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■--ふくしま作業員日誌
++ 東京新聞 (社長)…2789回          

放射線量を見ながらの人員のやりくり…管理職はつらいよ(49歳)


 年が明けたと思ったら、あっという間に2月になった。今年は正月休み
が意外と長かった。俺らは働いた日にちの分だけ給料をもらう「日給月給」
だから、休みが長いと収入が減る。福島県外の地元に帰ってからも、年内
ぎりぎりまで仕事をした。他のやつも仕事が欲しいというから知り合いに
頼んで準備したのに、「やっぱやめる」とか言って結局来なかった。まっ
たく。
 コロナ禍になってから、家族のいる地元に帰るのは、年末年始と大型
連休とお盆休みぐらい。今年の正月は家族旅行はしたけれど、久々に帰
ったから、家では家電が壊れたとかいろいろ用事を言われて、結局、
ゆっくりできなかった。
 この冬は会津や県中心部の中通りなどで雪が降っているが、イチエフ
(福島第一原発)周辺はちらついたぐらい。でも朝晩は結構冷え込み、
コンクリートの上の水たまりなどが凍結する。現場が凍結していると
滑って危ないから、班長らが作業前にスコップやツルハシで氷を割って
準備する。
 原子炉建屋周りなども、以前に比べてかなり放射線量が下がったもの
の、高い所は高い。昨年は年度末前に、年間の放射線量限界が近づき、
イチエフの作業に入れなくなった人が続出した。それで、近く現場を去
ることが決まっていた人に、高線量の現場に集中して入ってもらったり、
人繰りにかなり苦労した。毎日、作業員の線量を書いた表とにらめっこ
し、誰をどこに配置するか頭を悩ませた。今年はうまくいっている。
年度末まであと2カ月あるが、大丈夫そうだ。
 イチエフの作業は初めてやることが多く、予定通りには進まない。作業
が延期になったり、仕事が薄い時期があったりと安定しない。被ばく線量
の問題もある。みんなが仕事を休まないで働けるように、どう回すか考え
るのに神経を使って疲れる。それなのに普段は全然感謝されないで、何か
悪いことがあるとぶーぶー文句を言われる。管理職はつらいよ。
                 (聞き手・片山夏子)
     (2月3日東京新聞 朝刊21面)
.. 2023年02月05日 08:34   No.2681001

++ 東京新聞 (社長)…2790回       
岸田首相は全体主義者だ
  全体主義的な「家族観や価値観」は、日本国憲法の根本原理である
  個人の尊厳に反し、この社会に存在する余地はない

前川喜平(現代教育行政研究会代表)

 1日の衆院予算委員会で、同性婚の法制化を求めた立憲民主党の西村
智奈美議員の質間に対し、岸田首相は「極めて慎重に検討すべき課題
だ」と答弁した。「慎重に検討」だけでも「やらない」という意味なの
に、その上に「極めて」が付けば「絶対やらない」という意味になる。
ここまで言うということは、岸田氏本人が心の底からやりたくないの
だろう。
 その理由として岸田氏は「(同性婚法制化の)制度改正することにな
ると日本の国民全てが大きな関わりを持つことになる」「全ての国民に
とって家族観や価値観や社会が変わってしまう課題」「社会全体の雰囲
気、全体のありように思いを巡らせた上で判断することが大事」と述べた。

 岸田氏は「国民全て」や「社会全体」を一つの「かたまり」として
見ている。その「かたまり」が単一の「家族観や価値観」を持っている
と考えている。
 その「かたまり」としての「社会」が変わってしまうから同性婚は
認めない−。
 岸田氏は個人より全体に価値を置く全体主義者なのだ。
 その「全体」の正体は家父長主義的「國體(こくたい)」だ。
 愛する者同士が結婚するという当たり前の幸せを、同性だからといっ
て認めない全体主義的な「家族観や価値観」は、日本国憲法の根本原理
である個人の尊厳に反し、この社会に存在する余地はない。
(2月5日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)


.. 2023年02月07日 05:21   No.2681002
++ 素粒子 (中学生)…46回       
素粒子より3つ

  ・「隣に住んでいるのも嫌」発言の秘書官を
   首相が珍しく迅速に更迭へ。
・元をたどると、同性婚を認めれば「社会が変わってしまう」との
 自身の答弁、そして差別発言を繰り返した杉田議員の政務官起用。
 その反省は?。
・横を見ると、公用車でお土産と「観光」の長男秘書官は続投。
 人々の視線どう感じる?
             (2月4日「朝日新聞」夕刊1面より)

