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■--原子力規制委員会と原子力規制庁へ申し入れ
++ 永野 勇 (小学校高学年)…22回          

. (上) (2回の連載)
 | 山中伸介委員長・片山啓長官の辞任を求めます
 | 運転期間についての改正を撤回することを求める
 | 「規制委員会の使命は人と環境を守ること」…石渡委員発言
 └──── (千葉県市原市在住)

2023年3月25日
原子力委員長 山中伸介さま
原子力規制庁長官 片山啓さま

◎ 私は去る2月8日の申入れで、山中伸介委員長と片山長官の辞任を
申し入れましたが、2月8日の令和4年度第71回原子力規制委員会の内
容をみて、さらに、お二人の辞任を申し入れる気持ちが強くなりました。
 今回の「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要」案の論
議の際に、明らかになったパブリックコメントが、約2000件ありその大
半が反対の意見であったにもかかわらず、それへの対応が一切無いとい
うことでありました。
 以前から言われていたのは、「パブリックコメントはアリバイ作りの
ために実施している」との声がありますが、こと原子力に関しまして
は、原子力規制委員会設置法の中で国民の生命の保護が明らかになって
いますのでパブリックコメントの大多数が反対であったらそれに基づい
て案を変更すべきであると考えます。

◎ それに対し、石渡委員は「私は、やはり科学的・技術的な知見に基
づいて人と環境を守るということが原子力規制委員会の使命だと思って
おります。」と最初に述べました。
 そしてさらに3点の意見を述べて、高経年化した発電用原子炉に関す
る安全規制の概要について、反対しますと意見を表明しました。

 石渡委員にお聞きしなければ分かりませんが、私は石渡委員が「私
は、やはり科学的・技術的な知見に基づいて人と環境を守るということ
が原子力規制委員会の使命だと思っております。」と最初に述べたこと
は、今回のパブリックコメントの反対意見の多さを汲み取ったものと
思います。
.. 2023年04月05日 04:52   No.2725001

++ 永野 勇 (小学校高学年)…23回       
◎ そしてこの「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概
要(案)」についての審議は、2023年2月13日の第72回原子力規制委員会
臨時会議に引き継がれました。
 そこで、石渡委員が問題にしたのは、山中委員長が金科玉条のごとく
使用している「令和2年7月29日の見解ですが、これは原子力規制委員
会の全体の意思として確固として決定されたものではない。(第72回原子
力規制委員会臨時会議議事録7P)として、他の3人の方(杉山委員は
当時委員では無かった)の意見を求めました。他の3人はいずれも7月
29日の見解を妥当としましたが、田中委員長代理は、十分議論したかと
いうと若干議論が少なかったかも分からない(同上議事録8P)と述べ
ています。
 そこで、私も、調べてみましたが、結論から言えば、議論はほとんど
していなかったということであります。

◎ 問題になっているこの見解は、令和2年7月22日の第17回原子力規
制委員会と第18回原子力規制委員会の2回だけであります。第17回原子
力規制委員会では、山中委員長(当時委員)が2つのことを意見として出
し、その他の委員からは、意見は出ましたがほとんど議論はありません
でした。
 そして次の第18回原子力規制委員会では、山中委員が、私のコメント(
第17回原子力規制委員会で述べた意見であり、第17回原子力規制委員
会議事録21P15〜23行目)は、この3及び6に明確にまとめられていると
考えています。(第18回原子力規制委員会議事録26P)と発言。
 私は、何か山中委員長が自作自演の一人芝居をしているなと感じました。

◎ そして、もう一点非常におかしく感じたのは、令和2年7月29日の
見解案のリード文下から4行目に「原子力規制委員会としては、かねて
から、運転期間の在り方について意見を述べる立場にない旨を表明して
きたところであるが」となっている点であります。

 この文章からして普通の人は「意見を述べる立場にない旨を」原子力
規制委員会で決めてあったと判断出来ますので、私は、メールにて原子
力規制委員会に質問しましたがその回答は下記の通りです。

.. 2023年04月05日 04:58   No.2725002
++ 永野 勇 (小学校高学年)…24回       
 2017年1月28日、第1回主要原子力施設設置者(被規制者)の原子力
部門の責任者との意見交換会で事業者側から、運転期間延長認可制度の
審査における課題として「運転停止期間における安全上重要な設備の劣
化については技術的に問題ないと考えられることから、バックフィット
を適切に実施するための審査・工事等に関する停止期間は、運転期間か
ら除外する」との提案がなされた。これに対し規制当局側から、技術的
観点からは議論に意味があるが、同制度の運転期間は政策的に法律とし
て定められたものであり、原子力規制委員会の裁量を越えて法解釈する
ことはできない旨回答した。
 回答は、上述の通りであり、事業者側との発言のやり取りでの規制当
局側の主張であり、原子力規制委員会で議論していないことが明確にな
りました。

