返信


■--規制委の石渡明委員
++ 今井孝司 (平社員)…145回          

原発60年超運転に反対発言
 | 関連記事と発言の文字起こし(続報)
 └──── (地震がよくわかる会)

○初めに
 規制委の定例会議(2月8日)で、石渡明委員が原発60年超へ向けた改正
案に反対意見を表明、結論を持ち越し、その後の臨時会議(2月13日)で、
石渡氏以外の4名が賛成で、改正案が了承されました。
 前回と今回の会議関連記事(28件)を当会HP( こちら )
にアップしました。
 URLは以下の通り
こちら

 2/13臨時会議の文字起こしもおこないました。URLは以下の通り
こちら
・石渡委員の発言の頭出し機能を全発言箇所の冒頭に作成しました。
・「●発言頭出し」をクリックで、該当する石渡委員発言の映像が始まる
仕組みにしました。テキスト上で気になる発言がありましたら、映像の方
もご覧ください。
 以下に石渡委員の発言で重要と思われる部分を抜粋しました。

○2/13臨時会議・石渡委員の発言の抜粋(1)
●発言頭出し :URLは以下の通り
https://www.youtube.com/live/5GgPldDhlq0?feature=share&t=963

[石渡委員](前略)表題は「運転認可延長に関する審査と長期停止期間中
の発電用原子力施設の経年劣化との関係に関する見解」という文書であり
ます。その1項目めに書いてある、「いわゆる原子力利用の推進の機能に
該当するものであって、原子力規制員会であるとかが関わるべき事柄では
ない。」(中略)
 「ATENA(アテナ)(*1)との「実務レベルの技術的意見交換会の
結果を踏まえた原子力規制委員会の見解(案)について」という議題の中で、
この文書が出てきました。(中略)
 私は、この文章をあたかも金科玉条のように、使ってですね、原子力
規制委員会が係るべき事柄ではないというのは、原子力規制委員会の全体
の意志として、確固として決定されたものではないと考えますが、皆様の
見解はいかがでしょうか。
.. 2023年02月27日 05:04   No.2695001

++ 今井孝司 (平社員)…146回       
[山中委員長]様々な場での意見交換も含めて、委員も出席し、前委員長
(更田豊志氏)も出席した場で、議論がなされた事をまとめた資料であると
思っております。

[田中委員]石渡委員が言われるように、十分議論したかというと、若干
議論が少なかったかも分からない。
------------------------------------------------------------
(*1)ATENA(アテナ)とは「原子力エネルギー協議会」の意味。
電事連=電気事業連合会、JEMA=日本電機工業会、電中研=電力
中央研究所、原産協会=日本原子力産業協会、メーカーの5団体が
下部組織にある。
------------------------------------------------------------

○石渡委員の発言の抜粋(2)
●発言頭出し :URLは以下の通り
https://www.youtube.com/live/5GgPldDhlq0?feature=share&t=3102

[石渡委員]伴委員がよくおっしゃる設計の古さなんですが、これは伴
委員のニュアンスでは、かなり抽象的に聞こえるのですが、これは
ATENA(アテナ)の資料を見ると、もっと非常に具体的でありまして、
要するに50年も60年すると、もう部品が調達出来ないという事(*1)を
深刻に考えている。やっぱり事業者ですから、考えてるわけですよね。
 それで、設計の古さというのは、まさに直接的にはそういう所だと思
うのですね、それに対する対策というのを、ATENA(アテナ)のほう
では考えているようですが、やはり古いものについては、実際的な障害
というものが起きてくる。これは避けられないと思います。
------------------------------------------------------------

.. 2023年02月27日 05:11   No.2695002
++ 今井孝司 (平社員)…147回       
(*1) 「安全な長期運転に向けた経年劣化管理の取組 2022年9月1日
原子力エネルギー協議会」の事を示していると思われる。このパンフの
6頁目に製造中止となる部品の問題に言及した所がある。
パンフのURLは以下の通り
https://www2.nra.go.jp/data/000403110.pdf
 パンフの一部抜粋
・今後、長期運転を行っていくにあたって、時間の経過に伴い、一部部品
の製造中止や既存メーカの撤退による事例が増加していくことが想定される。
------------------------------------------------------------

○石渡委員の発言の抜粋(3)
●発言頭出し :URLは以下の通り
https://www.youtube.com/live/5GgPldDhlq0?feature=share&t=3778

