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■--子ども脱被ばく裁判
++ 宮口高枝 (小学校中学年)…19回          

.2/1仙台高裁 子ども脱被ばく裁判・却下−最悪な判決
 | 「子どもたちを守らないの!!」「司法は責任を放棄か!!」
 | 「ここでやめてしまったら子どもたちに申し訳ない、子どもたちの
 | 未来がない。頑張りますので、皆さん応援してください!」
 └──── 脱被ばく実現ネット)

◎ 2月1日、仙台は快晴の日よりでした。
 前段集会は初めて「戦災復興記念館・ホール」で開催。
「子ども脱被ばく裁判」子ども人権裁判判決のポイントを柳原弁護士が
語った。
「子どもは被ばくからいかなるレベルで守られるべきか」と問うている
裁判。

 放射能被ばくの感受性の高い子どもたちが、法的根拠もないのに放射
線管理区域に相当する汚染地帯に放置され原発労働者と同じ、年20ミリ
シーベルトの被ばくを強要されていいはずがない。
 行政が子どもたちを放射性物質から守る責任を放棄している以上、
司法が明確な基準を示すべき。
 疎開裁判から続く2審判決で、石栗高等裁判長はどういう判決を言い
渡すのか注視したい。

 前段集会後、恒例になった肴町公園から仙台高裁前まで参加者約80人で
プラカード、横断幕など掲げてデモ行進。昼時の1番街アーケードには
多くの市民が、“何のデモ?”とデモ行進に目を向け、掲げたプラカー
ドなどを目で追い眺める姿に関心の高さを感じた。

◎ 傍聴席も記者席も満員、石栗裁判長が入廷するとマスコミ向けの
写真撮影が3分ほどあった。
 その間、石栗裁判長はマスク下で瞬きが頻回。この表情は判決の
前触れであった。
 撮影終了と告げられ記者が着席すると、石栗裁判長は口を開いた。
 「原告ナンバー・・・・・・2人の原告 本件訴えを却下する。」
 思わず”えー”と自分でも信じられない声が出た。最悪な判決。
井戸弁護団長が石栗裁判長に何か言ったようだったが、頼りなさそうな
態度で法廷を出て行った!
.. 2023年02月07日 04:38   No.2683001

++ 宮口高枝 (小学校高学年)…20回       
 ざわめきが起こり、傍聴席は騒然となった。
「子どもたちを守らないの!!」「司法は責任を放棄か!!」
水戸共同代表が口をふるわせた「こんな当たり前の裁判はないのに!
今度は私たちが裁判長を評価審査する番だ!」みな口々に言いながら
傍聴席を出た。
 裁判所の前では、原告今野原告代表と荒木田さんが「不当判決」
「司法は再び子どもを守らず!」裁判結果を掲げ、原告佐藤美香さんが
うなだれていた。

◎ 判決要旨が届いた記者会見では、弁護士たちの口調は重かった。
 仙台高裁の判決は子ども脱被ばく裁判・福島地裁判決時に、判決理由
さえ述べず、遠藤東路福島地裁裁判長は「却下」だけ告げ、踵を返して
扉の向こうに退席したときと同じ光景が繰り返された。

 井戸弁護団長は、仙台高裁の口頭弁論が始まったとき、石栗裁判長に
「却下」だけで、主文、判決理由も述べない態度はやめていただきたい
と申し入れていた。それも叶わなかった。
 なんという司法の軽さ。責任放棄。積極的権力へ奉仕。
三権分立の理念を放棄し、国に追随する態度に、人権無視社会、戦前
回帰の姿を見た。
 原告の佐藤美香さんは声を絞り出し、「ここでやめてしまったら
子どもたちに申し訳ない、子どもたちの未来がない。頑張りますので、
皆さん応援してください!」と訴えた。
 私たち支援者も自分の事、子どもたちの未来、人間の尊厳をかけて、
膝をつくわけにはいかない。