◎ ここで一番の問題点は、令和2年7月29日の見解は間違っており無
効だということです。
 40年・60年(運転期間)を原子炉等規制法からなくすということは、規
制をなくすということです。
 原子炉等規制法第43条の3の32(運転期間等)の第1項で、運転でき
る期間は40年とする。
 そして2項と3項で一回に限り20年を延長できるように明確に定めて
います。
 このことは、国会でどういう議論の上に成り立ったかではなく、福島
原発事故の教訓の上にできた紛れもない規制条文であるということです。
安全規制を本務とする原子力規制委員会が、きわめて重要な運転制限期
間について、何も言わないというのだから開いた口が塞がりません。原
子力規制委員会の皆さんは、本務を間違えないようにしてほしいと強く
思います。  (下)に続く

.. 2023年04月05日 05:03   No.2725003
++ 荒木福則 (中学生)…36回       
東京エリアの今夏(2023年7月)の電力需給逼迫見通しについて
 | 460万kw=7.6%の予備率上の供給力を「経産省、東電」は
 | 今でも隠しています
 └──── (神奈川県横浜市在住)

 2020年以来、電力需給見通しの中で、政府が隠していたJERA(※)
の計画停止の石油火力発電所15機1,050万kwの今夏(2023年7月)の東京
エリアの「予備率見通し3.0%」における扱いについて、報告します。

広野火力 1号機(60万kw 重油・原油 1980.4)福島県双葉郡広野町
     2号機(60万kw 重油・原油 1980.7)
     3号機(100万kw 重油・原油 1989.6)
     4号機(100万kw 重油・原油 1995.1)

鹿島石油 … 茨城県神栖市(2023.3.31廃止)
     1号機(60万kw 重油・原油 1971.3)
     2号機(60万kw 重油・原油 1971.9)
     3号機(60万kw 重油・原油 1972.2)
     4号機(60万kw 重油・原油 1992.4)
     5号機(100万kw 重油・原油 1974.9)
     6号機(100万kw 重油・原油 1975.6)

大井火力 … 東京都品川区八潮(2022.3.31廃止)
     1号機(35万kw 重油・原油 1971.8)
     2号機(35万kw 重油・原油 1972.2)
     3号機(35万kw 重油・原油 1973.12)

渥美火力 3号機(70万kw 重油・原油 1981.5) 愛知県田原市
     4号機(70万kw 重油・原油 1981.6)
  計   15機 1,005万kw

 大井火力1から3号機は2022年3月31日に廃止。
 鹿島石油は1から6号機は、つい先日の2023年3月31日に廃止。

 従って、今現在、広野火力の4機320万kw、渥美火力の2機140万kw
だけ(合計460万kw)です。
 しかし、火力発電所1基地60万kwが東京エリア予備率のほぼ1%で
すから、460万kwで7.6%の予備率上の供給力を、今でも隠しています。


.. 2023年04月06日 04:43   No.2725004
++ 荒木福則 (中学生)…37回       
 「JERA」に聞くと、「これらは、すぐにというわけにはいかない
が、必要とされれば再稼働出来るように維持し備えている。ただ、今夏
においても未だ、東電パワーグリッドから供給力に応募する要請は無
い。」との回答を得ました。

 「電力広域的運営推進機関」が、3月22日に発表した「2023年度夏季
需給見通し」の7月東京エリア予備率3.0%には、「JERA」の石油
火力が供給力として計上されているのかと質問しても、無しのつぶてでした。
 2022年度で聞いた時に言われましたが、東電パワーグリッドから提出
される供給力データの中身については関知しないということでしょう。

(※)JERA
 「東京電力フュエル&パワー株式会社」と「中部電力株式会社」の
 合弁で、日本国内の火力発電・ガス事業が中心。
 出資比率:東京電力フュエル&パワー株式会社 50%
      中部電力株式会社 50%

.. 2023年04月06日 04:53   No.2725005
++ 永野 勇 (小学校高学年)…25回       
原子力規制委員会と原子力規制庁へ申し入れ (下)
 | 山中伸介委員長・片山啓長官の辞任を求めます
 | 運転期間についての改正を撤回することを求める
 | 「原子炉等規制法は原子力規制委員会が守るべき法律」
 └──── (千葉県市原市在住)

