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質問…「放出される放射性物質の総量はどのくらいか」 | 東電…「タンクの6割5分が二次処理が必要で | 現段階では答えられない」 | 会津地方の住民も汚染水の海洋投棄に反対である | 7/6会津地方住民説明・意見交換会 └──── 片岡輝美(「放射能から子どものいのちを守る会・会津」)
◎ 7月6日夕刻、会津若松市・會津稽古堂多目的ホールにて「ALP S処理水」を巡る政府・東京電力会津地方住民説明・意見交換会が開か れ、120人が参加しました。 IAEA報告書が岸田首相に手渡された直後でもあり、メディアも多 く入りました。長文ではありますが、当日の報告です。 冒頭の30分、経産省資源エネルギー庁参事官・木野正登氏、東電リス クコミュニケーター・木元崇宏氏から説明がありました。 両氏は「ALPS処理水」は安全基準を満たしているとして、放出は 可能。廃炉に向けて溶けた燃料を取り出し、安全に保管するための敷地 が必要として、タンクの撤去は不可欠と話しました。
その後、市民5名が「ALPS処理水は本当に処理されているか」「 放出の安全性について」「タンク保管の継続と増設について」「科学者 や市民団体から提案された代替案の検討について」「関係者とは誰か」 のテーマ別で質問を行いました。 どなたも勉強を重ね自分の言葉で質問し、エネ庁や東電の回答にも冷 静に再質問する姿がとても印象的でした。
◎ しかし質疑応答が進むにつれて、質問者や会場からも怒りの声が上 がり始めました。「放出される放射性物質の総量はどのくらいか」との 質問に、東電は「タンクの6割5分が二次処理が必要で、現段階では答 えられない。浄化してデータを積み上げる」と回答。 会場からは「総量も分からないのに流すのか!無責任だろう!」との 声があがりました。
◎ また「関係者の理解無しには如何なる処分も行わないとした約束し た関係者とは誰か」との問いには「さまざまな関係者がいて線引きは難 しい。多くの方に説明を尽くす」と回答。 これには「自分たちで『関係者』と言っておきながら、その対象も示 せないのはただ単に言ってみただけなのではないか!丁寧な説明には時 間がかかるのに、夏に流すというのは論理が破綻している!」との追及 が続きました。
.. 2023年07月11日 04:45 No.2801001
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