返信


■--原発をやめて太陽光と風力発電の本気の普及
++ 荒木福則 (小学校高学年)…27回          

電気は、もう十分に足りており、原発は、ずーと全く必要ない
 | 政府と大手電力会社が石油火力発電を排すのは、原発推進のために、
 | 太陽光・風力発電にストップをかけること
 | 今、原発をやめて太陽光と風力発電の本気の普及に舵を切る時(中)
 └──── (神奈川県横浜市在住)

◎ 福島第一原発事故を負っており、ウクライナ紛争を見ている、今、
私達は、太陽光発電と風力発電の本気の普及に向けて舵を切る時です。
調整電源となる火力発電を確保しながら。
 太陽光発電の普及は、政府の言うカーボンニュートラルのためでは
ありません。太陽光発電は、まず、安いからです。
 原発や火力発電のように値上げしなくていいです。太陽光発電のコス
トは、今、kwh、10円以下で、これからまだ、下がります。
 太陽光発電の耐用年数は35年くらいはあるのに、政府は、長年、20年
と誤魔化してきました。変動費の少ない電源のコストに耐用年数は重大
です。

◎ 「再エネ賦課金」は太陽光発電のコストでもなければ、普及に掛か
る費用でも有りません。
 固定買取価格が電気料金の半分以下(事業用11円、住宅用17円/kwh)
になってもなお、再エネ賦課金がかかること自体おかしいと思いませんか。
 「再エネ賦課金」は止まっている原発の維持費になっています。
 2012年、全量買取制度が始まって以来、19兆円の賦課金を国民が負担
しています。
 ほぼ、同じ期間の停止中の原発の維持費が12兆円です。固定価格での
買取費用を回避可能費用まで補填される大手電力会社は、賦課金が原資
の交付金を受けて、それを原発の維持費に使っています。

◎ 原発のコストが安いと言うのは、ドローバック(注)を費用として
カウントしていないか、費用を先送りしているだけのことです。
 それは、次の三つのことを挙げれば十分でしょう。
 放射能の影響が未解明なこと、核のゴミ処分について未解決なこと、
福島第一原発事故級の過酷事故を2,000炉年に1回(原発50基で40年に
1回)起こすと、エネルギー基本計画で見込んでいることです。
 これらのドローバックの金額評価は仕切れるものでなく、出来る範囲
でさえ、これらが分かってくるにつれて、原発のコストは上昇の一途を
たどります。
.. 2023年01月27日 06:42   No.2674001

++ 荒木福則 (小学校高学年)…28回       
 そして、太陽光発電は「究極の自給」だからです。原発や火力のよう
に供給不安がありません。国レベルの自給である上、需要家レベルの自
給であることも重要です。
 そして、安全、安定だからです。原発のように放射能を出さないこと
は、もちろん、分散電源のため、一極集中電源のように、原爆になる危
険や脆弱性が有りません。

◎ 電気自動車は、太陽光発電所からの直接給電(系統に依らない)を
目指すべきです。原発電気を給電しないためです。直接給電は、住宅用
では屋根上パネルから自家消費として主流になりつつあります。事業用
でもショッピングモールの屋外駐車場で始まっています。
 何しろ、系統から給電するのと直接するのとでは、料金が格段に違い
ます。直接給電により、全国の電気自動車が、日中は太陽光発電量の増
減に応じて給電し、曇天・雨天の時や夜に放電のみすることになります。
 つまり、全国の電気自動車が巨大な蓄電池になり、否応無いが負担の
無い「デマンドレスポンス」が、生来的に仕組まれ、太陽光発電の普及
が一層進みます。

◎ 太陽光発電を設置する所は、山や森林を切り拓かなくともいっぱい
空いています。設置に適した場所を探す目で、街を歩いてみて下さい。
農村だったら、農地の上にいっぱい有ります。使用済みパネルの処分の
危険を始め、いろんな障害はあるでしょう。
 しかし、原発のゴミ処分等に比べれば無きに等しいです。どこまで普
及できるか、少しでも多く設置するようにやってみることが今、一番大
事なことです。
 火力発電を、調整電源として、また、原発代替のためのバランスとし
て伴いながら。
 その火力発電を、蓄電システムとデマンドレスポンスを進め、置き換え
ながら。

