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■--石原莞爾の大東亜戦争の予想
++ 仲條拓躬 (社長)…774回          


石原莞爾は大東亜戦争をどうみていたのであろうか。石原莞爾は、開戦約四ヶ月前(独ソ開戦後)の講演で、欧州大戦と日中戦争の関係について、次のような趣旨を述べています。日中戦争の解決は、「南方問題」の解決 (対米英蘭戦争)なしには不可能だとの考え方があるが、それには同意できない。日本は「三国同盟」を結んでいる。

だが、アメリカの対独参戦の場合、日本は「直ちに参戦すべし」との意見に対しては、「慎重なる考察」を要す。大戦の中心地は、依然として「欧州方面」にある。戦争が「持久戦」となれば、参戦しても「戦争の運命」を決することはできない。日本は「戦争の渦中から離れていて」も、アメリカやソ連を牽制する役割を、同盟国に対して十分果たしている。

したがって、当面は、「日本は実力をもって 対中講和を実現しなければならない」のであり、それは可能だ、と(「欧州大戦の進展と支那事変」)。すなわち、たとえアメリカが対独参戦しても、日本は欧州での戦争には参戦せず、日中戦争の解決そのものに全力を尽くすべきだというのです。

欧州での大戦には介入せず、アジアの指導権確保に専念すべきとの従来の立場を、この時期も維持していたことがわかります。したがって、日米開戦にも慎重でした。また、田中隆吉の回想によれば、開戦二ヶ月前 (アメリカの対日全面禁輸後)に石原莞爾は、「石油が欲しいからといって、戦争する馬鹿があるか。南方を占領したって日本の現在の船舶量では、石油はおろかゴムも米も絶対に内地へ持って来ることはでき帰ぬ。」

「ドイツの戦争ぶりを冷静に観察すると、地形の異なるバルカンでも、西部戦場と同一の戦法を採っている。現在ロシアでやっている戦法でも何ら変化の跡を見ない。これではドイツはロシアに勝てぬ。もし勝算もないくせにドイツに頼って、米英相手に戦うというなら、こんな危険なことはない。」日本期と語ったとのことです(田中隆吉 『敗因を衝く』)。

開戦翌日(1941年12月9日) 執筆の「戦争指導方針」では、「速やかに中国およびソ連を枢軸陣営に収容し、英米勢力を完全に欧亜両州より駆逐」すべきとしています。そのためには、「強力な外交により、速やかに独ソの和平を実現せしむ」として、独ソ間の講和を推進すべきことを主張しています。
.. 2022年11月20日 09:36   No.2626001

++ 仲條拓躬 (社長)…775回       
対米開戦となった以上、独ソ戦を和平によって早期に収拾し、日独伊ソ四国の提携を実現させるしかない。その四国提携の力で、米英をユーラシア大陸から駆逐し、南北アメリカを孤立化させるとの方針を示しているのです。その鍵となるのが独ソ和平でした。

石原莞爾による独ソ和平工作は、実際に、石原莞爾は開戦翌月の1942年(昭和17年)一月前後、寺村太郎ハルビン国際ホテル社長を通じて、ドイツ側に独ソ和平工作を働きかけています。寺村太朗は石原莞爾の影響下にあり、石原莞爾と同郷の服部卓四郎作戦課長に依頼して、ゴットフリート・カウマン独ライヒ航空産業連盟日本代表に接触しました。

カウマンに独ソ和平工作を目的とした特使派遣を提案しました。カウマンは、日本へのドイツ航空機の売り込みのため軍部と接触していたのです。ちなみに、石原莞爾は、同時期に執筆した「戦争指導方針」でも、「強力なる外交により速やかに独ソの和平を実現せしむ。これがため独のソ連に対する要求は最小限たらしむべきものとす。」(1941年12月)

「独ソの和平を成立せしめ、進んでソ連を対英戦争に参加せしむべし。これ大東亜戦争の目的を達するため外交に課せらるべき最大任務なり。」(1942年2月)

.. 2022年11月20日 09:45   No.2626002
++ タク (社長)…2691回       
したたかな女性副大統領
バイデン大統領は閣僚や高官に女性や黒人、ヒスパニック、LGBT(性的少数者)らを積極的に起用し、政権はカラフルな陣容になりました。白人警官による黒人男性圧殺事件を受けて全米に抗議行動が拡大したことで、分断や人種差別の解消を意識したようです。

カラフルさを象徴するのがカマラ・ハリス副大統領で、彼女もアメリカ政治史を塗り替えました。初の女性副大統領で、黒人、アジア系の副大統領としても初めてです。父親はジャマイカ出身、母親はインド出身で、両親が研究機関で知り合って結婚したことはオバマ大統領の両親と似ています。