[石渡委員]安全規制に関わる法令等の政令の改正、運用の変更に対応す
るため、運転を停止した期間と書いてあるんですよね、で、例えばですよ
ね、審査上不備があって、審査を中断して、検査に入った、という事例が
今までもありました。これは検査に入っている期間も、延びるわけですよ
ね、多分そうなんだと思うのですよ。
 で、要するにですね、我々の責任ではなくて、事業者側の責任でそうい
 う事が起きて、それに対して、我々として、不本意ながらも、審査を中
断をして、検査に入らざるを得なかった、それも、後で運転期間延ばして
いいよという話なわけですよね。
 それは私は非常におかしいと思うのですね。そういう制度になるのであ
れば、審査をしている人間としては、これはちょっと耐えられないと思い
ます。

.. 2023年02月27日 05:19   No.2695003
++ 島村英紀 (社長)…833回       
トルコ・シリア地震で建物崩壊 04年以降は耐震化も…
 |  以前の建物はそのまま 耐震基準強化進む日本にとっても”他山の石”
 | 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その481
 └──── (地球物理学者)

2月6日、トルコ・シリア地震が起きた。ビルが崩れ多くの死者が出
ている。大地震は2回起き、マグニチュード(M)は7・8と、200キロ
メートル以上離れたところで起きた誘発地震(M=7・5)だった。とも
に震源が浅かったため、それ以上の震度はない震度をもたらした。日本
では震度7という最高の震度だ。

 日本の地震では隣国にまで地震被害が及ぶことはめったにないが、
トルコ南部で起きたこの地震は国境を越えてシリアにも甚大な被害を及
ぼした。シリアは12年も続く内戦で、アサド政権派と反体制派の支配地
域に分断されて人道危機に陥っている。救助もままならないうえ、死者
の正確な数も不明だ。
 死者と負傷者の数は、シリア側で分かっていないこともあり、いまだ
に不明だが、死者は4万人を優に超えている。

 2000年以降だけでも死者・行方不明者が2万人を超えた地震は7回もある。不名誉だが東日本大震災も名を連ねている。
 具体的には2001年のインド西部地震(M7.7)は2万人が死亡したし、2003
年のイラン・バム地震(M6.6)は4.3万人、2004年のインドネシア・スマトラ
島沖地震(M9.1)は主に津波被害で他国も合わせて22万人、2005年のパキス
タン・カシミール地震(M7.6)は8.6万人、2008年の中国・四川省地震(M7.9)
は6.9万人、2010年のハイチ地震(M7.0)では31.6万人、そして12年前に起き
た東日本大震災(M9.0)の犠牲者数2.1万と続く。地震はもっとも恐るべき
災害なのだ。

 今度のトルコ・シリア地震で耐震構造の不備を嘆く声が聞こえる。
 だがトルコでは耐震の法制化は急速に進んだ。耐震建物の推進は政治的
な優先課題となり、2004年以来は日本並みだ。
 しかし、法制化は遡(さかのぼ)れない。今回倒れた家屋はどれも耐震
化以前に建てられたものだった。
 建築に手抜きもあったのではないかともいわれている。

 トルコ・シリア地震は人ごとではない。日本でも大地震のたびに強化
されてきた耐震法(建築基準法)

.. 2023年02月27日 05:26   No.2695004
++ 島村英紀 (社長)…834回       
しかし最新の耐震法以前に建てられ
た家屋は多い。
 阪神淡路大震災(1995年)での建築研究所の調査がある。震災で倒れた
り大破した家屋は、1971年以前に建てられた家が圧倒的に高かった。つ
まり日本の建築基準法は1972年に強化されたのだ。なお建築基準法は
1982年にさらに強化されて1972年から1981年までに建てられた家屋は
それなりに強くなった。(※)

 日本でも手抜きがある。コンクリートの中に空き缶などのゴミが入って
いたのは氷山の一角だろう。阪神淡路大震災でビルが倒れて、はじめて
わかったことだ。

 今回トルコ・シリア地震があった地区では数百年間、これほどの地震
はなかったという。1000年以上前に建てられた砦(とりで)の遺跡も今
回の地震で壊れた。
 日本にも熊本や北海道などで起きる地震と同じで、地震国では地震は
どこにでも起きる。どこに地震のエネルギーがたまっているかを知る方
法は地震学にはない。

トルコ・シリア地震は日本にとっても他山の石として心すべきだろう。

※『夕刊フジ』のHPでは、「なお建築基準法は82年にさらに強化
された。」はこの行の最後に移動しています。
 (島村英紀さんのHP こちら
 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より2月17日の記事)