◎ 原発と太陽光発電の相互排他的とも言える関係の中で、原発が太陽
光発電を貶めることにより自分が浮かび上がるということが、様々な場
面で、巧妙に行われています。
 (上)で述べた、太陽光発電を主力電源にと国民に賦課金を負担させ
ながらも、需給逼迫時の予備率に殆ど生かさないで、その予備率が低い
から原発が必要と言っていることもその一つです。

.. 2023年01月27日 06:52   No.2674002
++ 荒木福則 (小学校高学年)…29回       
 更に言えば、太陽光発電のコストが安いから、メリットオーダーから
も最優先されなければならないところ、コストが安いから限界的電気に
追いやられるという倒錯が、原発ひいきで巧妙に様々に行われていま
す。太陽光発電が変動電源であることを考慮してもです。これが行われ
ている一つの大きな事象を、次の(下)で述べます。(下)に続く
(注):「ドローバック」とは「欠点、不利益、障害」

※(上)は、2022/12/27発信【TMM:No4664】に掲載

.. 2023年01月27日 07:02   No.2674003
++ 山崎久隆 (社長)…1482回       
速報です
 | 関西電力高浜原発4号機が自動停止
 | 中性子束異常低のスクラムか
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

◎ NHKなどが一斉に報じました。
 原子力規制庁によると、30日午後に関西電力の高浜原発4号機で、
原子炉内の中性子量が急激に減少したという異常を知らせる信号が出て
原子炉が自動停止ました。
 今のところ核燃料の冷却に問題はないということで、関電と原子力規
制庁が原因を調べているということです。

◎ 原子力規制庁によると、30日午後3時20分ごろ原子炉が自動停止し
ました。
 高浜原発4号機は去年11月に起動し、12月から営業運転に入ったばかり。
 岸田首相による「再稼働を進める」とした9基の原発のうちの1基。
 原発は、こうした急激な停止が起こり得ること、これにより90万キロ
ワットの電源が一瞬にして失われること。
 もし、需給ぎりぎりで運営していたら広域停電を引き起こす可能性が
あることが実証されました。

◎ これで、再稼働した原発のうち、実にのべ5回目の異常です。高浜
4号では2回目になります。他はスクラムしたわけではありませんが、
運転開始が遅れるなどの影響が出ています。
 高浜4号機は、10月21日に加圧器逃がし弁出口温度高の警報が出て
再稼働を延期しています。これとの関連性が懸念されます。

関係報道
「関西電力 高浜原発4号機が自動停止 中性子量が急減の異常信号」
1月30日18時26分「NHK NEWS WEB」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230130/k10013965291000.html

.. 2023年01月31日 05:04   No.2674004
++ 荒木福則 (中学生)…30回       
電気は、もう十分に足りており、原発は、ずーと全く必要ない
 | 政府と大手電力会社が石油火力発電を排すのは、原発推進のために、
 | 太陽光・風力発電にストップをかけること
 | 今、原発をやめて太陽光と風力発電の本気の普及に舵を切る時(下−1)
 └──── (神奈川県横浜市在住)

◎ 大手電力会社は、FIT太陽光電気を固定買取価格で買い取る費用
と「回避可能費用」との差額の補填金を毎月、算定され交付されます。
これを、「再エネ買取交付金」と呼ぶとします。「再エネ買取交付金」
の原資が「再エネ賦課金」です。大手電力会社が「再エネ買取交付金」
を停止中の原発の維持費に充てていることは本稿の(中)で述べました。
 なお、これは、調達価格となる「回避可能費用」と販売価格の「電気
料金」の差額のキャッシュフローだけではありません。

◎ 「回避可能費用」の意味は、FIT再エネを買い取ることにより、
発電・調達を免れ回避される費用ということです。2012年に固定価格
全量買取制度が始まって、「全電源平均か火力か原発か」、「全コスト
か可変費だけか」、「再エネの供給力計上はどうか」、などの要素を考
慮し決められました。
 一極集中発電所において発電する送配電前のコストです。分散して在
り、地産地消の太陽光発電も、わざわざ、一旦、電気を一極集中発電所
に買い取り集められてから需要家に送配電して返されるようなものです。

