|
原発「新増設」とは「廃炉の代替」か | 自民党議連の会合で「敦賀」「美浜」の名 | 「新増設」の筋書きが見えてきた | 自民党の提言を実現させるな!−原発の近くに住む | └──── (たんぽぽ舎共同代表)
11月30日、自民党の原発の建て替え(リプレース)を推進する議員 連盟(脱炭素社会実現と国力維持・向上のための最新型原子力リプレース 推進議員連盟)は、国会内で総会を開き、「最新型原子炉のリプレース 推進・実現」に向けた提言をまとめた。建て替えを「廃炉+新増設」と 定義し、電力会社が建て替えられる仕組みにするよう求める。近く政府 に提出する。(朝日新聞11月30日)
◎自民党議連の「提言」とは
1.「原子力発電の最大限の活用」および「安全性を高めた新型炉の リプレース・新増設」を、国のエネルギー政策の基本方針として明確に 位置付ける 2.国が前面に立って、設置変更許可を受けた既設炉の再稼働を迅速に 進める 3.安全性の確保を大前提に、現在最長60年とされている既設炉の運転 期間の延長を行う 4.再処理や廃炉、最終処分など、バックエンド対策の加速に向けた 取組を早急に具体化していく 5.原子力発電所に対する武力攻撃等を想定し、必要な措置を講じる
さらに、「11月21、22の両日、関西電力美浜発電所と日本原子力発電 敦賀発電所を視察し現場の状況を確認した。視察の結果は議連が年内に も取りまとめる原子力発電所のリプレース実現を求める提言の策定に 生かす。議連は今後、九州電力川内原子力発電所も訪れる考え。」 (9月26日電気新聞)
◎矛盾だらけの「廃炉+新増設」の中味
会合では、原発建て替えは「廃炉+新増設」としていて、さらに「 全く同じ場所はあり得ず」と説明している。 敦賀、美浜、川内と具体的な名前を出したことから、現在敦賀原発1 号機の廃炉が進んでいる日本原電敦賀原発の3、4号機の増設が「想定」 にあると見られる。これは、既に用地取得が終わり敷地の造成もして いることから、可能性が高いと考えたのであろう。
.. 2022年12月07日 04:42 No.2638001
|