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■--規制委員会
++ 松元成一 (小学校中学年)…10回          

「原発60年超運転容認」多数決?=採決はしてないゾ!
 | 2/13原子力規制委員会(第72回)の傍聴報告
 | 「高経年化した発電用原子炉に関する安全基準の検討(第9回)」
 | 原発の60年超運転反対!
 └──── (たんぽぽ舎運営委員)

◎ 今回の会議は、前回(2月8日)の会合で、石渡委員が反対表明をし
て正式決定が先送りになり、「臨時委員会」として開かれたのです。
 冒頭から資源エネ庁提案の「運転停止した期間は60年にカウントしな
い。」が焦点になりました。
 技術的意見について、石渡委員は「アテナ(ATENA※)との懇談6
回では聞いたことがない。論議してない。確固とした認識がない。」と
主張。
 田中委員は、規制委員会が停止命令を出せるのは、電気事業法一部改
正法に書いてある。それは、「許可を受けずに延長運転をした場合」と
いう至極いい加減な物言いで、意味不明。

各委員発言のポイントは次の様でした。

石渡委員:
 高経年化意見のまとめについてATENAとの協議には出されていな
い。(話し合ってない)何年延長できるかは、原子炉によって一律には決
められないので、炉規法(原子炉等規制法)の延長にならない。40年で審
査するのであって、60年目に何をするかは決まっていない。見通し・方
針を現時点で決めるべき。
 設計が古く、ATENAの資料では部品の古さに対策が考えられてい
ない様だが、古い物の障害は避けられない。
 30年経過後は10年毎検査としか書いてない。審査上の不備・検査の期
間も延長になるのか、我々の責任ではなく事業者の責任なのに、延長O
Kはおかしい。
 中断期間も延長期間のカウントになる。

杉山委員:
 運転期間は政策的なので規制委員会の論議ではないが、停止期間も
劣化は進む。40年30年という数字では考えていない。
 古い設計の物を新しい基準で考えるのはおかしい。規制委員会のやり
方ではない。40年の前に20年延長認可の判断は、審査不十分でおかし
い、変だ。説明が足りない。
 基準を厳しくする事によって古い物を規制する。今からでもやる必要
がある。劣化は各原子炉一律ではない。科学的に判断する。
.. 2023年02月15日 05:04   No.2689001

++ 松元成一 (小学校中学年)…11回       
令和2年7月29日の見解は、政策上の判断であって我々がすべきでは
ない。現状40年で安全をしっかり判断すべき。40年超えて10年毎判断は
いい。
 60年超えて、海外の物の機能を入れていいか。後付けでは今の炉がダ
メになるかも。我々が審査する事になる。
 10年毎の評価は劣化の評価だけであり、全体像がない。基準は炉規法
でなく、その他の基準だ。運転中よりも停止中の方が劣化する。
 どんな理由で運転しないかは関係ない。運転期間のカウントは、2年
前と違っていない。(山中委員長は、2年前と根本から食い違うと主張)

伴委員:カウントの仕方については、科学的見地から何年がいいか一律
には決められない。40年が何だったのかの評価は、立ち止まってきめ細
かく見ていくべき。40年が特別な物ではなく、35年でもダメなものはダ
メ。60年超えての性能規定はない。海外の物を使ったツギハギで良いのか。

田中委員:(ゴモゴモ言うだけで何を言っているのか分かりません)
 厳正に審査行う。

◎ 山中委員長は、延長は審査を厳重にするから問題ないとしました。
 しかし田中を除いた3委員は問題点をそれぞれ指摘しているのに、
委員長は恣意的に論点を合わさない卑怯なやり口を通しました。
 そして、締め切りを口にし結論を急ぎ、最終判断を各委員に求めました。

(山中委員長)石渡委員と食い違う。改めて賛否を問う
(田中)これでいい。
(山中)これでいい。
(杉山)何が書いてあるかはOKだが、説明が圧倒的に足りない。限ら
れた時間の中で。パブコメも伝わっていない。今からでも資料を出して。
決めるのに当たって締め切り守ると言うのもおかしい。我々の中で
ゆっくり論議すべきだ。外圧に巻き込まれるべきではない。
(伴)合理的に考えて了承。50年後どうするかがフワッとして違和感が
ある。
(石渡)科学的見地に基づいていない。審査不足。反対。