 2014年に見直しを経て、2016年の電力全面自由化に合わせ、政府は
回避可能費用を、市場価格に連動するようにしました。「市場価格連
動」は、再エネ電気が無かった時、その相当分を卸市場から電気を調達
しており、再エネ電気が有れば、まず、その卸市場からの調達を止める
即ち回避するという考え方です。
 激変緩和措置というのは、2016年以前の2度の固定価格による回避可
能費用を市場連動価格にソフトランディングするための措置です。
 賦課金が、止まった原発の電気を補い、ましてや、止まった原発の維
持費に充てられていることからして、回避可能費用は原発のコストと考
えられなくもありません。

.. 2023年02月01日 05:26   No.2674005
++ 荒木福則 (中学生)…31回       
◎ 回避可能費用は低すぎるのではないかという問題が有りました。
 河野太郎氏らも問題視し、2016年に、市場価格連動になりましたが、
2度の固定価格よりも更に下がってしまいました。
 この問題は、賦課金は単に電気料金との差し換えだからと、当初か
ら、厳密に検証されない感が有りました。結果的に、2012年に制度が
始まって以来2021年まで、ずっと、7、8円ぐらいで推移して来ました。
 そして、ウクライナ紛争が起こり卸市場価格が高騰し、「回避可能
費用単価」は2021年の10月から、18円から30円/kwh(30分毎、1日48
コマ平均)ぐらいの範囲で推移しています。

◎ 従って、「再エネ買取交付金」は大きく減ります。2018年以降の
固定買取価格(2018年度:事業用18円/kwh、住宅用24円/kwh)にあって
は、「回避可能費用単価」が「固定買取価格」を逆転し、この電気の
買取においては「再エネ買取交付金」はマイナスになり、大手電力会社
は「電力広域的運営推進機関」(注1)に「再エネ買取交付金」を返納
します。
 「再エネ買取交付金」は翌年度の賦課金の算定基礎になり、この高い
回避可能費用が続けば、賦課金は今年度の3.45円/kwhの「再エネ賦課金
単価」をピークに、2030年(注2)を待たず、減少に転じます。

◎ 大手電力会社は、停止中の原発を維持する原資を、だんだん貰えな
くなり原発を再稼働する他なく、結局、政府と大手電力会社は、「福島
第一原発事故後、約10年の間、享受して来た低い回避可能費用を諦め手
放し、卸市場価格を吊り上げ、新電力を葬り顧客を奪い返すと同時に
値上げし、原発再稼働に向けて踏ん切りをつけよう 」ということです。

 なお、再エネ電気の買取りにおいて「送配電買取り」として送配電
事業者が、間に入りますが基本、パススルーで、かつ、大手電力会社の
小売と未分離、実質一体なので、上の説明では省きました。
                       (下の2)に続く

.. 2023年02月01日 05:41   No.2674006
++ 荒木福則 (中学生)…32回       
(注1)「電力広域的運営推進機関」は、全国の電力需給の調整、
予備率の管理に加え、2022年度からFIT費用負担調整業務も担当
(注2)事業用20年、住宅用10年の固定価格による買取期間から、2030
年が賦課金のピークと見られていた

.. 2023年02月01日 05:48   No.2674007
++ 山崎久隆 (社長)…1485回       
稼働中原発は8基…川内1、2、玄海3、大飯3、4、高浜3、
 | 美浜3、伊方3(川内、玄海は九州電力、大飯、高浜、美浜は
 | 関西電力、伊方は四国電力)
 | 関電は再稼働した直近3基の全てでトラブル発生
 | 2023年1月30日現在の原発稼働状況
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

電力会社 号機  状態  運転開始日 停止日 出力(万kW)
関西電力 美浜3 運転中 2022.09.03 82.6
大飯3 運転中 2022.12.18 118
大飯4 運転中 2022.07.17 118
高浜3 運転中 2022.07.26 87
高浜4 点検停止中 2023.01.30 87
四国電力 伊方3 運転中 2021.12.03 89
九州電力 玄海3 運転中 2022.12.12 118
玄海4 定検停止中 2022.09.12 118
川内1 運転中 2021.12.20 89
川内2 運転中 2022.06.11 89
合 計 10基 運転中8基  停止中2基    790.6/995.6

