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福島第一原発2号機、2023年度内のデブリ採取に黄色信号 ロボアームが使えない恐れ、東電の場当たり的対応に批判も
2023年度内に開始予定の東京電力福島第1原発2号機の溶融核燃料 (デブリ)採取に黄信号がともっている。 廃炉の最難関とされる重要な作業だが、採取に使うロボットアームの 投入口が堆積物でふさがり、想定以上に固着している恐れが出てきた からだ。 代替策の検討も始めたものの、原子力規制委員会の審査が必要で「年 度内開始は相当厳しい」と指摘された。 10月16日、ロボットアームを投入する原子炉格納容器貫通部のハッチ を開くと、内側はセメントのような灰色の堆積物で埋まっていた。 事故時の高熱で内部にあったケーブルなどが溶けて固まったものとみ られる。 東電はある程度の堆積物は想定し、高圧水を噴射して吹き飛ばすつも りだったが「想定以上に固着しているかもしれない」と危機感をつのら せる。(中略)
2017年に開発を始めたロボットアームは最長約22mに伸び、18カ所の 関節で複雑な動きが全自動で可能。当初は試験的にデブリ1グラム程度 を数回採取するだけだが、段階的に採取量を増やしていく。放射線にも 強く、さまざまな機器を使って容器内の調査もできる。(中略) アームの開発は国の補助事業で、一部国費も投じられた。英国で製作 が進められ、作業員は緻密で高度な遠隔操作技術を習得するための訓練 を重ねてきた。 開始目標時期が迫る中での工法見直しに、政府関係者は「場当たり的 な対応だ。もっと早い段階で方針転換できなかったのか」と東電の姿勢 を批判する。 (11月14日「新潟日報」プラスより抜粋)
.. 2023年11月15日 05:26 No.2899001
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