.. 2023年02月07日 04:44   No.2683002
++ NPO法人「食品と暮らしの安全基金」 (幼稚園生)…1回       
放射能汚染土の再利用は子孫を遺伝病にする
 

 原発事故で発生した放射能の汚染土を再利用する計画を被害者救済の
美名のもとで、環境省が進めています。施設から汚染土を出して拡散す
ると、子孫に被害が出ます。

◎無謀な再利用

 環境省は、福島県の双葉と大熊両町に設置した「中間貯蔵施設」で保
管されている福島第ー原発事故で発生した大量の汚染土の積極的な再利
用計画を進めています。
 被災地の負担を軽減するとともに、放射線濃度の低下した汚染土の有
効活用が目的と同省は言い、中間貯蔵施設に保管されている東京ドーム
11杯分(約1334万立方m)の汚染土を、現在の4分の1に減らそうと計
画しています。
 ただ、セシウム137の半減期は30年ですから、ほぼ安全になるのに10倍
の300年かかります。
 それまでに汚染土を拡散すると、将来、全国で、汚染土のことを知ら
ない人に遺伝病の被害が出る可能性があります。

◎危険な放射線量

 許せないのは、再利用にあたって汚染土の放射性セシウム放射線量が
1kg当たり8000ベクレル以下であれば「再利用可飽と、環境省が定め
たことです。
これは環境省が放射性廃棄物に関して、
1.1kg当たり100ベクレルまでは、廃棄物を安全に再利用できる
2.1kg当たり8000ベクレルまでは、廃棄物を安全に処理する
と定めた指導基準を大きく逸脱しています。
 原発の放射能汚染土だけは、原発事故前の基準値、1kg当たり100ベ
クレルの80倍でも、 再利用可能だとしたのです。(中略)

◎日本プロジェクト

.. 2023年02月08日 04:51   No.2683003
++ NPO法人「食品と暮らしの安全基金」 (幼稚園生)…2回       
 食品と暮らしの安全基金が進める「日本プロジェクト」は、ウクライ
ナで食事の放射能汚染を減らして、健康被害に苦しむ子どもたちが治る
かどうかを確かめる人体実験を行い、 低濃度の放射能がどんな被害を出
しているかを調査しました。(中略)
 食事汚染による内部被曝は、わずか1.1ベクレルで、人体に被害を生じ
させることが証明されたのです。
 5000人以上を健康にした調査結果から、「100ベクレルでも再利用は非
常に危険」だとなるのに、環境省は8000ベクレルまで大丈夫だと主張し
続けています。
 8000ベクレルの基準値には、専門家からも疑問の声が寄せられていま
すが、同省はまったく聞く耳を持ちません。

◎30年後、全量県外に

 原発事故の直後には、危険な放射性汚染物は、原発周辺区域の「最終
処理場」で無害化するまで封じ込めるしかないとの判断で、環境省を
含めた多くの関係者が、現地の説得に動いていました。
 それが最終的に「中間貯蔵施設」という暖昧な形で決着したのは、
事故直後で憤る被害者に対時した政府担当者が、本質的な説明を避け
たまま、とりあえず妥協できる範囲内で決着を図ったからです。(中略)

◎子孫に遺伝病を増やす

 放射能汚染の、最大の危険性は、子孫に遺伝病が増えることです。
 生殖細胞の遺伝子に傷がつき、その生殖細胞が受精すると、産まれた
子どもには、全細胞の遺伝子に傷がついています。
 こうして病気になると治せません。放射能汚染の拡散は、子孫に対す
る大犯罪です。
 遺伝的な体質が低下し、病気にかかりやすく、学習力も低下する見え
ない被害もでます。 原発事故の責任がない子孫に、治せない悪影響を与
えることになるのです。
 被災地の方々にとっては辛いですが、ここは基本に戻って、300年間は
使えない土地になったことを認識することから、スタートし直すべきです。

