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電気のエネルギーというのは、大半熱エネルギーを電気のエネルギーに変換している。原子力の場合核分裂反応ででてくる熱で水を沸騰させて、蒸気の力でタービンを回して発電している。その際電気に変換されるエネルギーは熱エネルギーのなかの三分の一だという。あとの三分の二の熱は海に放散しているという。100万kWの原子力発電所があれば、200万kW分は海の温度を上昇させる結果になる。1Wというのは1秒間に1ジュールの仕事をするとき1Wという。1トンのエレベーターを10メートル上昇させると10万ジュールの仕事をする。すなわちエレベーターをそれだけあげるには10万ジュールのエネルギーが必要である。1ジュールのエネルギーは熱量の形では0,24カロリーである。1グラムの水を摂氏1度上昇させるのに必要な熱量が1カロリーである。100万kWの原子力発電所が海に放散する熱エネルギーは1秒間に2000000000ジュールだから100トンの水を4,8度上昇させる熱量である。1時間には360000トンの水を4,8度上昇させる熱量である。1日で8640000トンの水の温度を4,8度上昇させる熱量である。これは1辺が205メートルくらいの立方体の容積中の水の量である。1年でこれの365倍である。熱がどれくらいの早さで水中を拡散するのかわからないが、日本周辺の海の温度をあげるのに寄与してることはまちがいあるまい。数年前だったか、最近だったか、テレビで日本の沿岸のどこかで熱帯魚がいるという報道をしていたが、この異常は原子力発電所の熱の放散が原因か少なくとも原因の一つであろう。
.. 2011年04月25日 10:59 No.283002
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