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コロナでよくわかったのは、「テレビコメンテーター」というものの適当さです。一時は、どこのワイドショーを観ても感染症の専門家や医者が出ていて、とくに岡田晴恵さんという大学教授は引っ張りだこでした。
コロナの感染が広がれば広がるほど垢抜けてきたるのは、ブラックジョークみたいでした。最近では視聴者が飽きてしまったのか、視聴率が取れなくなったのか、姿を前ほど見なくなりました。この分では、そのうちウイルス騒動で有名になったコメンテーターの中から、政界に進出する方が出てくるのではないのですか。
1990年代のオウム事件のときも、江川紹子さんや有田芳生さんなどのジャーナリストが一躍有名になって、とくに有田さんは参議院議員になりました。今度も同じことが起こるのではないか。大きな事件やアクシデントというのは、色々な人の運勢や人生を変えてしまうようです。
コメンテーターは誰でも務まると思いますが、コロナに限らずワイドショーのコメンテーターなんてロクなのがいないかもしれません。少し前にはショーンKと言う方が有名になりました。テンプル大学卒業、ハーバードでMBA取得なんて輝かしい経歴が全部ウソでした。しかも、子供の頃のあだ名は「ホラッチョ」。
ちょうどその頃、ビートたけしが、オールナイトニッポンをラジオでやっていて、「ホラッチョ宮崎」という浅草の芸人をネタにしていたから、きっとコレが元ネタなのは間違いないといいます。ね。ショーンKぐらいウソ臭けりゃまだ笑えるのだけど、もっとタチが悪いのがさも立派そうな経歴でマジメな顔してテキトーなことを話している方です。
よくよく聞いてみたら、もう当たり前のことしか言っていないのです。政治のスキャンダルの話が出れば、「国民に説明する義務があると思います」だし、食品や医療に関係する事故が起きたら「国民の安全・安心を守ってほしい」「企業には早急な対応が望まれます」です。定型文を何も考えずに使い回しているのがバレバレなのです。
だからといって、過激だったり、配慮のないコメントをしようものなら「炎上発言」とかネットで叩かれて「ハイ、明日からスタジオに来なくていいです」で終わりです。つまりテレビというのは、本質的な議論なんか求めていないのです。
.. 2023年01月14日 09:46 No.2665001
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