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日本の政治家は、他国に比べると世襲政治家がとても多いと言われています。世襲議員は何かと世間の話題になります。世襲議員が問題なのは、血がつながっているというだけで、地位や職責に見合った働きができていないからでしょう。
二世・三世の議員でも、有能であれば批判は受けないでしょう。だが、古い考えに固執する世襲政治家が多いと、斬新的な議員が素晴らしいアイデアを出したとしてもその機会が阻害要因となることでしょう。
また、健全な民主主義において、議員の選出や政策の形成には公平な競争が重要となりますが、地盤・看板・鞄を最初から受け継いでいるのでは公正だとは言えないのです。後援会・知名度・財力について、世襲議員は圧倒的に優利であり、公平性を欠いています。
世襲によって議員となる方は、親や親族の名前だけで政治の地位を継承する傾向があります。だが、政治的なリーダーシップや資質、能力が備わっているとは限りません。能力のある候補者が排除され、世襲議員が残った結果、政治の質が低下する可能性があります。
世襲政治家が存在すると、特定の親族や家族によって政治の主導権が独占される可能性があります。政治のエリート層が形成されることで、一般市民の意見や利益が反映されにくくなる可能性が高くなるのです。民主主義においては、広範な層が政治の場に参加すること、多様な意見を反映することで、政治の意思決定を行うべきだと思います。
政治家が家族の名前やつながりによって選ばれる場合、国民とはかけ離れた上級国民が我々の声を真剣に受け止めてくれるのかと疑問を抱いてしまいます。世襲政治家が増加することにより、国民の政治参加への意欲が減退して、政治への信頼感が低下します。
世襲政治家が存在する場合どの国であっても問題となるものです。政治の健全な発展や民主主義の促進を考えるには、世襲議員の問題点を適切に検討し、政治の公平性と多様性を重視する必要があります。また、世襲は政治家のみならず、一般企業でも問題になります。
今や事業承継は、同族に限定して人材を求めるのではなく、たとえ未上場であっても広く有能な人材を求めなければ生き残れなくなるでしょう。さらに、安易なМ&Aも産業構造の閉塞感を高める可能性があります。新たな考えを取り入れることが大切なことだと思うのです。
.. 2023年06月18日 07:59 No.2781001
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