|
「神奈川で145人」の記録、資料見つかる 関東大震災時の朝鮮人虐殺 作成者は当時の神奈川県知事の安河内麻吉
関東大震災時に起きた朝鮮人虐殺に関し、神奈川県での被害をまとめた 書籍が出版され、編集に携わった市民団体代表らがきのう4日、都内で 記者会見した。 神奈川県内の朝鮮人犠牲者は旧司法省の記録では2人だが、書籍や 会見では「見つかった資料では145人と判明した」という。
出版されたのは「神奈川県 関東大震災 朝鮮人虐殺関係資料」(三一書房)。 歴史学者の故・姜徳相氏と、「関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り、 追悼する神奈川実行委員会」の山本すみ子代表(84)が共編。 資料は1923年11月21日付で、作成者は当時の神奈川県知事の安河内麻吉。 「震災ニ伴フ朝鮮人並ニ支那人ニ関スル犯罪及保護状況其他調査ノ件」 と題し、内務省警保局長に報告している。 殺傷事件57件の発生の日時場所や犯罪事実、被害者の職業や年齢など を記載。14人については名前もある。 松野官房長官は先月30日、関東大震災当時の朝鮮人虐殺について「政府 内において事実関係を把握する記録は見当たらない」と言及していた。 (9月5日発行「日刊ゲンダイ」3面より)
.. 2023年09月10日 07:37 No.2848003
|