の問題」と指摘。
 原電や協力会社、下請け会社などを含めた意識改革の必要性を強調し、
「親元の原電が組織風土を含めて見直す必要がある」と述べた。
 東海第二原発敷地内では10月31日から11月9日までの短期間に火災が
相次いで3件発生し、2023年度に入って計4件となった。(中略)
 22年度も3件の火災発生。
         (11月24日「茨城新聞クロスアイ」より抜粋)

.. 2023年11月28日 06:16   No.2905004
++ 南日本新聞 (小学校高学年)…27回       
「設計寿命は耐用年数ではない」…九州電力、
  薩摩川内市議会に川内原発の運転延長「60年でも問題ない」と説明

 薩摩川内市議会は22日、川内原子力発電所対策調査特別委員会を開い
た。九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転延長に
賛成・反対する陳情6件の審査のため、原子力規制庁と九電の担当者が
参考人として出席。20年の運転延長が認可された審査内容などを報告した。
 九電側は延長申請に伴い実施した特別点検などの結果から「60年時点
でも問題はない」と説明した。
 豊嶋直幸副社長らが出席した九電は、延長に向けた取り組みや使用済
み核燃料への対応などを示した。「一般的に原発の設計寿命は30〜40年
といわれる」とした上で、健全性を確認するものであり、耐用年数では
ないと強調した。(後略)   (11月23日「南日本新聞」より抜粋)

.. 2023年11月28日 06:23   No.2905005
++ NHK山口 NEWS WEB (幼稚園生)…1回       
上関原発埋め立て工事 “免許延長は違法” 裁判始まる

 上関町で進められている原子力発電所の建設計画をめぐり、建設に反
対する住民グループが海の埋め立て工事に必要な免許の延長を県知事が
認めたことは違法だと訴えた裁判が山口地方裁判所で始まりました。
 上関原発の建設計画をめぐり、村岡知事は2019年と去年、海の埋め立
て工事に必要な免許の延長を認め、中国電力に許可書を交付しています。

 これに対して原発の建設に反対する住民グループは免許の延長を認め
たことは違法だとして、許可書と要請書の作成費や郵送費など3000円あ
まりを県に返還するよう求めています。
 22日行われた原告側の意見陳述では、住民グループの2人が「福島第
一原発の事故による福島県民の苦しみを見聞きするなかで上関原発は絶
対に許さないとの思いを強くした」とか「埋め立て予定地は希少生物の
宝庫であり、奇跡の海である。環境保全のためにも免許の再延長をすべ
きではない」などと訴えました。(後略)
           (11月22日「NHK山口 NEWS WEB」より)

.. 2023年11月28日 06:30   No.2905006
++ 茨城新聞クロスアイ (小学校中学年)…16回       
【速報】「避難、最大17万人」と試算 東海第二原発
  放射性物質拡散予測 茨城県が公表

 茨城県は28日、日本原子力発電(原電)東海第二原発(同県東海村)の重
大事故時の放射性物質拡散シミュレーション(予測)を公表した。
 全22通りのうち、安全対策が喪失した状態で炉心が損傷し9通りの場
合、原発5〜30キロ圏への放射性物質の拡散があり、最大で住民約17万
人に避難が生じると予測された。
 フィルター付きベントが機能した11通りは5キロ圏外への拡散・沈着
はないと試算された。
 シミュレーションは原発30キロ圏の14市町村が策定する広域避難計画
の実効性の検証のため、県の求めに応じて原電が作成。昨年12月に提出
されていた。
 県によると、計画の実効性の検証を目的とした拡散予測の一般公開は
全国で初めてという。(後略)
      (11月28日「茨城新聞クロスアイ」より抜粋)

.. 2023年11月29日 04:54   No.2905007
++ 東京新聞 (社長)…2967回       
危急の時代 指導者の姿勢
  岸田首相は東条英機型−状況に流され強硬論しか考えない

              保坂正康(ノンフィクション作家)

 岸田内閣の支持率が下落している。各メディアの調査によると、軒並
み不支持が圧倒的に支持を上回っている。
 共同通信の11月の調査では、不支持率が前月から4.2ポイント上がり、
56.7%。支持率は4.0ポイント下がって、2年前の内閣発足以来最低の
28.3%となった。人気がないというより、首相失格のレッテルが貼られ
たかのようにさえ見える。
 この首相は、なぜこれほどまでに支持されないのであろうか。(中略)
 こういう危急の時代は、主に昭和10年代をモデルとして考えると一つ
の回答が浮かび上がってくる。
 二・二六事件(昭和11<1936>年2月)の後、日本は日中戦争、太平洋戦
争へと突き進み、国土は焦土と化して昭和20年8月の敗戦に至った。(中略)
 この間、広田弘毅に始まり鈴木貫太郎に終わる、9人の首相が時代
を担った。9人は戦争にどう向き合ったか。
 私の見るところ、次のような四つのタイプに分かれる。
1.状況に流されて眼前の強硬論しか考えない東条英機型。
2.哲学、思想はあるが、優柔不断に対応する近衛文麿型。
3.迂回しながらも政治的目標の完遂を目指す鈴木貫太郎型。
4.信念欠如、思想欠落の無気力型。 (中略)
 この中で1.と4.は最も歴史感覚のない首相である。(中略)
 私の見るところ、この首相は1.の東条英機型であると思う。(中略)
1.自分と周囲の利害得失でしか物事を判断しない。
 2.人事で有能の士を遠ざける。
3.大局より小事にこだわり、その実践を誇りとする。
 要は状況をつくるのではなく、状況の流れの中でしか判断しないので
ある。(中略)
岸田首相の唐突な所得税減税案を見ていくと、本質から遠いところで
大衆的人気を考えている構図にがくぜんとする。
 今この首相に望むのは、果たせずとも対米開戦回避を目指した近衛型
と、継戦論を抑えポツダム宣言受諾に導いた鈴木型の長所を取り入れた
首相像の確立である。
 それこそが危急時の首相ではないか、と思えてならない。
           (11月27日「東京新聞」夕刊5面より抜粋)