.. 2023年02月07日 05:27   No.2681003
++ 中国新聞 (幼稚園生)…4回       
上関原発(中国電力)予定地 祝島の反対派住民団体を支援する会発足

 中国電力が山口県上関町で計画する原発建設に向け、予定地での海上
ボーリング調査を止めないよう祝島の住民団体に求めた訴訟を巡り、
住民団体を支援する市民の会が4日発足した。
 県内外から約100人が光市の島田コミュニティセンターに集まり、協力
体制を整えた。

 会合では弁護団が訴訟で争うポイントを話した。
 中国電力が海の埋め立て免許を根拠に調査を進める点について「調査
は県条例に基づくもので、埋め立て免許と関係がない」と主張。
 予定地では「個々の漁民が自由意思で船を出し漁をしている」とし、
住民団体を被告とするのは誤りだと説明した。

 共同代表3人が選ばれ、このうち「原発いらん!山口ネットワーク」
代表の小中進さん(74)は「安心安全な海を守ろう」とあいさつした。
 祝島の住民団体、上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水敏保
代表(68)は「ありがたいの一言。運動を頑張りたい」と感謝した。
(山本祐司)           (2月4日「中国新聞」より)

.. 2023年02月08日 05:17   No.2681004
++ 日本経済新聞 (大学院生)…118回       
新電力 進む淘汰 企業シェア、21年夏3割→22年秋2割
  再び大手寡占の懸念 競争環境整備 課題に

 電力小売りで新電力会社のシェアが低下している。2021年に30%に
迫った中小ビルなど向けは22年秋に20%まで落ち込んだ。
 新電力が頼る市場での調達価格がウクライナ危機で急騰し、淘汰が
進んでいる。
 大手によるカルテルや情報漏洩など競争を妨げる不正も相次ぐ。
 いびつな寡占に逆戻りしないよう電力の安定供給と公正な競争を両立
できる環境の整備が求められる。(後略)
         (2月7日「日本経済新聞」朝刊3面より抜粋)

.. 2023年02月08日 05:23   No.2681005
++ 東京新聞 (社長)…2791回       
舌読
  差別された在日の炭坑夫だったカメラマン・趙根在氏の
  写真展「地底の闇、地上の光」
                  鎌田 慧(ルポライター)

 元ハンセン病患者さんの生活を撮りつづけた趙根在(チョウ・グンジェ)
の写真展「地底の闇、地上の光」を見にいった。原爆の図丸木美術館(
埼玉県東松山市)ではじまったばかりだ。
 生涯にわたるテーマは、在日朝鮮人、炭坑労働者、ハンセン病患者。
排除されてきたひとたちの貴重な記録である。
 病によって失明した中年の男性が、点字本を舌先で読み取っている。
点字を追う指先も失われている。障子のむこうから差し込む淡い逆光を
受けたクローズアップは、人間の希望と読書の世界のひろがりを
示している。

 たとえば、ユージン・スミスの、よく知られている、水俣病の少女を
母親が湯浴みさせている写真のように、敬虔な感情をもたらしている。
 差別された在日の炭坑夫だったカメラマンが、地底の闇にいるように、
社会の壁に囲まれて生きている人びととともに寝起きしてシャッターを
切った。
 人間としての尊厳を確立するために、素顔をだし、名乗りを上げて
生きざまを晒(さら)す。
 在日同胞だからこそできたのであろうが、気迫に満ちた作品である。
 趙カメラマンは1997年に他界しているが、記録作家・上野英信ととも
に『写真万葉録・筑豊』全十巻を監修している。
 写真展のカタログに収録された文章は、日本語をまったく書けなかった
と言いながらも、イメージ溢るる文章だ。
    (2月7日「東京新聞」朝刊21面「本音のコラム」より)

