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.汚染水放出を自分の「功績」にする維新の国会議員 | 原子力学会…全体としての思想や方向性は極めて偏向している | 「原子力学会誌」から−その(1) └──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕
◎ 維新の参議院議員の音喜多駿が汚染水放出について驚くべき発言を している。 音喜多議員は「原子力学会誌」2022年11月号の「巻頭言」に登場して 「安全性の確保された「処理水」について、「汚染水」でないというこ とを強く広報するよう政府に求め、同時に早期の海洋放出を求め続けま した。先般、海洋放出が決定されたことの一助になったという自負があ ります」として汚染水放出を自分の「功績」に挙げている。
◎ 脱原発の運動では主に原子力事業者が批判の対象になるが、それと 密接な協力関係にある学会はどうか。 最近の大きな学会では、「学会誌」と「論文誌」を分けて、「学会 誌」では総説、意見、トピックスなどを掲載し、「論文誌」では論文 だけの掲載で別建てとしている。 ほとんどの学会は基本的に誰でも入れるので、メディアの記者が情報 収集のために入会しているケースもある。いわゆる御用記者や御用評論 家はこうした情報をもとに学会・業界の動向を先取りして迎合した記事 や論説を書くわけである。
◎ 日本原子力学会(以下「原子力学会」)も同様であり「原子力学会 誌」(最近は「ATOMO(☆注)・アトモス」という愛称)には原子力学 会・業界の方針あるいは「ホンネ」がしばしばあらわれる。 学会というからには個々には「研究者」が集まった集団であるはずだ が、全体としての思想や方向性には極めて偏向している。 もし名前を伏せて「ネット右翼の書き込み」と言われたら区別がつか ない。福島第一原発事故後から現在までの「原子力学会誌」の「巻頭 言」を見てみよう。
.. 2023年07月06日 05:16 No.2794001
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