.. 2023年02月27日 05:33   No.2695005
++ 島村英紀 (社長)…835回       
地球の内核は「磁石」の源 地球の自転とは逆側に回転
 | している説があるが…研究には地下核実験が必要に
 | 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その482
 └──── (地球物理学者)

 登山やハイキングで使うのが手持ちの磁石だ。これは地球全体が磁石に
なっているから使える。一方、地球が磁石になってくれているから私たち
をはじめ地球の生物を太陽や宇宙から降り注ぐ危険な粒子から守ってくれ
ているのだ。

地球が磁石になっているのは液体で直径が地球の半分もあって地球深部
にある「外核」のせいだ。さらに内側にあって直径1200キロ、月の大きさ
の75%ほどの固体の「内核」から放出される熱によって液体の外核で対流が
起きて、磁力を生み出すダイナモとして機能するようになるメカニズムが
あるからだ。

地球の奥深くにある溶けた鉄の球は人間をはじめ地球上の生物に深くか
かわっている。
地球の外核は半径約3540キロで火星ほどの大きさ。鉄とニッケルが主
成分で、地球の質量の約3分の1を占める。
 その内核が逆に回り始めたという論文が1月に出た。いままで地球全体
で同じ向きに回っているに違いないと考えられていた。

 この種の研究は精密な観察を要する。この論文では内核の動きを追跡す
るために、過去60年間に発生した地震波を分析した。
 論文の結論は「内核は2009年ごろにほぼ停止し、その後、逆回転し始め
た」というものだ。「内核は、地表に対して前後に動いていると考えられ
る」とし「1回の往復運動の周期は約70年」で、約35年ごとに回転方向が
変化しているという。次に変わるのは2040年代半ばという。

 地球の自転速度はだんだんと遅くなっていく。100年間で1.8ミリ秒
(1000分の1秒)程度と換算されている。だが1990年頃には地球は24時間
より約2ミリ秒長くかかって1回転していたが、2003年の自転速度は24
時間プラス約1ミリ秒だった。2003年のほうが自転速度は速くなってい
る。この現象を説明する有力なものが、自転とは異なる内核の回転速度
に違いない。

.. 2023年03月05日 07:35   No.2695006
++ 島村英紀 (社長)…836回       
 この研究でいちばん精密さで役に立ったのは、なんと地下核実験だった
という。地下核実験では、地震のように地球深部まで伝搬する巨大な振動
が発生する。しかも実施の地点、時刻、強度に関する正確な記録があるた
め、地球内部の精密なデータを得ることができる。
 最近では、地下核実験は国際的な批判があるため行われなくなった。

 学者の中にはこの研究に反対するものも多い。
 たとえば内核の回転方向の変化は約6年ごとに起きているという学説も
あるし、内核は2001〜2013年に大幅に動き、それ以降は静止していると
いう説もある。
 内核の往復運動の周期は今回発表された70年ではなく、20〜30年だと
する学説もある。

このため地球深部の研究をさらに進めるためには、予測できない地震
の発生に頼らざるを得ず、この先の進展には望めないかもしれない。

地球の奥深くの研究はまだよくは分かっていない。内核の発見も近年
のことだ。さらに内部に 別の層があるという研究も発表された。
 まさかこの研究のために地下核実験を再開するわけにもいくまい。
 
 (島村英紀さんのHP こちら
    「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より3月3日の記事)


.. 2023年03月05日 07:43   No.2695007
++ 青山晴江 (高校生)…69回       
声なき声を伝えて (一) フクシマ
 | かつて起こったことは、これからもおこる (下)
 | 岸田政権は原発推進への政策転換
 | 地震国の日本で福島(第一原発)事故を抱えながらあり得ない方針
 └──── (たんぽぽ舎会員)

 3・11事故当時の朝日と東京新聞切り抜きを取り出してみた。
 12日「福島原発、冷却不能か」13日「1号機 炉心溶解、建屋損傷」
14日「3号機も水素爆発」15日「2号機 燃料棒露出、空焚き 炉心熔
融 原子炉容器損傷 高濃度放射能放出」「停止4号機も爆発」16日「
20キロ先浪江町 放射線量6600倍に」……紙面に爆発の大写真。

 見れば、今も恐怖に震える。歳月が過ぎるにつれて記憶に薄いシャド
ウが被せられ、日々の暮らしからだんだんと遠のいていきそうだった、
あの凍りつく恐怖がまざまざと甦った。
 十二年後のいまもなおメルトダウンした核燃料は青い光の惧れを秘め
てそこにあり、「原子力緊急事態宣言」も解除されていない。