◎解決策は

 政府は、これまでの経緯を心から謝罪した上で、「放射性物質の最適
な処理方法は、福島第一原発の近くで封じ込めて、隔離処理するしかな
い」と真塾に説明し、現地の理解を得るべきです。
 それしか解決策はありません。
 「国民の命と暮らしを守る」と言い続けている岸田文雄首相の出番
です。(小沼、小若)
(「食品と暮らしの安全」No406 2023.2より了承を得て転載)

.. 2023年02月08日 04:56   No.2683004
++ 井端淑雄 (幼稚園生)…1回       
政府は札幌で開かれるG7会合で、
 | 共同声明「放射能汚染処理水の海洋放出『歓迎』」の成立を目論む!
 └──── (横浜市「ぶんぶんトークの会」会員)

◎ 2月22日付朝日新聞朝刊の一面に、4月に札幌で開かれるG7の気
候・エネルギー・環境相会合で議長国日本が取りまとめる「共同声明の
たたき台が判明した」との記事が出ています。
 「処理水放出の透明性のあるプロセス『歓迎』」という見出しで、記
事をしっかり読まない読者は、あたかも、処理水放出はG7で歓迎され
ると取ることを狙ったような感があります。

 朝日新聞は、処理水の放出に容認の立場で、いつも記事にこのような
見出しを付けています。
 「歓迎」の中身は、東京電力福島第一原発の処理水問題について「放
出に向けた透明性のあるプロセスを歓迎」及び汚染土については「再利
用する計画の進捗を歓迎」というものです。

◎ 処理水放出については、他の放射能が含まれないという保証はな
く、純粋なトリチウムであっても人体に影響があるとする学者の意見を
政府は、精査することなく問題なしとして風評被害にすり替え、風評被
害が保障されればOKという方向に持って行こうとしています。
 政府は、これまで電力会社が数えきれないぐらいの隠蔽や虚偽発表、
説明を行ってきたことを熟知していながら「放出に向けた透明性のある
プロセス」と打ち上げるのはペテンです。
 放射能汚染土の再利用については、その安全性について問題があり、
各地で反対運動が起き計画が頓挫しています。

◎ 東電の悪辣な行為の一例は下記のとおりです。
 1991年及び1992年の原子炉格納容器の気密試験(漏えい率検査)に際
して、漏洩率不良を隠蔽するために、本来、窒素ガス100%を注入すべき
ところ、空気を混入するという偽装工作によって立合い検査に合格した。
 後日、これが発覚した。原子炉において重要な安全機能を有する設備
の性能試験で意図的な偽装を行って保安規定に違反し、国の定期検査を
妨害したという極めて悪質なもので、東京電力に対して福島第一原子力
発電所1号機の1年間の原子炉運転停止という行政処分が行われた。
(4頁参照)
◎ 原子力発電所の検査・点検等の不正問題への対応について
              原子力安全・保安院 H14.12.16

.. 2023年03月02日 05:09   No.2683005
++ 井上敦子 (幼稚園生)…1回       
進めてはいけない!核ゴミ処分場を作るための調査
 | 鈴木北海道知事に私たちの声を届ける署名(2次集約分)にご協力を!
 | 期限は3月15日(水)です
 └──── (泊原発を再稼働させない・
              核ゴミを持ち込ませない北海道連絡会)

紙の署名はこちらからダウンロードできます。
https://tomari-no-doren.jimdofree.com/2022-kakugomi-shomei/
オンライン署名はこちらからどうぞ。 https://chng.it/ZZnHjT455J

呼びかけ・署名送付先:「泊原発を再稼働させない・
            核ゴミを持ち込ませない北海道連絡会」
〒060-0807 札幌市北区北7条西5丁目6-1-1003 Shut泊気付

 NUMO(原子力発電環境整備機構)が北海道の寿都町・神恵内村で
行っている核ゴミ(特定放射性廃棄物)処分場を作るための調査は、予
定されていた2年を過ぎ、報告書の作成段階に至っています。