.. 2023年02月09日 05:19   No.2681006
++ 素粒子 (中学生)…47回       
素粒子より3つ

  ・ほんとに、できるかな。LGBT法案の「提出へ準備」と
   茂木幹事長は言ったけど。
・2年前、法案の与野党合意を葬ったのは自民だからね。
・「党首公選」を著書で唱えた党員を共産が除名。
 一般の有権者には理解されまいて。
             (2月7日「朝日新聞」夕刊1面より)

.. 2023年02月09日 05:25   No.2681007
++ 福島原発刑事訴訟支援団 (小学校中学年)…13回       
2/12(日)「最高裁へ!東電刑事裁判控訴審判決 報告集会」のお知らせ

報 告:海渡雄一弁護士と大河陽子弁護士
日 時:2月12日(日)14時より16時
場 所:郡山ビックアイ7階大会議室(郡山駅前すぐ)
    福島県郡山市駅前二丁目11-1ビッグアイ7階
参加費:無料



1月18日、東電刑事裁判控訴審の判決公判で、東京高裁細田啓介裁判長
は、1審無罪判決に対する指定弁護士の控訴を棄却し、全員無罪の判決
を下しました。
 この不当判決は、1審よりひどく、長期評価の信頼性を全面的に否定
し、東電3被告を免罪するものでした。
 被害者、被災者を再び踏みにじった、この判決を容認することはでき
ません。この不当判決に満腔の怒りを込めて、抗議します。
 そして1月24日、指定弁護士が上告したと報道されました。
私たちも、最高裁に向けての闘いを続けていきます。

.. 2023年02月10日 07:27   No.2681008
++ 放射線被ばくを学習する会 (小学校中学年)…10回       
2/16(木)オンライン 被ばく学習会
  人類史的な大転換から取り残される日本
  〜再生可能エネルギー大転換とモビリティ大転換〜

日 時:2月16日(木)午後7時〜10時
講 演:飯田哲也さん(環境エネルギー政策研究所長)
主 催:放射線被ばくを学習する会
共 催:富山大学・科学コミュニケーション研究室
参加費:無料

 原発回帰を目指す日本は、人類史的な大転換から取り残されているよ
うです。世界では太陽光・風力発電が急増しコストは急減、原発は逆に
安全対策費がかさみ、コストが高くなっています。
 こうした動きは自動車にも波及しつつあります。EV(電気自動車)
を中心に移動(モビリティー)の大転換を生み出しつつあります。
 これらの現実は、日本で強調される「再エネは天候次第で不安定」な
どの言説と対極にあります。再エネの第一人者・飯田哲也さん(環境経
済研究所長)にお話しいただきます。2.16飯田哲也さん学習会に、ぜひ
ご参加ください。

.. 2023年02月10日 08:52   No.2681009
++ 東京新聞 (社長)…2792回       
規制委で異例反対 正式決定を先送り
  原発60年超「安全側への改変と言えず」
  地質専門家・石渡氏 5人の委員で1人「この案に反対します」

 「私は、この案に反対します」−。会合の終盤、石渡明委員がきっぱ
りとした口調で異を唱えた。
 「今回の改変は科学的な新知見があって変えるものではない。運転期
間を法律から落とすことになり、安全側への改変とは言えない。われわ
れが自ら進んで法改正する必要はない」

 地質の専門家として東北大教授などを歴任し、2014年から委員を務め
る。日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の審査で、地質データの
書き換えが判明した際には、審査の中断を提案した。
 原発の運転期間見直しでは、 昨年11月に規制委事務局が新規制案につ
いて電力会社からの意見聴取を提案した際も、「時期尚早」と反対。
議論は先送りになった。

 新たな政府方針では、審査による停止期間が運転年数から除外される。
 現在、審査中の10基は電力会社の説明が不十分で長引いているケース
がほとんど。
 地震津波対策の審査を担当する石渡委員は 「いたずらに審査を延ばし
ているのではなく、残念ながら時間がかかっている。審査が長引くほど、
その分だけ運転期間が延び、将来的により高経年化(老朽化)した原発
が動くことになる」と指摘した。
 審査が難航することで、老朽原発の運転を助長する事態に強い懸念を
示した。この日の会合では、山中委員長が「どういう運転期間になって
も規制ができるようにする仕組みだ」などと説明したが、石渡委員は「
私の考えは述べた通り」と引かなかった。
           (2月9日「東京新聞」朝刊1面より抜粋)

.. 2023年02月10日 09:09   No.2681010


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