*運転開始日は営業運転開始の日なので原子炉起動の日とは
一月程度違いがある。
*運転可能な10基の原発のうち稼働中は8基(80%)、
 その出力は995.6万kWに対して790.6万kW(79%)
*関電は再稼働を計画した直近3基の全てで原子炉の起動前後で
トラブルを発生させ全てで遅れを出している。
 岸田政権の再稼働促進政策のあおりを受けているのではないか。
*高浜4号機では、1月30日午後3時21分、原子炉中性子束急減の
信号でスクラム(緊急停止)した。原因は不明。

.. 2023年02月01日 08:45   No.2674008
++ 荒木福則 (中学生)…33回       
電気は、もう十分に足りており、原発は、ずーと全く必要ない
 | 政府と大手電力会社が石油火力発電を排すのは、原発推進のために、
 | 太陽光・風力発電にストップをかけること
 | 今、原発をやめて太陽光と風力発電の本気の普及に舵を切る時(下−2)
 └──── (神奈川県横浜市在住)

◎ 以上のように書きましたが、この内容を、資源エネルギー庁に確か
めると、回避可能費用はそうならないから、賦課金は減らないと言うの
です。
 「回避可能費用単価」は、その電気を買取る時のコマの卸市場価格に
依り、買い取る時間帯は、余剰の太陽光電気が市場に沢山、売却されて
おり、48コマ平均の「18円から30円/kwh」よりも大きく値を下げている
からだと言うのです。
 調べて見ると、資源エネルギー庁の言う通りでした。余剰太陽光電気
が市場に捨てられることの多い九州エリアが一番安く、東京エリアも、
0.1円/kwh以下(最低入札価格は0.01円/kwh)のコマが15コマ続くことさ
え有ります。政府は、低い回避可能費用をまだ諦めていなかったようです。

◎ 送配電事業者が太陽光電気を買取り、市場に売り、大手電力会社が
市場から買うという「市場価格連動」ですが、大手電力会社は、その
電気を市場から買っていなのかとさえ疑われます。これでは、回避可能
費用の決まり方は、原発の手前、決して優先されない太陽光発電の「
共食い効果」に付け込む「市場価格連動」でしかありません。

◎ そして、これは、自分達、大手電力会社だけのことなのです。
 新電力がFIT太陽光電気を調達する「特定卸供給」は、卸市場を
経ないで、送配電事業者から直に供給を受ける「市場価格連動」なので
調達価格は大きく上昇しています。
 新電力が自前の太陽光発電所で発電した電気も、一旦、送配電事業者
に固定買取価格で売り、逆鞘になっても、高い市場連動価格で送配電事
業者から卸供給を受けなければなりません。
 新電力が太陽光電気を発電・調達するのを諦めさせ、太陽光電気とそ
の顧客を、大手電力会社が囲い込みます。
 大手電力会社は、回避可能費用の「市場価格連動」を太陽光発電の「
共食い効果」で歪めて、本来、減らなくてはならない賦課金は減らず、
多額の買取交付金を原発の費用に使い続けます。

.. 2023年02月02日 05:20   No.2674009
++ 荒木福則 (中学生)…34回       
◎ 太陽光発電は、末端の配電線を自由に開放し、その地域一帯で自家
消費し、新電力に、非FIT・非FIP・非「送配電買取」でコスト
通りの調達・販売をさせるべきです。
 送配電網は総括原価方式の電気料金を払って来た国民の資産だから
出来るはずです。そして、「再エネ最優先」に舵を切る時です。

資料:「市場価格高騰を踏まえたFIT制度上の制度的対応」
               (資源エネ庁 2021.2.16)
      の5頁:「FIT電気が、消費者に届くまでの流れ」図
      の8頁:「回避可能費用単価の算定方法」表

.. 2023年02月02日 05:25   No.2674010


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用