◎ 結局、採決は取りませんでした。新聞・TVは「多数決で容認」
と、報道しています。果たしてこれを多数決と見て良いのか?
 石渡委員は明確に「反対」。杉山・伴委員は、「論議が足りない」と
していることが明白。
 継続審議になりそうな雰囲気だったが、山中委員長が「決定」と言い
放ち終了しました。ゴリ押しです。

.. 2023年02月15日 05:11   No.2689002
++ 松元成一 (小学校中学年)…12回       
◎ こんないい加減な決め方は絶対に容認できません。
 私たち住民の命の問題です。廃炉が決定した原発以外の殆どの原発
は、欠陥が見つかったり重要部品の交換もままならないまま、再稼働か
審査待ち、放置なのです。
 科学的・技術的に審査すると、田中委員以外は主張。論議不十分なま
ま「閣議決定」へ持ち込むという大変に姑息な運営でした。
 苦しくも、「論議・説明が足りない」「違和感がある」と言う意見は
本音でしょう。
 閣議決定ではなく、衆参の本会議に委員を呼び規制委員会の運営につ
いて問い正すべきです。
 そして、国会でまともな論議の上、命をどう守るのかという観点で、
原発運転延長の問題点を明らかにすることが最重要です。
 「高経年化」「劣化」と言う表現が何回も出ました。という事は、
「老朽化」の認識を規制委員会が持っているという証に外なりません。

◎ 2011年3・11の東北地方太平洋沖地震以降も大きな地震が各地で
起こっています。
 活断層の上にあったり構造線上にあったり、日本列島という軟弱岩盤
に54基も原発が建っています。
 いい加減な審査理念で判断して大地震により事故が起きることは予想
にかたくありません。責任をどう取るのか全くひどい話です。
 こんなことでは、差し迫った東海第二原発の再稼働を許せる訳があり
ません。不安は強まるばかり、全く無責任な規制委員会を糾弾します。

※ATENA『原子力エネルギー協議会』は、福島第一原発事故後、
二度と事故を起こさない意思の下に設立された。電気事業連合会・日本
電機工業会・電力中央研究所・日本原子力産業協会の4団体から成る。

☆参考記事

 「規制委 役割果たせ」入居ビル前抗議

 原発の60年超運転に向けた新たな規制制度を決めた原子力規制委が入
る東京都港区のビルの前には、制度改正に反対する市民らが「規制委は
役割を果たせ」と抗議の声を上げた。
 再稼働阻止全国ネットワーク、原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行
動、原子力規制を監視する市民の会の3団体が集まった。
 政府が目指すのは、原発の再稼働に向けた審査や司法判断などで停止
した期間を運転期間から除外することで、事実上、60年超運転を可能に
することだ。

.. 2023年02月15日 05:20   No.2689003
++ 松元成一 (小学校中学年)…13回       
再稼働阻止ネットの共同代表、柳田真さん(82)は「休んでいた期間を
十数年、延長したら70年になる。地震国の日本で、大事故を着々と準備
する道になる」と訴えた。(後略)
         (2月14日「東京新聞」朝刊27面より抜粋)
 詳しくはこちらを
https://www.tokyo-np.co.jp/article/230989

.. 2023年02月15日 05:26   No.2689004
++ 山崎久隆 (社長)…1493回       
小型モジュール原子炉(SMR)を導入する意味はどこにもない (上)
 | 「安全とはいえない」「低コストということはない」
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

◎ 小型モジュール原子炉「SMR」とは何か

 突然降って湧いたように始まった「原発の利活用政策」では、「既設
原発の再稼働推進」「老朽炉の使い倒し」「革新炉の開発建設」「核燃
料サイクルの取組強化」が目標とされている。
 このうち革新軽水炉の一つとして小型モジュール原子炉(SMR)の
開発と導入がある。
 従来型原発の使い倒しを推進しようとする現政権の運転年数延長に対
して、さらにその先の2030年代の実用化を目指すとされるSMRとは、
どのようなものなのか。その問題点を抽出してよく考えてみよう。

◎ 従来軽水炉より安全とはいえない

 原子炉等規制法などが定める規制基準に基づいて、従来型の原子炉と
同程度の水準で安全設計についての基準をクリアしなければならず、軽
水炉よりも構造が簡単とか、動力がなくても冷却が可能としても、それ
が実証されているかを、厳格な安全審査で確認しなければならない。