 原発が爆発するとどのような惨劇が永く続くのか、私たちはいまだそ
の問題の渦中にある。
 目処のたたない廃炉行程、作業員の方たちの被ばく労働、トリチウム
汚染水の海洋放出、子どもたちの甲状腺がんなど健康被害、避難者住宅
追い立て、東電旧経営陣の無罪判決、変容した風景の帰れぬ故郷…。

 忘れることができない。「原発さえなければ」、自死した酪農家が板
壁に書き遺した白いチョークの文字。鎖に繋がれたまま死んでいった数
多の牛や馬やにわとりの腐れた屍。冷え込む夕暮れに町のはずれの仮設
住宅の一部屋から立ち上っていた、通夜の線香の煙。高齢者施設の玄関
先に残されたままの数台のベッド。理不尽な犠牲は常に弱い立場のもの
たちに降りかかる。

.. 2023年03月08日 09:03   No.2695008
++ 青山晴江 (大学生)…70回       
 その当時聞いた、首相官邸前の集会で、慣れないマイクを握って涙な
がらに話されていた福島の女性たちの切実な声も忘れられない。
 「浪江町です。何も知らされず放射線量の高い方へ避難しました。雨
の中、一つだけ開いている店の前で何時間も並びました。水も食べ物も
足りませんでした。道路は通れたのに放射能を恐れて、トラックが入り
ませんでした。私たちは国に東電にマスコミに捨てられたのです。」
 「葛尾村の山のふもとで畑をして、つましく一人で暮らしていまし
た。もう帰れません。仮設で一人でいると死ぬことばかり考えます。福
島のほんとうのことを知ってください。見捨てないでください。フクシ
マを忘れないでください。」

 二〇年三月、寸断されていた常磐線が繋がった。
 以前、富岡・大熊・浪江町と代行バスで国道6号線を走るとき、運転
手さんが「線量が高いので窓を開けないでください」と言っていたのを
思い出す。
 帰還困難区域への封鎖柵、廃屋となった無人の村、荒れ果てたガソリ
ンスタンド、立木の生える荒野となった田畑、灯り一つ見えない真っ暗
な夕闇。窓外の風景は、この国の希望の無い闇のようだった。

 二十二年十二月岸田政権は原発推進への政策転換を鮮明にした。
 六十年超の原発運転可能、廃炉原発の次世代型建て替えなど、この地
震国の日本で、福島事故を抱えながら、あり得ない方針である。
 再びの大事故を起こしうる原発。
 「かつてあったことは、これからもあり/かつて起こったことは、こ
れからも起こる。」旧約聖書コへレトの言葉が不気味に現実味を帯びて
くる。
         (『詩と思想』土曜美術社出版販売発行、
          3月号「詩人の眼」より許可を得て転載)

.. 2023年03月08日 09:09   No.2695009
++ 今井孝司 (平社員)…148回       
トルコの地震と原発
 | 安倍政権と三菱重工がトルコに売り込んだシノップ原発(2018年に
 | 計画断念)は今年稼働予定だった・・・
 └──── (地震がよくわかる会)

◎初めに

 2023年2月6日午前4時(現地時間)すぎ、トルコ東部のシリア国境
近くでマグチュード7.8の地震がありました。トルコ・シリア両国の
死者は5万2000人(2023年3月6日時点)を超え、東日本大震災の死者数
を大きく上回る大災害となりました。
 トルコでは東日本大震災以降にも、安倍内閣と三菱重工が原発の売り込
みをおこなっていました。黒海側のシノップ原発です。結局は計画断念と
なりましたが、計画通りであれば、今年に稼働予定となっていました。
心の底から、計画断念となってよかったと思います。

 一方、ロシアは地中海側のアックユに原発を建設中で、核燃料はまだ装
荷していないとのことです。今回の地震で被害が無かったのは、ただ運が
よかったにすぎないと思います。
 原発で大事故を経験したはずの二つの国が、地震が頻繁に起きると分
かっているトルコに原発を作ろうとする。もしも、事故により黒海、地中
海が汚染されたなら、未来永劫、日本、ロシアは非難されることでしょう。
 そして、日本政府(自・公政権)は、自らの国の事故により、原発の
価格が高騰したことで、原発の海外展開が難しい状況になり、今度は、
国内にということで、60年超運転、原発建て替え、次世代原発検討等を
打ち出して来ました。

