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■--緊急停止
++ 山崎久隆 (社長)…1486回          

関西電力高浜4号機のスクラム(緊急停止)は操作ミスか
 | 規制庁の審査会合で事故当時の様子が明らかに
 | 運転中に制御系の電源を落とす?
 | 関西電力の原発運営管理に重大な欠陥?
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

 中性子束の急減により自動停止した関電高浜原発4号機の、停止時の
様子が規制庁の審査会合で明らかになった。
 2月1日のNHKのニュース「高浜原発4号機の自動停止制御棒装置
不具合で点検作業中に発生」によると関電は『トラブルが起きる5日前
から当日にかけて、核分裂を抑える制御棒を炉心に出し入れするための
装置で、故障を示す警報が合わせて3回出ていた』『電流の値が通常
よりも低くなっていることが分かり、点検作業のため一部の電源を落と
したところ、原子炉が自動停止した』と説明したそうです。

 運転中の原子炉で、一部とはいえ、原子炉制御系のシステムの電源を
遮断するという行為は、にわかには信じられません。
 しかも、その結果として制御棒を止めている電磁石の電流がなくなり
制御棒が落下したのだとしたら、不注意では済まない重大事です。
 通常は、こうした制御系でも基幹に当たるところの異常は原子炉を止
めて点検するべきであり、稼働中の原発でいろいろといじることはして
はならないことです。警報が3回も出ていたのだから、止めるべき
でした。

 結局、停止点検を省こうとして炉をスクラムさせ、その検証に膨大な
時間が必要になるのですから、意味がないどころか元の木阿弥とはこの
ようなことのためにある言葉です。
 原因は未だに特定されてはいませんから、即断はできませんが、これ
が理由だとしたら関西電力の原発運営管理に重大な欠陥があることは
明白です。

 なお、原子炉の中性子束急減で止まることは、制御棒が落下して中性
子の量が急激に減少する場合のほか、原子炉出力を制御し、燃料の燃焼
を安定させるために投入している中性子吸収材のほう酸が異常に大量に
投入される場合や、中性子束を計測している計装系のトラブルや電源
異常などがあります。
 今回のケースが制御棒の落下であるとしたら、制御棒を固定している
電磁石の電流遮断が可能性としては高いでしょう。他には制御棒駆動機
構の故障などがあります。
.. 2023年02月04日 07:37   No.2680001

++ 松元成一 (小学校低学年)…7回       
・「あらゆる命を守っていかなければならない」
 | ・「原発と戦争を終わらせる」
 | ・「東海第二原発を再稼働させない」
 | 私たち人間の3つの義務
 └──── (たんぽぽ舎運営委員)

 地球という天体で暮らし続けている人間社会がかなりの危機に苛まれ
ている。地球で誕生した生命についての知識を蓄え、そして様々な
動植物の犠牲の上に人間社会を創り、繋げて来たのだ。
 森林を切り開き広野を耕して穀物や野菜を得、狩猟(狩漁)し、食を
獲得してきた。
 そして、火を起こして住処と建物を造り衣類を発明しながら文明を築
いた。更に、飽き足らず河川や海洋を支配し、大地を掘り返して鉱物や
石油などのエネルギーと資源を消費する文明である。

 その歴史的過程の中で、破壊と開発、戦争を繰り返し発展という行為
をも成してきた。特に近年においては、兵器としての原爆・水爆を発明
し、「科学技術」という名目の原子力発電を考え地球の自然的形態を脅
かすことになったのである。更にそれは人類滅亡の推進力になってし
まっていることを私たちは否定できない。

 それで良いのかということをハッキリと自覚すべき所に、今人類は
立っていると思う。
 自覚しなければいけないと思うのは、「失敗したらやり直すことは不
可能ではない」という事。もちろん、元に戻すことはできない事もある
けれども、努力できることはできる。
 人間社会の開発と発展・進歩に付随させてきた犠牲を反省し、もっと
理想的な社会を目指すことである。
 いくつか提案する。

1.あらゆる命を守っていかなければならない義務

 自然を破壊する権利は人間にない。犠牲にしてきた動植物や自然を
少しでも復活・継続させることができる。人間社会にその能力はある
はずだ。
 私たちの生命をサスティナブル(持続可能な)な存在にするために、
何が必要で何が不必要であったか明確に整理し判断しなくていけない。

 無駄なダム・埋め立て・護岸・伐採などの結果、破壊した自然状況を
可能な限り元に戻すこと。私たちには、その能力があり、しかも義務な
のだ。
 それは、地球が宇宙という概念の極々一部にしか過ぎないのであり、
いつか寿命が尽きる事に根拠がある。その地球で人類は誕生し死滅して
いくことは明確だからだ。

