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現在、日中関係は微妙なものとなっています。次々と中国は日本の領海で圧力をかけてきていますが、その原因は、日本国だけに圧力をかけているのではなく日本の背後にいるアメリカを意識しているのです。世界を征服しようとするアメリカは、ロシア・ウクライナ問題が解決すればいずれ東アジアを狙うでしょう。
当然、アメリカと中国の衝突は避けられないのです。その為にはアメリカの犬となっている日本を、今の内にできるだけ痛めつけておこうと思うのが、中国の長期的な展望です。中国4000年の歴史からみれば、自然の行動でしょう。
現在も日中間に起こっている数々の問題に対して、日本がいくら対応しても解決できないのが現状です。中国の我慢強い攻略は、国家意識の薄い日本が太刀打ちできるものではありません。日本は真のアジアの恒久平和に立たなければ、中国の土俵にも入れないのです。
日本は、まず世界平和のビジョンを示すべきです。それは、日本の世界に対する方針と方向性です。アメリカの犬になり西洋諸国の顔色だけを伺っているのでは一体何を目指しているのか、全く不明ですから、中国をはじめとする近隣諸国からの反発があるのです。
世界一の大国アメリカと、アジアの大国に成長している中国との間に日本が割り込み恒久平和のための構想を立案、提案して欲しいものです。敗戦後の日本は、アメリカの占領下に置かれてしまいましたが、これを未来永遠に続けるのではなく、独自の平和な道を歩む事が出来れば、中国の風当たりも少しは和らぐことでしょう。
あまりにも理想だと、お叱りを受けてしまうでしょうが、石原莞爾はこう語っています。「東亜連盟の結成には、王道に立ち帰る事が最大の問題である。国家主義の時代から国家連合の時代を迎えた今日、民族問題は世界の大問題であり、日本民族も明治以来朝鮮、台湾、満州国に於いて他民族との協同に於いて殆ど例外なく失敗して来たった事を深く考え、正しき道義観を確立せねばならぬ。満州建国の民族協和はこの問題の解決点を示したのである。」と語っています。
.. 2022年12月27日 06:42 No.2657001
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