◎ 石渡委員が2023年2月13日の第72回原子力規制委員会で「炉規法と
いうのは、原子力規制委員会設置法とペアでその時に制定された法律だ
と理解している。炉規法は、したがって、原子力規制委員会が守るべき
法律である。(第72回原子力規制委員臨時会議議事録22P)そして、第72
回原子力規制委員会で、今回提案されている、安全規則の概要案とそれ
に基づく規制法の1部改正案に対し、この改変、法律の変更が科学的・
技術的な新知見に基づくものでない、それから安全側への改変とはいえ
ない、それから、審査を厳格に行えば行うほど、将来、より経年化した
炉を運転することになる、と明確に反対しました。

◎ 私は、他の4人の委員が「炉規法は原子力規制委員会が守るべき法
律である」ということをなぜ理解できないのか不思議でなりません。
 二つ目に大事なことは、どの様な状況であろうと規制条文を推進側に
渡してはならないということです。
 今回の令和2年7月29日の見解がどうして「原子力規制委員会が関わ
るべき事柄ではない」となってしまうのか全く理解できません。
 40年というのは、延長運転を認めるかどうかを行うタイミングである
というなら30年もそうであろう。
 30年にはなにか科学的・技術的知見があるというのだろうか?
 もし無いならば、原発のイニシャルトラブルを考慮し初年度から10年
ごとの評価をするしかないということになります。

◎ 事業者側とは、パブリックコメント中に2回も意見交換会を重ねて
いるが、市民のパブリックコメントでは、その意見を無視するという不
平等さは早急に改善すべきです。
 また、事業者のデータ改ざん・捏造問題に対する原子力規制委員会の
あまい態度。データ改ざんや捏造はやってはならないことであり、その
ような行為が発覚した場合は、許可取り消し位の重い罰則が必要である
と思います。

.. 2023年04月06日 05:00   No.2725006
++ 永野 勇 (小学校高学年)…26回       
 令和4年10月5日の第42回原子力規制委員会に資源エネルギー庁を
呼んで説明を受けたが運転期間の問題については、令和2年7月29日の
見解を大前提にしている事が判明。(第42回原子力規制委員会議事録
4P〜5P)したがって今回このような見解を出さなければ、運転期間延
長問題が起きなかったことが明らかになり、そういう見地からも原子力
規制委員会の責任は大きいと言わざるを得ません。
 また、山中委員長は、認可制度が1回しかないということが大問題と
いうふうに思います。(令和4年10月5日原子力規制委員会記者会見録
6P)と発言していますが、山中委員長が規制よりも事業者側に配慮し
ていることがよくわかります。

原子力規制庁職員による内部告発問題

◎ 2022年12月の原子力規制庁職員による内部告発が無ければ、多くの
問題が闇に葬られるところでした。このことにより、原子力規制委員
会・規制庁内部で、考えられないことが起こっていることが明るみに
出ました。
 例えば、2022年7月27日の第1回GX実行会議の翌日に、資源エネル
ギー庁との一回目の面談(実質的な打ち合わせなので、事前協議と呼
ぶ)を開催し、6回までは規制委員長に内緒で実施していました。

 そしてその間に片山長官を筆頭に3回の事務方の会議をこれまた規制
委員長に内緒で実施していました。
 また、9月1日付で3人の併任人事の発令や2022年7月には原子力規
制庁の5幹部を全て経産省出身者で独占するなど、偏った人事が行われ
ていました。
 従って原子力規制庁職員による内部告発が出た時点で、お二人の責任
問題が出てもおかしくなかったと思います。

◎ さらにさかのぼって調べてみますと「原子力規制委員会側の要請に
より、平成29年1月18日に第1回主要原子力施設設置者(被規制者)の原
子力部門の責任者との意見交換会を開催(現在までに計16回開催)してい
るが第1回の意見交換会では直面する課題として、イ.再稼働 ロ.稼
働率の向上 ハ.40年超運転 ニ.新増設・リプレースが事業者側から
提起されましたが、これらはいずれも今回のGX会議で決定された事項
であり、規制委員会・規制庁が「規制の虜」に陥っていることは明らか
であります。

.. 2023年04月06日 05:08   No.2725007
++ 永野 勇 (小学校高学年)…27回       
茨城県知事 大井川和彦さま
 | お願い「東海第二発電所の運転延長を認めないで下さい」
 | いかなる状況下においても「人間の命と健康」が
 | 最優先されなければならない
 └──── 2023年3月15日 (千葉県市原市)

 拝啓 貴職におかれましては、日々公務でのご活躍に対しまして心よ
り敬意を表します。
 さて、この度、表記の内容のお願いを郵送させていただいたご無礼を
お許し下さい。
 私は茨城県民ではなく、千葉県市原市在住の永野 勇と申します。
来月で満80才です。
 東海第二発電所の運転延長に関する私のお願いをお送りさせて頂きま
したので、どうか最後まで読んで頂けると大変うれしく思います。