.. 2023年02月07日 04:56   No.2680002
++ 松元成一 (小学校低学年)…8回       
 少しでも人間社会を延命させる目的で、破壊した自然をわずかでも
修復・復活させていく努力が義務なのである。
 絶滅という概念で括られる存在は絶対に守るという条件を果たしな
がら。
 しかも、それは人間だけに解る能力かも知れない。

2.原発と戦争を終わらせる義務

 戦争を終わらせるには人間の利己的エゴを解消しなければならない。
このエゴイズムを自覚し、金欲と征服を解消する。そのことによって
人間社会を延命させられる。
 人間同士の殺戮をしないことは、延命の可能性を減少させないことに
なり、それが「幸福」という観念を抱くことになる。破壊してきた自然
を修復させるためにも、生命は一つ残らず維持し守り義務を果たすのが、
人間の命題かも知れない。

 従って、破壊の極致である戦争にはいかなる理由も理屈も成り立たな
いのだ。人類の延命とインフラとしての地球環境を維持するために、
「戦争は愚か」と自覚し合い、より理想的な人間社会を創造していく
義務がある。

 原発も然りである。より良い「科学技術」の名目で、原子核まで手を
出したしまったツケが回ってきた事を自覚すべきだ。スリーマイル原発、
チェルノブイリ原発の事故対策は、人類がたかが電気エネルギーを得る
だけの目的の発明の失敗は、取り返しがつかない事を証明した。

 ところが、「ニッポン」の東電福島第一原発事故に対しては、全くと
言っていいはど反省が無い!
 後世に残された子孫たちが不幸を背負っていかなければならない事は
誰にも判断できるはずだ。原発の継続・開発はやめるという判断が、よ
り科学的で聡明なのだ。原発を終わらせる事も義務なのだ。

3.東海第二原発を再稼働させない義務

 以上の記述で東海第二原発(茨城県東海村)の再稼働がどれだけ愚かな
ことか明確だ。しかも、東京に一番近い原発だ。首都圏の電力は逼迫ど
ころか捨てている。
 全く意味のない再稼働をさせてはいけない。43年も経過し大劣化して
いるはずの発電装置であり機械だ。

.. 2023年02月07日 05:05   No.2680003
++ 松元成一 (小学校低学年)…9回       
 しかも、近辺では頻繁に大きな地震が海・陸で発生しているのという
のに。来年(2024年)9月にも再稼働、ブラックジョークで収める訳に
はいかない。
 またも事故の悲劇は勘弁してもらいたい。大地震列島の日本での原発
事故は、「ニッポン」どころか世界中の生命に損害を招くであり、誰
ひとり否定できない回避できない事態を招く。

 長くなったが、12年も放ったらかしにした自動車を動かすには、エン
ジンを冷却するための装置=ラジエーターの交換が絶対必要だ。簡単な
理由、錆びるからだ。そのまま運転すると出火して爆発の危険を伴い
被害を招く。
 原発も同じだが、その被害の大きさが比較できないほど大きい。
 原発には冷やすための巨大な装置が2つ(注)必要で、必ず錆びる。
自然現象だ、交換しかない。

 交換には莫大な費用と人命の危険が必要になる。放射線をたっぷり
浴びてゴミと化した冷却装置は、どうやって処分するのだろうか。その
ことを指摘した記事や報道を見た事がない。
 直ちに、原発を再稼働しない叡智と判断が義務である。
 政治家や学者・技術者だけではない。文明を享受して生活している
私たちの義務なのだ。
 東海第二原発再稼働は断じて認められない。

※注:福島第一原発のようなBWR(沸とう水型)では、炉心の熱で
冷却水(1つめの冷却)を高温・高圧の蒸気にして、タービンを回し、
発電する。その蒸気を必要な温度の冷却水に戻すために海水を使った
「復水器」(2つめの冷却)が必要。

.. 2023年02月07日 05:14   No.2680004
++ 山崎久隆 (社長)…1487回       
≪速報≫ 本日の規制委会合で「運転延長容認」は、なし
 | 石渡委員の反対で規制委会合での40年ルール撤廃阻止される
 | 多くの反対の意見表明が効果あった さらなる声を上げていこう
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

◎ 原発の40年運転規制を事実上撤廃し、60年を超える運転を認めると
する、原発活用方針について、規制委の審査会合で反対意見が出た
ため、本日、2月8日の決定はなくなりました。
 反対意見を述べたのは、石渡明委員です。
 審査会合の動画は以下のURLにあります。
https://www.youtube.com/live/xfoAROLG7wo?feature=share
開始から1時間56分頃から2時間15分頃まで、20分弱です。
石渡委員の発言は開始から2時間03分45秒頃からです。

