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放射能汚染水の「海洋放出」に反対しよう! | デブリにまみれた放射性汚染水を海洋放出で | 処分する手段は歴史的に初めて | 人工放射能物質を拡散させる原発を廃棄しよう! (下)(了) └──── (米軍Xバンドレーダー基地反対・京都/近畿連絡会 代表世話人 大湾宗則)
「汚染水」海洋放出を巡る闘いが意味するもの
原発事故は過去二度起きている。 最初の原発事故は1979年3月28日、原子炉の電源喪失でメルトダウン した米国東北部ペンシルベニアのスリーマイル島原子力発電所である。 この汚染水処理は、時間をかけて蒸発させた。 1986年の旧ソ連(現ウクライナ)のチェリノブイリィ原発事故。この事故 で放出される放射能は近隣諸国に飛散し主にウクライナ、ベラルーシを はじめヨーロッパを汚染したが、当時のソ連は、崩壊した原発施設を分 厚くコンクリートで覆って石棺を作り封じ込めた。 東京電力福島第一原発は、1号機〜3号機が水素爆発し、炉心内の核 燃料棒が溶解し核デブリを形成した。この核デブリを冷却する大量の水 と井戸水や雨水が破損した建屋内に入り混ざって大量の放射性核種を含 む汚染水をつくり、これらは135トン、約1,000余基(1基に1200トンの 汚染水が入る)の貯水タンクに入れられている。
「海洋放出」は、原発の存廃を巡る闘いである
デブリにまみれた放射性汚染水を海洋放出で処分する手段は歴史的に 初めてである。 それ故、福島第一原発の汚染水を海洋放出することで国内外は賛否が 二分している。
国連機関の支援の下、日本政府が海洋放出を政治的に乗り切るか、頓挫 するかは日本と世界の原発の存廃がかかっている。 だからこそ東電や日本政府は、原子力規制委員会だけではなく、「虎の 威を借る」ため国際原子力機関(IAEA)を呼び込こんで「お墨付き」を 取り込み、それを利用してG7(先進国首脳会議)で了解を取り付け、有志 連合を総動員して「海洋放出賛成」の声を引き出さんとしている。 しかしそれは世界の潮流ではない。 世界の大勢は、隣国の中国、特に韓国の野党と民衆に止まらず、朝鮮、 ロシア、ASEAN諸国、とりわけ太平洋諸島など太平洋に毎日接して 生活している多くの民衆が反対を表明している。
.. 2023年10月06日 04:47 No.2870001
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