 軽水炉の場合は、一定の実績があるから標準的な対応策も設計基準と
してできているが、SMRを商業規模で使用した経験はないため、根拠
となる実証試験結果や評価試験結果を示さなければならない。言うまで
もなく机上の空論では審査は通らない。

 大半の稼働中の原子炉には既に、一定の受動的安全機能が整備されて
いて、管理や運転に多くの注意が払われているはずだ。
 それでも事故は起きるとして安全基準が定められていることは周知の
通り。
 それを凌駕する安全性があるとの主張には、実証を積み重ねなければ
信頼性は生まれないことを、SMRを主張する人々は無視している。

◎ 量産型工場で製造できるから低コストということはない

 SMRにおいて軽水炉を凌駕する経済性を持つためには、規模の経済
が働かなければならない。
 製造工場で同じものを何百、何千と製造しなければならず、さらに何
百、何千という将来の市場規模が予測されなければならない。

.. 2023年02月16日 04:54   No.2689005
++ 山崎久隆 (社長)…1494回       
 ニュースケール・パワー社はSMRの発電コストを、1kWh当たり
約8.5円程度に抑えたい(日経新聞2021年7月17日)としているようだ
が、これでは太陽光(2030年で6.4円)や洋上風力(2030年で8円)にも
及ばない。競争力はない(太陽光、洋上風力は2021年12月の資源エネル
ギー庁資料より)。      (下)に続く
          (「脱原発東電株主運動ニュース」No.316
           2023年2月5日発行より了承を得て転載)

.. 2023年02月16日 05:00   No.2689006
++ まっさき千尋 (中学生)…46回       
東海第二原発訴訟、東京高裁が担当判事を変更
 | 東海第二原発見学会に参加、カメラやスマホの持ち込み禁止、
 | ものものしい警備
 └──── 〔茨城県、元瓜連(うりづら)町長、
          瓜連町は合併により今は那珂市です〕

 先月25日、安全性に問題があるとして住民らが日本原子力発電 東海第
二原発の運転差し止めを訴えた訴訟の控訴審で、東京高裁は担当裁判官
を交代させることを決め、弁護団に通知した。このことにより、先月31
日に予定されていた控訴審の第1回口頭弁論は延期された。

 原告側の弁護団によると、控訴審を担当する永谷典雄裁判長は、行政
訴訟で国側の立証を担う法務省の訴訟部門に長年在籍。複数の原発関連
訴訟で国側代理人を務めたほか、国に東海第二原発の運転差し止めを求
めた行政訴訟では、訴務担当の審議官などで指揮する立場にあった。

 このことを問題視した弁護団は「公正な裁判が行われない」として、
昨年12月、永谷氏に自主的に辞退するよう申し入れていた。
 弁護団は、申し入れが拒否された場合には、31日の口頭弁論で公正な
裁判を受けるために、裁判官の交代を求める「忌避」を申し立てる方針
だった。交代の理由について裁判所側は「諸般の事情を鑑みた」からだ
と弁護団に説明したという。諸般の事情とは、交代する理由を明らかに
しないために、としか考えられない。

ものものしい警備の中で見学

 東海第二原発については、一昨年3月に水戸地方裁判所が、避難計画
の作成の遅れや内容の不備などを理由に再稼働は認められないとして、
再稼働の差し止めを命じた判決を出していた。
 最大の争点となった周辺自治体の広域避難計画の策定は、30キロ圏
内にある14市町村のうち5市町村が終えたのみ。
 策定した市町村でも、大地震による道路の寸断など複合災害を想定し
た複数の避難経路が設定されていないなどの問題点がある。
 さらに、避難所の収容人数を算定する際に通路やトイレなどの非居住
空間まで見積もるなどしたため避難先の見直しを迫られていて、全体と
して実効性のある避難計画策定の見通しは立っていない。

.. 2023年02月17日 05:03   No.2689007
++ まっさき千尋 (中学生)…47回       
 こうした事情にいら立ちをみせた地元の東海村では、商工会が中心と
なって、村に早期に避難計画の策定を求める請願が出され、昨年3月の
議会で可決されるなどの動きが出てきている。
 裁判の先行きが不透明な中、日本原電は東海第二原発の再稼働を目指
し、防潮堤の建設などの安全性向上対策工事を進めている。