 パブコメの意見とそれへの回答は以下のURLにあります。
https://www.nra.go.jp/data/000419904.pdf

◎ 2000件を超えるパブコメの意見で、規制委は新新規制基準(新規制
基準は40年+20年の運転規制なのでその次は新新規制基準になる)の
矛盾点が明らかになっています。
 例えば、10年毎の長期施設管理計画を期限までに提出しなかった
場合、現在の20年延長申請の場合はその時点で廃炉になります。

 ところが新新規制基準では『長期施設管理計画は10年を超える期間で
認可を受けることができず、同期間が満了したときは改めて長期施設
管理計画を作成し原子力規制委員会の認可を受ける必要があります。
仮に劣化評価の内容が全く同一であったとしても新たに長期施設管理計
画を作成し認可を受ける必要があり、このためには改めて劣化評価を
行う必要があります。』(パブコメの回答より)

◎ すなわち、30年目の審査を終えて最初の10年目の審査が終わらない
ときに、従来ならば廃炉になるところ、「改めて長期施設管理計画を
作成」すれば良いのです。
 今現在、再稼働していない原発、審査すらしていない原発(柏崎刈羽
原発1〜5号機などはそうです)も、半永久的に再稼働ができるという
驚くべき規制基準になってしまっています。

.. 2023年02月09日 04:46   No.2680005
++ 山崎久隆 (社長)…1488回       
 他にもすさまじい規制変更がちりばめられているパブコメ回答は
必読です。
 とりあえず、規制委の決定は伸びました。
 さらなる声を上げていきましょう。

.. 2023年02月09日 04:53   No.2680006
++ 永野 勇 (小学校中学年)…19回       
「規制」行政の二人のトップに怒っています
 | 原子力規制委員会委員長 山中 伸介さま
 | 原子力規制庁長官 片山 啓さま
 | 申入れ(山中伸介委員長・片山啓長官の辞任を求めます)
 └──── 2023年2月8日  (千葉県市原市在住)

 私は今、お二人に大きな怒りをもってこの申し入れを書いております。
 私がお二人に疑問と大きな怒りを覚えたのは、規制庁職員による内部
告発で出された資料に基づき昨年12月21日に開かれた原子力資料情報室
による緊急記者会見からであります。

 私は、この内部告発を高く評価しています。なぜかというと規制庁内
に法に基づき中立公正な立場の人がいる事、規制庁内部が推進側に傾い
ていることが発覚したからであります
 この12月21日の定例記者会見では、これについて記者から厳しい質問
がだされ、規制庁として調査・回答を約し、12月27日に「原子力規制庁
記者ブリーフィング」が開催されました。
 規制庁からは、「運転期間の見直しに係る資源エネルギー庁とのやり
取りに関する経緯について」という2枚の資料と、問題になった資料
1枚が配られました。

 原子力資料情報室が緊急記者会見で示した資料そのものは、規制庁総
務課法令審査室で環境省本省への説明資料として作成したものであるこ
とが判明。
 この3枚の資料をみて、いったい何をやっているんだという怒りが
さらに大きくなりました。

 それは、昨年7月27日の第1回GX実行会議の翌日に、資源エネル
ギー庁との1回目の面談(実質的な打ち合わせなので以下事前協議と
呼ぶ)を開始し6回目までは規制委員長に内緒で実施していた。
 そしてその間に片山長官を筆頭に3回の事務方の会議をこれまた規制
委員長に内緒で実施していました。

 これらから分かることは、片山長官の意思により、山中委員長の指示
を受けずに事前協議を開催していたといわざるを得ない事実である。
 またこのような事前協議に対して昨年の12月21日の定例記者会見で、
記者からいろいろな質問が出されたが山中委員長は、運転延長の事前準
備であっても特段問題ではないという考えを繰り返すばかりであった。

.. 2023年02月10日 05:31   No.2680007
++ 永野 勇 (小学校高学年)…20回       
 お二人に共通しているのは市民感覚からずれている事である。
 少しさかのぼって調べてみたところ、原子力規制委員会側の要請によ
り、平成29年1月18日に第1回主要原子力施設設置者(被規制者)の原子
力部門の責任者との意見交換会を開催。現在までに計16回開催している。
 第1回の意見交換会では直面する課題として、1.再稼働 2.稼働
率の向上 3.40年超運転 4.新増設・リプレースが事業者側から提
起されたが、これらはいずれも今回のGX会議で決定された事項であり、
規制委員会・規制庁が「規制の虜」に陥っていることは明らかである。

