なぜならドイツの戦略が、シュリーフェン・プラン Schlieffen plan と呼ばれる二正面作戦に支えられていたからでした。シュリーフェン・プランとは、ドイツがヨーロッパ大陸の戦争に勝利するためには、対ロシア対フランスという二正面戦争に勝利せねばならず、そのためにはロシアの動員が完了する前に、電撃作戦でフランスを叩き、その後に全勢力を東方へ向けるというものです。
これを読んだ時、「えっオレたちは白鳥なのかな。いや、まだアヒルなんじゃないの」なんて言ったものです。ともかく下村さんは断然たる自信を示しました。そんな時にはやったキャッチフレーズが「国民よ大志を抱け」クラーク博士の “Boys be ambitious.” をもじったものです。また「育ちざかりの日本経済」なんてことも言われました。