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「アイスキューブ・ニュートリノ観測所」が 謎だった発生源の観測に成功 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その483 (地球物理学者)
世界最大のエジプト・クフ王のピラミッドで、広い空間が見つかった ことが報じられている。この空間が何を意味するものか分からない。 巨大なピラミッドの重さを分散させるために、ただの空間が設けられた可 能性がある。
この発見は宇宙に満ちている「ニュートリノ」によるものだ。 ニュートリノは毎秒数十億個という膨大な量が宇宙から降って来ている。 ニュートリノは電荷を持たず、普通の物質とはあまり作用しないため に私たちの体を通り抜けてもなにも感じないし、害もない。
実際にニュートリノが発見されたのは1953年。わりに近年のことだ。 オーストリアの物理学者ボルフガング・パウリのエネルギー保存の法則に よる予言から20年以上がたっていた。 ニュートリノは水や氷に含まれる水分子に衝突してチェレンコフ光と いう光が発生し、ミューオンをはじめ、粒子を作り出すことがある。
ミューオンは岩の性質によって透過率が違ってくる。この性質を利用 してピラミッドの未知の空間を見つけたのだ。 このほか最近ではミューオンを用いて火山の内部構造を画像化する 研究が東京大学で進められている。マグマがどこまで上がってきている のかがわかるのが目標だ。難点はミューオンが上から降ってくるために 地面から下のデータが得られないことだ。 同様の手法で福島第一原子力発電所の炉心溶融の現状を調査するため にも使用された。溶け落ちた燃料が見えた。
ではニュートリノはどこから来て、宇宙に満ちているのだろう。 どこでこれほど大量に作られたのか、不明なままだった。 だが「アイスキューブ・ニュートリノ観測所」が観測に成功した。 ここは南極のアムンゼン・スコット基地の地下の分厚い氷の中に設置 されており、ここでチェレンコフ光を捉えた。
ここでは86本の縦穴でニュートリノによって発生した光を検出してい る。縦穴は86本あり5000個のセンサーがある。深さは最大2450メートル。 全体として望遠鏡の指向性を出すために使われる。縦穴を沢山掘りやす いために南極の氷が利用された。
.. 2023年03月19日 08:18 No.2714001
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