 当初の計画では2022年12月に完了の予定だったが、2024年9月に延期
になっている。テロ対策設備も含めた工事費は2350億円。この経費は私
たちの電気料金で賄われる。工事が終わっても、周辺の6市村の同意が
なければ、再稼働はできない。

 同原電では、昨年12月から今年の3月まで、東海村など5市1村の住
民を対象に発電所見学会を行っている。
 私も、どのような工事が行われているのかを確かめるため、今月1日
に出かけてみた。
 最初に全体の工事計画などの説明を受け、バスで現場を案内して
もらった。
 最大17.1メートルの津波を想定した防潮堤は、原発の施設をコの字形
の壁で囲う。地下60メートルの岩盤まで直径2.5メートルの鋼管杭を30
センチ間隔で打ち込み、地上に杭を継ぎ足し、コンクリートで覆うとい
うもの。
 他の工事現場も見て回ったが、こんなことまでして再稼働しなければ
ならないのかと感じた。
 バスに乗る際、カメラやスマホの持ち込みは禁止され、ものものしい
警備の中での見学だった。

(2月13日「NEWSつくば」《邑から日本を見る》129より
                    了承を得て転載)

.. 2023年02月17日 05:12   No.2689008
++ 上岡直見 (社長)…274回       
火力ならば必要のない防潮堤や特重設備のコストを考えただけ
 | でも、原子力のほうが安いはずがない
 | 女川原発再稼働に関して賛成53%、反対47%(宮城県内世論調査)
 | 河北新報より女川原発の状況
 └──── 〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕

◎ 『河北新報』2023年2月12日朝刊によると同社が実施した宮城県内
の有権者対象の世論調査で、女川原発再稼働に関して賛成53%、反対47
%となり、調査開始以来初めて賛成が反対を上回った。
 賛成の理由は「再生可能エネルギーへの移行までに当面必要」と「電
気料金を安くできる」が最も多かった。

◎ 前者は当面火力を利用すればよいことだが、やはり国を挙げての脱
炭素アピールが影響していると思われる。
 後者は「原発を稼働すれば電気料金が安くなる」という具体的な説明
はどこからもされていない。
 火力ならば必要のない防潮堤や特重設備のコストを考えただけでも、
原子力のほうが安いはずがないだろう。
 いずれも推進側の印象操作が影響力を強めていることが感じられる。

◎ なお河北新報は全体的には原発に懐疑的な論調であり、同日の18面
には「女川原発避難アプリ新年度本格導入 時短もなお被ばくリスク」と
の記事がある。
 県は「受付ステーション」での事務処理にスマホアプリの導入を進め
るとしているが、かりにそれが機能したとしても、石巻市内から避難完
了まで4日間かかるとを紹介している。(上岡の試算から)

.. 2023年02月18日 08:29   No.2689009
++ 山崎久隆 (社長)…1495回       
稼働中原発は8基…川内2、玄海3、4、大飯3、4、高浜3、
 | 美浜3、伊方3(川内、玄海は九州電力、大飯、高浜、
 | 美浜は関西電力、伊方は四国電力)
 | 関電は再稼働した直近3基の全てでトラブル発生
 | 2023年2月16日現在の原発稼働状況
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

電力会社 号機  状態  運転開始日 停止日 出力(万kW)
関西電力 美浜3 運転中 2022.09.03 82.6
大飯3 運転中 2022.12.18 118
大飯4 運転中 2022.07.17 118
高浜3 運転中 2022.07.26 87
高浜4 点検停止中 2023.01.30 87
四国電力 伊方3 運転中 2021.12.03 89
九州電力 玄海3 運転中 2022.12.12 118
玄海4 運転中 2023.02.07 118
川内1 定期検査中 2023.02.16 89
川内2 運転中 2022.06.11 89
合 計 10基 運転中8基  停止中2基    819.6/995.6

*運転開始日は営業運転開始の日なので原子炉起動の日とは
一月程度違いがある。
*運転可能な10基の原発のうち稼働中は8基(80%)、
 その出力は995.6万kWに対して819.6万kW(91%)
*関電は再稼働を計画した直近3基の全てで原子炉の起動前後で
トラブルを発生させ全てで遅れを出している。
 岸田政権の再稼働促進政策のあおりを受けているのではないか。
*高浜4号機では、1月30日午後3時21分、原子炉中性子束急減の
信号でスクラム(緊急停止)した。原因は不明。

.. 2023年02月18日 08:41   No.2689010


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