 トップの座にありながら、推進側の要請を受け入れ運転期間の延長を
容認したことは原子力規制委員会・原子力規制庁としてあるまじき行為
であり、法に触れたにとどまらず多くの国民の信頼を裏切るものであり
到底容認することは出来ません。
 どうかこのことを真摯に受け止め、辞任することを強く申し入れるも
のであります。

.. 2023年02月10日 05:41   No.2680008
++ 山崎久隆 (社長)…1492回       
稼働中原発は9基…川内1、2、玄海3、4、大飯3、4、
 | 高浜3、美浜3、伊方3(川内、玄海は九州電力、大飯、高浜、
 | 美浜は関西電力、伊方は四国電力)
 | 関電は再稼働した直近3基の全てでトラブル発生
 | 2023年2月10日現在の原発稼働状況
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

電力会社 号機  状態  運転開始日 停止日 出力(万kW)
関西電力 美浜3 運転中 2022.09.03 82.6
大飯3 運転中 2022.12.18 118
大飯4 運転中 2022.07.17 118
高浜3 運転中 2022.07.26 87
高浜4 点検停止中 2023.01.30 87
四国電力 伊方3 運転中 2021.12.03 89
九州電力 玄海3 運転中 2022.12.12 118
玄海4 運転中 2023.02.07 118
川内1 運転中 2021.12.20 89
川内2 運転中 2022.06.11 89
合 計 10基 運転中9基  停止中1基    908.6/995.6

*運転開始日は営業運転開始の日なので原子炉起動の日とは
一月程度違いがある。
*運転可能な10基の原発のうち稼働中は9基(90%)、
 その出力は995.6万kWに対して908.6万kW(91%)
*関電は再稼働を計画した直近3基の全てで原子炉の起動前後で
トラブルを発生させ全てで遅れを出している。
 岸田政権の再稼働促進政策のあおりを受けているのではないか。
*高浜4号機では、1月30日午後3時21分、原子炉中性子束急減の
信号でスクラム(緊急停止)した。原因は不明。

.. 2023年02月11日 07:37   No.2680009
++ 柳田 真 (社長)…779回       
GX決定抗議.2/10官邸前集会 100名
 | 原発政策の大転換(閣議決定)に抗議
 | 東海第二原発.来年9月の再稼働阻止を訴え
 └──── (たんぽぽ舎、
            とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)

◎2月10日(金)12時より首相官邸前にて、雪の予想の中で、60年を超え
る原発運転を認める等のGX(グリーン・トランスフォーメーション実行
会議)実現にむけた基本方針反対=閣議決定するな!の抗議集会が開かれ
た。呼びかけは、さようなら原発、ほかの団体。
 原発政策の大転換に反対して、たんぽぽ舎と「とめよう!東海第二原
発首都圏連絡会」は、大横断幕と2本のノボリ旗を持って参加した。

◎さようなら原発1000万人アクション実行委員会/原子力資料情報室/
FoE Japan /ふぇみん婦人民主クラブ/原発をなくす全国連絡会/全国
労働組合連絡協議会/グリーン・ピースなどから、GX会議の中味の
問題点、「原発を最大限活用する」と明記された内容をきびしく批判す
る演説がつづいた。原子力規制委員会傍聴者の声も述べられ、今後の運
動上参考になる…時宣に合った集会でした。

 私は、たんぽぽ舎と「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の両方
をかねて発言、−GXの狙いの中心は「原発運転期間延長(60年超え)」
と「老朽原発再稼働の推進」にある。
 東京に一番近い原発=東海第二原発(110万kw、沸とう水型)の2024年
9月の再稼働を阻止しようと発言しました。

◎寒いことと、スピーカーの音量が小さく=参加者にスピーチがよく聞
こえないことが残念でした。
 たんぽぽ舎(タクシー2台に分乗して参加)と、「とめよう!東海第二
原発首都圏連絡会」のメンバー(千葉、埼玉、川崎、横浜等から参加)合
計15名余が参加して、集会を盛り上げる一翼を担いました。

 今後、GX会議の中味=原発政策の大転換に反対して闘おう。
 「規制」を実質やめた規制委員会をきびしく監視していこう。
 通常国会での関連法案に反対していこう。
 パブコメ3966件も説明会も全く無視する政府の方針決定−強行に反対
の運動を工夫してつくり出していこう。

.. 2023年02月14日 04:56   No.2680010


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