|
国際標準の「記者会見」阻むキシャクラブ | ジャニーズ事務所非難の前に「沈黙」猛省を | 細田衆議院議長「会見」は首相会見方式の踏襲 | 問題は大手メディア19社の会見「私物化」 | 「メディア改革」連載第138回 └──── 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)
◎ ジャニー喜多川氏(2019年死去)の強かん事件(未成年者への性的 虐待を含む)を受け、ジャニーズ事務所(以下、事務所)は17日に社名 を「SMILE—UP.(スマイルアップ)」に変更した。事務所は16日を もって1962年の設立以来61年続いた屋号を下ろした。 事務所が10月2日にフォーシーズンズホテル大手町で開いた記者会見 で、事務所の名称変更と、新会社設立が発表された。会見で「指名NG 記者」「指名候補記者」両リストの存在が発覚し、キシャクラブメ ディアが事務所を激しく非難している。 一方、読売新聞の世論調査では、事務所の“対応”を「評価」すると いう回答が59%あった。 官庁など権力側の「記者会見」がキシャクラブ制度によって権力広報 の場になっていることなどに無知な出演者のメディア論議にはうんざり する。メディア学者の肩書での論評もレベルが低すぎる。
◎ 官邸での首相会見は、質問者を予め決めている。首相が海外で行う 「内外記者会見」でも外務省と現地の大使館が質問者を決め、質問内容 も確定している。ジャニーズ事務所の会見の「制限」とは比べようがな いほど、管理、統制されている。
.. 2023年10月19日 04:48 No.2880001
|