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処理水2.3万トン 海に 放出開始から3ヵ月
◇東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理 した後の水が海洋放出されてから、24日で3カ月になる。海水中の放射性 物質の濃度に異常はないが、浄化処理設備では作業員の被ばく事故が起き た。風評被害を巡る損害賠償についても東電は詳細を明らかにしていない。 処理水は8月24日に放出を開始し、3回目を完了した今月20日までに 総量は計2万3351トンに上る。浄化処理で取り除けない放射性物質トリ チウムの海水中の濃度は、東電の測定によると1リットル当たり最大22 ベクレル。放出停止の目安となる同700ベクレルを下回っている。 風評被害の損害賠償では、20日時点で東電に対する請求書の発送依頼が 約600件に上り、約50件の請求があった。東電が統計データなどを基に 被害の有無を判断する。これまでの賠償額や支払いを拒否したケースが あるかについて、東電は「回答を控える」と説明していない。 2023年度に計画する残り1回の放出は、年明け以降に予定されている。 (11月24日東京新聞朝刊第1面より)
.. 2023年11月26日 07:44 No.2905002
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