.. 2023年11月29日 05:02   No.2905008
++ 東京新聞 (社長)…2968回       
11/23県民集会「戦場化」に、抵抗、明確に
  ≪辺野古・高江リポート≫

 【23日】「沖縄を二度と戦場にしない」とうたい、政党や労働団体が
加わらない市民団体が主催した県民平和大集会。政府が昨年末に安全保
障関連3文書を閣議決定して以降、南西諸島をはじめとする沖縄県内で
の軍備や訓練の増加に対し、多くの県民が一堂に会して抵抗の意思を明
確に打ち出す初の機会となった。

 「一人でも多くの人に時間をつくっていただきたい」。5日に北谷町
で開かれた辺野古新基地建設を巡る集会で玉城デニー知事は参加者に
こう呼びかけた。
 日米安保体制や自衛隊に容認姿勢をとる玉城知事が23日の集会に出席
するかは大会の意義に影響することから、知事支持層の関心を集めてきた。
 知事の呼び掛けは大会の趣旨への賛同と受け止められた。
 与党県議の一人は、敵基地攻撃能力の保有などを盛り込んだ安保3文
書により「自衛隊の存在意義が変わりつつあり、専守防衛と言えない状
況に知事も危機感を持っているのでは」と推察した。

 今回の集会の主催団体には政党や労働団体は加わらず、知事や国会議
員、県議らも「来賓」としての出席にとどまるなど、全県組織が主導し
た従来の大規模集会とおもむきを変えた。
 背景には玉城知事を支えるオール沖縄勢力の中でも、自衛隊配備問題
は議論が進んでいなかった実態がある。別の与党県議は辺野古新基地建
設問題解決のため「腹八分、六分でまとまった勢力」であり、自衛隊問
題については「意見集約が難しい」と打ち明ける。

 集会宣言は自衛隊配備に対する直接的な批判は避けつつも、配備に伴
う訓練の増加といった生活への影響や、新たな部隊配備、軍事的緊張が
高まっていることへの懸念を強調した。
 これが、自衛隊自体は容認しつつも、敵基地攻撃能力の配備や訓練の
増加に懸念を示してきた玉城県政の姿勢と整合し、政治サイドが乗れる
素地をつくった。

 主催団体関係者は「私たちの想像以上に戦場化が進む。部隊配備が進
む先島諸島の住民は恐怖を感じており、そこにも目を向ける必要があ
る」と、独自に集会を実施した狙いを語った。
 「オール沖縄を見切るわけではない。独自に動き、可能であれば連帯
する」と強調した。(琉球新報)
     (11月28日「東京新聞」朝刊21面「話題の発掘」より)

.. 2023年11月29日 05:09   No.2905009
++ 東京新聞 (社長)…2969回       
永山則夫の訴え
                  鎌田 慧(ルポライター)

 若ものたちが希望を持ちにくい時代になった。そんなとき『永山則夫
小説集成』(全2巻、共和国)が刊行され、読み耽った。
 永山は1965年、高度成長を支えた中卒集団就職者、「金の卵」の一人
として上京した。
 極端な貧困による家庭崩壊、母親のネグレクト、次兄の暴力。それで
も向上心は強かったが、家出、窃盗、密航などの過去が足元をさらった。
逃げるように都会の底辺を流浪、4人を短銃で射殺、「連続殺人魔」と
呼ばれて世間を恐怖させた。
 未成年者の犯行だったが国家の冷酷と言うべきか一審は死刑判決。
 控訴審で無期懲役になった。東京高検が「量刑不当」を申したてて
上告、無理やり、死刑台に引きずり上げた。処刑は1997年8月、48歳に
なっていた。

 獄中にいて少年時代を思いだす自伝的な小説は哀切極まりない。代表
的な作品「木橋」は新日本文学賞への応募作で、選者だったわたしは単
行本の帯に「彼は悲惨な逃走をやめて踏みとどまり、己れの体験を凝視
して『プロレタリアートの運命』として描き出すことに成功した」と書
きつけた。
 永山の苦悩は、ガードマンや運転手など、同じ働く仲間を殺したこと
だった。「凶悪犯となった人間にとって、凶悪犯行を再び行わないため
に死刑は無い方がよい」(『無知の涙』)。この凶悪犯の自暴自棄への
批判は、20歳の時の述懐である。
    (11月28日「東京新聞」朝刊21面「本音のコラム」より)

.. 2023年11月29日 05:16   No.2905010


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