 私たち「泊・核ゴミNO!道連」では、次の段階(概要調査)に進め
させないため、道民、そして全国からの声を鈴木知事に届ける署名を
行っています。
 そもそも核ゴミの地層処分は、地震が多く地下水の豊富な日本で核の
ゴミを地中深く埋めてしまって大丈夫なのかという根本のところが十分
検討されないまま、既定のこととして、しかも交付金の力で進められて
しまっています。ぜひ署名へのご協力をお願いします。

 この署名は一次提出として2022年11月16日に117396筆(紙の署名
107259筆、オンライン署名10137筆)を提出しました。
 ご協力いただいた皆さま、有難うございました。
 概要調査に進むかどうかの瀬戸際に立ついま、さらに2次集約の署名
を提出します。
 2次集約の締め切りは2023年3月15日。提出は現在のところ3月22日
を予定しています。

.. 2023年03月03日 04:50   No.2683006
++ 佐藤大介 (小学校中学年)…12回       
福島原発放射性汚水を海洋放出する
 | 日本政府決定に反対(台湾・全国廃核行動平台)
 | 全国で「核発電所閉鎖署名運動」開始(ヨン・ソンロク)ほか
 | 2/20発行「ノーニュークス・アジアフォーラム通信180号」
 └──── (ノーニュークス・アジアフォーラム)

もくじの紹介

・トルコで建国史上最悪の地震災害:建設中アックユ原発の
 安全性は?(森山拓也)
・福島原発の放射性汚水を海洋放出するという日本政府の決定に反対します。
 計画は撤回されるべきです(台湾・全国廃核行動平台)
・日本は太平洋地域と協力して、福島原発汚染水の海洋放出問題の
 解決策を見出さなければならない(ヘンリー・プナ)
・全国で「核発電所閉鎖署名運動」開始(ヨン・ソンロク)
・原発敷地内の「核廃棄場」建設計画に、101の市民団体が総力対応を
 予告(ヨン・ソンロク)
・放棄されたフィリピンの原発に再び脚光(レベッカ・タン)
・海と共に生きる人々、未来の人々のために 汚染水は流さないで
  (片岡輝美)
・技術者としての姿勢−東京電力データ流用問題(竹内英子)
・「子ども脱被ばく裁判」仙台高裁2023.2.1棄却判決NO!
 裁判長は、なぜ法を整備して、子どもを守ろうとしないのだろう?
  (水戸喜世子)
・さようなら原発1000万人アクションの今後のとりくみ(井上年弘)
・東電原発事故から12年−原子力発祥の地・茨城から原発ゼロに
 (玉造順一)
・「関西電力 闇歴史」 へのご招待(吉田めいせい)
・老朽原発事故から1450万人の命の水源:びわ湖を守れ(稲村守)

ノーニュークス・アジアフォーラム通信は、
年6回発行。購読料:年2000円。(180号 2月20日発行、B5判 24頁)
見本誌を無料で送ります。連絡ください → sdaisuke@rice.ocn.ne.jp

.. 2023年03月03日 05:05   No.2683007
++ 東電本店合同抗議実行委員会 (中学生)…41回       
.放射能汚染水を海へ捨てるな!柏崎刈羽原発の再稼働反対!
 | 東電は2200億円の原電支援するな!
 | 東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
 | 3・11(土)「第114回東電本店合同抗議」のご案内
 

 2011年の東電福島第一原発事故から、まもなく丸12年です。
 「原子力緊急事態宣言」は、12年経過しても、発令中です。
 東京電力の傲慢、独善、隠蔽、無責任体質は、現在も継続中です。
 東電への抗議の声を挙げましょう。

  ◆ 3/11(土)福島第一原発大惨事から12年 ◆
  第114回東電本店合同抗議行動へご参加を!