12年前に発生した東電福島第一原発の大事故は、原発と人類の共存の
難しさを教えました。そしてウクライナ紛争では、戦争になれば原発が
攻撃目標となる事が実証されました。
 しかし岸田政権は、一昨年10月に「第六次エネルギー基本計画」の中
で「可能な限り原子力発電の依存度を低減する」、「原発の新増設や建
て替えは想定していない」と主張していたにも拘らず、ウクライナ紛争
によるエネルギーひっ迫や脱炭素を口実にして、老朽原発の稼働を始め
とする原発政策の大転換を強行しようとしています。
 この内容は、12年前の東電福島第一原発の大事故の教訓から生まれた
原発政策を根本から覆すものです。

 原発の稼働については、日本経済の現状からして稼働はやむを得ない
とする考えと、人間の命と健康、環境破壊を守るためには、稼働すべき
でないとする考えがあると思います。
 裁判による判決も端的に言えば、経済を優先する裁判官は原発の稼働
を認め、人間の命と健康すなわち人間の生きる権利を優先する裁判官は
原発の稼働を認めない傾向にあると思います。
 そして以前は前者の判決の方が圧倒的に多かったのですが、東電福島
第一原発の大事故後は後者の判決が下級審では多くなってきました。

 私は、以前からいかなる状況下においても「人間の命と健康」が最優
先されなければならないという考えでしたが、東電福島第一原発の大事
故後は、さらにその考えが強くなりました。
 そして日本の原発を稼働すべきでないとする理由は沢山ありますが、
私は次のように考えています。

.. 2023年04月07日 06:42   No.2725008
++ 永野 勇 (小学校高学年)…28回       
(1)原発が人間の命と健康の犠牲の上に成り立っていること

(2)日本の将来を考えた場合、原発は必要無い、むしろ足を引っ張る
   存在であること
 世界が大きな方向では、再生可能エネルギーを最大限活用する方向で
経済政策を立てているのに対し、資源に乏しい日本が原発にしがみつい
ていては日本は完全に世界から取り残されてしまうと思います。原発に
依存しない経済政策の実現には、色々とやらなければならないことが沢
山ありますので、長い期間かかります。今から政治が先頭に立ってその
方向性を示すべき時が来ていると思います。

(3)使用済み核燃料の安全な処分方法と処分地が確保されていないこと。
 日本には57基(60基あるが3基は建設中です)の商用原発があります
が、これの使用済み核燃料の安全な処分方法と処分地が確保されていません。
 私は本当に安全な処分方法と処分地が狭い国土の日本で可能なのかと
ても心配です。

 また、現在までに廃炉を決定した原発は24基ありますが、うち21基は
東電福島第一原発の大事故後に廃炉を決めたものであり、これに伴う放
射性廃棄物が本当に安全に処分できるか真剣に考えると背筋が凍る思いです。
 だからこれ以上放射性廃棄物や使用済み核燃料を増やす原発の稼働は
すべきではありません。
 住民の命と健康、財産を守るべき首長の皆さんは、東海第二発電所の
運転延長をどうすべきなのか本当に悩まれていることと拝察いたします。

 しかし
・311子ども甲状腺がん裁判の原告の訴えを聞いても原発を稼働した
 いと思いますか?
・ご自分のお子さんが甲状腺がんで、将来を奪われてしまっても原発を
 続けたいと思いますか?

 私には、2人のひ孫がいますが、ひ孫の澄んだ目を見たとき、「原発
はいらない」と強く思いました。

.. 2023年04月07日 06:47   No.2725009
++ 永野 勇 (小学校高学年)…29回       
 茨城県民はもとより近隣各県の住民の命と健康を守り、地域経済が原
発の過酷事故により大きな打撃を蒙る事を避けるためには、私は、現時
点では、東海第二発電所の運転延長を止める以外に手段はないものと考
えております。
 そして再稼働を止めることにより、電力需給面を含めて支障が出るこ
とは考えられません。
 岸田政権は脱炭素や電力ひっ迫対策として、原発の再稼働をしようと
していますが、ちょっと考えただけで原発の再稼働が、それらの対策に
ならないことは明らかであります。

 今、東海第二発電所の運転延長を止められるのは、茨城県知事と6市
村の首長だけです。
 原発にたよらない新しい日本の幕開けを、ぜひ茨城から始めて欲しい
と願います。
 どうか「東海第二発電所の運転延長は認められない」と勇気あるご決
断をくだされることを祈っています。
                            敬具

※6市村首長(東海村長、水戸市長、ひたちなか市長、日立市長、
 常陸太田市長、那珂市長)にも同じ文章を送付しました。

.. 2023年04月07日 06:55   No.2725010


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