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4つの情報をお知らせします。
1 事故評価 最悪のレベル7 2 原子力は即刻やめても困らない。小出裕章さん (京都大学原子力実験所)に聞く 3 たんぽぽ舎への投稿を紹介します。(箕面市より) 4 お勧めのホームページを紹介します。お役立て下さい。
★1 事故評価 最悪のレベル7
東京電力の福島第一原子力発電所で相次いで起きている事故について、経済産業省の原子力、安全保安院は、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準(INES)に基づく事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げることを決定した。原子力安全・保安院は、福島第一原発の1号機から3号機について、先月18日、32年前にアメリカで起きたスリーマイル島原発での事故と同じレベル5になると暫定的に評価していた。レベル7は、25年前の1986年に旧ソビエトで起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価になる。 レベルが引き上げられる背景には、福島第一原発でこれまでに放出された放射性物質の量が、レベル7の基準に至ったためとみられる。 原子力安全・保安院は、12日、原子力安全委員会とともに記者会見し、評価の内容を公表した。 (NHK朝のニュース)
★2 原子力は即刻やめても困らない 小出裕章さん(京都大学原子力実験所)に聞く 分責・編集部
原発震災から身を守る一番有効な対策は、原発地震を廃絶することです。 日本では現在、電力の約30%が原子力で供給されています。そのため、ほとんどの日本人は、原子力を廃止すれば、電力不足になると思っています。 また、ほとんどの人は、今後も必要悪として、受け入れざるを得ないと思っています。そして、原子力利用に反対すると「それなら電気を使うな」と言われたりします。 しかし、発電所の能力で見ると、原子力は全体の18%しかありません。 その原子力が発電量では28%になっているのは、原子力発電所の稼働率だけを上げ、火力発電所のほとんどを停止させているからです。《原子力発電が生み出した》という電力を、すべて火力発電でまかなったとしても、なお火力発電所の設備利用率は7割にしかなりません。それほど日本では発電所は余ってしまっていて、年間の平均設備利用率は、5割にもならないのです。 原発にサヨナラするのに何の犠牲もいらない つまり、発電所の半分以上を停止させねばならないほど余っているわけです(図1省略)。 ただ、電気は貯めておけないので、一番たくさん使う時にあわせて発電設備を準備しておく必要がある、だからやはり原子力は必要だ、と国や電力会社は言います。 しかし、過去の実績を調べてみれば、最大電力需要量が火力と水力発電の合計以上になったことすら、ほとんどありません(図2省略)。電力会社は、水力は渇水の場合には使えないとか、定期検査で使えない発電所があるなどと言って、原子力発電所を廃止すれば、ピーク時の電力供給が不足すると主張します。 しかし、極端な電力使用のピークが生じるのは、一年のうち真夏の数日、そのまた数時間のことでしかありません。かりにその時にわずかの不足が生じるというのであれば、自家発電からの融通、工場の操業時間の調整、 そしてクーラーの温度設定の調節などで、充分乗り越えられます。今なら、私たちは何の苦痛も伴わずに原子力から足を洗うことができます。 (人民新聞1408号より転載)
.. 2011年04月13日 10:15 No.280001
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