 今回の地震と、トルコで過去に起きた地震、トルコの原発等々の記事を
当会のHP
こちら )にアップしました。
トルコの地震と原発について、理解が深まれば幸いです。
URLは以下の通りです。
こちら

以下はアップした記事の抜粋です。

◎トルコの地震と原発関連記事の抜粋

.. 2023年03月12日 07:47   No.2695010
++ 今井孝司 (平社員)…149回       
(13)CNIC 2014/1/31 トルコの原発事情 シノップに原子力発電所はいらない
 トルコ共和国では現在2つの原子力発電所建設計画が進行中だ。一つは
地中海沿岸のアックユで、ロスアトム社(露)が4基のVVER−
1200原子炉を建設する予定。
 もうひとつは黒海沿岸のシノップに、日本企業が主導する国際コンソー
シアムが4基のATMEA−1原子炉(出力110万kW級の加圧水型原子
炉、三菱重工とアレバ(仏)の合弁企業が開発)を建設する予定となっ
ている。
 1月7日には、来日中のエルドアン・トルコ首相と安倍首相が会談し、
原子力発電所輸出の前提となる原子力協定(調印済み・国会未承認)を
速やかに締結することで合意している。

(17)東奥日報 2017/1/8 揺れ小さく評価 トルコで日仏合併 建設コスト対策か
 日仏合弁会社がトルコ北部で建設を目指しているシノップ原発を巡り、
原発を襲う地震の揺れ想定は最大加速度400ガル程度と、日本側が小さめ
に評価していたことが7日、原発立地の調査関係者への取材で分かった。
 日本の原発よりも小さく見積もられ、国内なら原発規制基準を満たさ
ない可能性が高い。専門家は、予定地周辺の地質や地形を考えると「日本
の基準に照らせば、少なくとも500ガル程度は必要だ」としている。耐震
化工事などで建設コストが高くなるため、小さくしたのではないかとの
見方もある。

(24)東京新聞 2018/5/3 トルコ原発「費用倍困難に」 事業費4兆円超
 三菱重工は調査を続けているが、安全対策費用がかさみ、目標とする
2023年の稼働開始は見通せない状況だ。

(30)東京新聞 2018/12/4 トルコ原発輸出 断念へ 三菱重工 巨額建設費
 政府と三菱重工業が、共同で進めてきたトルコへの原発輸出を断念する
方向で検討に入ったことが4日わかった。関係筋が明らかにした。建設費
が5兆円と当初想定の2倍にのぼる見込みとなり、安価な建設を求める
トルコ側との交渉が難航しているためだ。

.. 2023年03月12日 07:55   No.2695011
++ 今井孝司 (課長)…150回       
(58)JAMSTEC 2023/02/08 トルコ南東部で発生した地震 山本揚二朗
 日本の内陸地震は、日本列島周囲のプレート運動が内陸部に及ぼす力に
対する内陸地殻の反応として発生しますが、北・東アナトリア断層はプレ
ート境界に位置するため、2つのプレート間にかかる力の影響を直接受け
るという違いがあります。
 北・東アナトリア断層の平均変位速度は2〜3cm/年と、日本の内陸
活断層に比べて1桁以上大きい値になっているのは、この違いによります。
このため、トルコでは日本の内陸地震よりも短い再来間隔で、多くの大
地震が発生しやすい環境になっています。

(68)静岡新聞 2023/2/14 活断層250キロ90秒で破壊 連動型
 トルコ政府機関によれば揺れの強さを示す加速度は最大で約1788ガル、
同じく速度は最大で毎秒約213センチだった。阪神大震災は同じく約818
ガルで毎秒約97センチ。「揺れは阪神大震災の2倍くらい」(三宅弘恵
さん:東京大准教授・強震動地震学)。断層沿い150キロの範囲が強烈な
揺れに襲われた。

(73)共同通信 2023/2/25 トルコで断層9m超ずれ 内陸地震で世界最大級か
 マグニチュード7.8〜7.5だったトルコ・シリア大地震では活断層に
よって地表が最大約9.1メートルずれたことが、産業技術総合研究所
(茨城県)による25日までの分析で判明した。地震後に撮影した航空写
真を分析した。
 日本の観測史上最大の内陸地震で、1891年に岐阜県などを襲った濃尾
地震(M8.0)の約8メートルを超える。近藤久雄主任研究員(古地
震学)は「内陸の地震で水平方向のずれとしては世界最大級だろう」と
している。

.. 2023年03月12日 08:03   No.2695012


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用