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汚染水について思うこと | 1.経産省回答「陸上保管できればそれに越したことはないのは | 政府も同じ」 | 2.IAEA報告は「トリチウムが生物濃縮し、それを摂取する | 人間が内部被曝する危険を評価していない」 └──── 荒木福則(神奈川県横浜市在住)
汚染水に関して「これ以上海を汚すな!市民会議」が主催した、7月 6日夜の会津若松市で行われた意見交換会をyoutubeで見て、また、「さ よなら原発1000万人アクション」主催で7月10日に官邸前と連合会館で 行われた汚染水放出反対集会に参加して、大事なことが2つあると思い ました。
1つ目は、経産省から、「陸上保管できれば、それに越したことはな いのは政府も同じである。中間貯蔵施設は、双葉、大熊町の住民の心情 を考えて、復興の妨げになるタンク建設は難しい。県外での陸上保管 は、法律の制約があり、また、引き受ける所がない。」という回答を引 き出したことです。 これは、避難している人も含めて双葉、大熊町の住民(注1)の「海 洋放出するぐらいなら、中間貯蔵施設に陸上保管してほしい」との思い を、顕在化し明確に政府に示せば、中間貯蔵施設に陸上保管出来るとい うことです。
(注1) 2011年3月11日時点の人口 双葉町 7100人 大熊町 1万1505人 2023年3月時点の帰還者 双葉町 60人 大熊町 426人 帰還率 双葉町 0.8% 大熊町 3.7% 中間貯蔵施設 4300人が退出(地権者1600人、土地を手放した人2700人)
2つ目は、IAEA報告は、トリチウムが生物濃縮し、それを摂取す る人間が内部被曝する危険を評価していないということです。 IAEAは、国際安全基準に合致しているかを評価しており、トリチ ウムのこの危険は、原子力の経済性を担保するため特に晩発性の危険が 往々にして捨象されている国際安全基準には、そもそも考慮されていません。 IAEAが、海洋放出の「正当化(注2)」の評価において、日本政 府が全責任を負っているとし自らは責任回避した「正当化」の中に、こ のトリチウムの内部被曝の危険は一つの害として紛れ込んでいると考えら れます。 そして、日本政府はこのトリチウムの内部被曝の危険を無視しています。
.. 2023年07月19日 04:52 No.2807001
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