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74の傍聴席をめざして並んだ人は190人 | 子どもの被ばくをアンスケアーは100分の1に過小評価している | 6月14日311子ども甲状腺がん裁判支援集会に参加して思ったこと └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎)
当日は12時前に東京地裁前にいきましたが、すでに多くの支援者が 来ていました。 この日は蒸し暑い梅雨の日でもあり多くの支援者が支援Tシャツを 着ていました。 12時半から地裁前で弁護士さんたちのアピールを聞いてから、傍聴券 はもらわずに、脱被ばく実現ネットの仲間と支援者集会の準備のため 日比谷コンベンションホールに行きました。
14時前から集会参加者が続々集まって、いつものように若い女性と 弁護士さんの司会で集会は進みました。 この日74の傍聴席をめざして並んだ人は190人でした。
口頭弁論と同じ時間には、支援集会ではビデオが映写されました。
原告の3人の方々から今日の裁判支援に対するお礼のメッセージが流 れました。 「お忙しい中を、私たちにために多くのみなさんが裁判所にきていただ いて、ありがとう。とてもうれしくて力づけられます。前回までに私た ち7人すべての原告が陳述することができました。当初は一人しかでき ないといわれていたのに、皆さんの応援によって、大変緊張しましたが、 全員自分を思いを直接裁判官に話すことが出来ました」
今日は被告東電から60ページになる反論が提出されたそうです。 東電の主張は「原告たちの甲状腺がんは、モニタリング効果で、治療する 必要のない潜在癌(がんもどき)を見つけているもの。福島原発事故に よる放射能はチェルノブイリ事故よりずっと低く、被ばく線量は年間 100mSv(ミリシーベルト)以下だから、がんになるはずがない」という ものです。
被告は、寺田論文を根拠にして国連科学委員会(UNSCEAR, アンスケアー) が発表した論文を根拠にしています。それにたいし原告はすでに二度、 この日三度目の黒川意見書を提出して反論しました。
アンスケアー論文は2011年3月15日以降に福島市に降り注いだ放射性 プルームによる10歳児の被ばくは、寺田氏がおこなったATDMモデルによ るシミュレーションによって、5.1mSvという数字で極めて低いというも のです。
.. 2023年06月18日 07:22 No.2779003
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