発 言:落合恵子さん、鎌田 慧さん、山崎久隆さん、
    菅井益郎さん、鴨下全生さん…ほか
日 時:3月11日(土) 13:30より15:00
場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟など141団体

※上記行動終了後、第56回日本原電本店抗議行動に移動します。
 多くのご参加をお願い致します。

日 時:3月11日(土)16:00より17:30
場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549
協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」

◎新型コロナウイルスがまだおさまっていないようです。
 体調のすぐれない方や持病の有る方は、無理をしないでください。

.. 2023年03月07日 04:39   No.2683008
++ 青山晴江 (高校生)…67回       
声なき声を伝えて (一) フクシマ
 | かつて起こったことは、これからもおこる (上)(2回の連載)
 | 岸田政権が原発推進へ政策転換…地震国の日本で
 | 福島(第一原発)事故を抱えながらあり得ない方針
 └──── (たんぽぽ舎会員)

 十二年の歳月を経ても時計の針は二時四六分を指して止まったまま
だった。
 東日本大震災の地震発生時刻である。
 二〇二二年八月に避難指示が一部解除された福島県双葉町の消防団第
二分団の被災した建物。その正面の時計である。
 シャッターは津波で破壊され歪んだまま。通りの向かいの被災家屋の
軒下の空間線量を測ってみると毎時3マイクロシーベルト。通常の自然
放射線の五十倍以上である。

 除染をしてもホットスポットは所々に残っている。津波で流された空
き地の向こうに水平線が見える。
 海辺近くに原子力災害伝承館ができた。近くには放射性廃棄物の中間
貯蔵施設。
 特定復興再生拠点として、新しい産業会社の大きな建物がポツン
ポツンと建設中で、トラックが頻繁に通りかかった。

 福島第一原発から数キロの町。かつてここに暮らした人々の、未曽有
の原発事故に翻弄された十二年とはどんな日々であったのだろうか。
 遠くから町の災害無線が「熊が出るので注意してください。」と繰り
返していたが、除染をしない野山は手入れもされず、荒れ放題になって
いるのだろうか。

 原発にふるさとを追われた葛尾村の詩人、小島力さんが昨年亡くなら
れた。
 原発建設当時から反対運動の活動をされて、暮らしのために原発下請
労働者となった仲間たちの悲哀と無残な死を詩に書き続けた小島力さん
の、自らが原発に故郷を追われた詩「草茫々」は心を打つ。

.. 2023年03月07日 04:56   No.2683009
++ 青山晴江 (高校生)…68回       
 「草茫々/田畑茫々/村一つ荒れ果てて茫々//二年前/玉葱畑を風
が渡り/大根の葉先に朝露が鈴生りの/その畑に/ささやかな豊かさに
満ちた/その山畑に//草茫々/野道茫々/蔦かずら絡み合って茫々/
/幾年月/牛を引き 耕運機往き来し/何千回何万回の足跡を印した/
その道に/暮らしの汗したたり 地にしみた/その畦道に//草茫々/
我が家茫々/軒先を埋め尽くして茫々//かつての昔/子たち孫たちの
歓声はね返り/バーベキューの焚き火燃え盛った/その庭に/生きて暮
らした思い出消えやらぬ/その庭先に//草茫々/ふるさと亡々/わが
涙滂々//草茫々/何もかも亡々/悔し涙滂々」
       (詩集『わが涙滂々』より 二〇一三年西田書店)

 この詩集の帯文のなかで、石川逸子さんは述べられている。
 「詩篇にみなぎる、たった一晩で理不尽に奪われたふるさとへの強い
望郷の念。『ささやかな日常のささやかな幸せ』を奪った東電への沈潜
する怒り。草茫々となった地でやがて狂い廻るかもしれない、猪・ミミ
ズの姿まで想い浮かべつつ、闘う小島さんの涙滂々の背を、私たちも
追っていかねばならないだろう。」…
 それから九年、『故郷は帰るところにあらざりき−原発避難十年の
闘い』を出版されて、その本が遺書となってしまった。 (下)に続く

         (『詩と思想』土曜美術社出版販売発行、
          3月号「詩人の眼」より許可を得て転載)

.. 2023年03月07日 05:02   No.2683010


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