ロースクールを卒業して地方判事となり、カリフォルニア州司法長官を経て政治家に転身し、同州から上院議員に当選しました。一期目の途中で副大統領候補に指名されました。論客で上院議員時代はトランプ大統領のロシア・ゲート疑惑を鋭く追及して注目を浴び、大統領選出馬を決意しています。

民主党候補の討論会では、バイデン氏の人種差別発言を批判して追い詰めました。リベラル派判事を自認し、トークショーで、若い頃マリファナを吸っていたことを認め、「I did inhale (肺まで吸い込んだ)」と述べたことがあります。

クリントン大統領が1992年の大統領選でマリファナ吸引疑惑を追及された時、“Ididn't inhale” (肺まで吸い込まなかった)と苦しまぎれの答弁をしたことを念頭に置いた発言ですが、ハリス氏は反発を浴びませんでした。ブッシュ(子)、オバマ両大統領も若い頃、コカインを吸引していたことを認めており、時代は変わっています。

マリファナ発言では、クリントン大統領と執務室で不適切な関係を持ったインターンのモニカルインスキーさんが特別検察官の尋問に、「I didn't inhale」 と答えたという政治ネタもありました。副大統領は本来、暇で地味なポストであり、それを示す有名なジョークがあります。

二人の米国人兄弟がいて、一人は航海に出かけ、もう一人は副大統領になった。その後二人の行方は誰も知らない。しかし、バイデン大統領は高齢で、一期四年で退陣するとの見方が有力です。その場合、ハリス副大統領は次期大統領の最有力候補となり、史上初の女性大統領に最も近い位置に付けました。

.. 2022年11月21日 06:48   No.2626003
++ タク (社長)…2692回       
問 バイデン氏が、民主党候補討論会で最も厳しく同氏を非難したカマラ・ハリス上院議員を副大統領候補に起用したのはなぜか?
答 党内反対派の毒舌を封印するためだ。
ハリス副大統領が、歴代大統領で最も注目する大統領は誰かと聞かれ、トルーマン、ジョンソン、フォードの三人を挙げた。いずれも現職大統領が任期中に倒れ、副大統領から昇格した。

.. 2022年11月21日 06:57   No.2626004
++ タク (社長)…2693回       
クリミア併合後のロシア
実はクリミア併合後、ロシアのアネクドート・サイトでは、ロシアがクリミアに続いて、かつてロシア領だった米アラスカ州の奪還に乗りだすといった物騒なネタが飛び交いました。クリミアとアラスカは微妙にリンクしており、帝政ロシアは十九世紀半ば、英仏両国とクリミア戦争を戦い、敗れたものの、クリミアは死守しました。

しかし、戦費の急増で財政赤字に陥ったロシア政府は1867年、アラスカを720万ドルでアメリカに売却してしまいました。アラスカがロシア領のままだったら、そこに核ミサイルを配備でき、米ソ冷戦の状態も変わっていたかもしれません。

アラスカ売却は「世紀の愚行」として教科書にも掲載されており、ロシア人の領土をめぐるトラウマになっています。ロシアが北方領土を経済協力と引き換えに渡さない心理的束縛になっているかもしれません。

「アイスクリーム」のジョークは、2014年のプーチン大統領恒例の国民対話でも取り上、「有名なジョークがある」とこれを紹介し、「アラスカをロシアに編入するシナリオはないのか」と質問しました。

大統領は「そのジョークは私も知っている」と述べたうえで、「なぜアラスカが必要なのか。 アラスカは十九世紀にアメリカに売却され、同時期にフランスもルイジアナをアメリカに売却した。720万ドルは安い価格だが、ロシアの70%は北方に位置する。アラスカは南にあるわけではなく大層寒い。この件はもう取り上げないようにしよう」とやんわり戒めていました。

アラスカ併合の可能性に言及するだけで、アメリカが猛反発することはプーチン大統領も十分心得ており、封印を求めたようです。逆に言えば、宗主国意識を持ち、格下のウクライナなら領土を奪っても構わないという歪んだ発想が垣間見えます。

.. 2022年11月22日 05:35   No.2626005
++ 仲條拓躬 (社長)…776回       
石原莞爾の先見の目
石原莞爾が語る。近頃は東京市内に排英の立看板が林立しているが、英国を向こうに廻して日本が本気に戦うなら、ソ連および米国と手を握らねば駄目だ。英国の対日外交はソ連の陸軍力と米国の海軍力、中国の抵抗力の三つを操っての外交だからだ。外務大臣が、日本の外交は道義外交であるなどといっているが、外交に道義はない。

外交はあくまで駆引きだ。あくまで手練手管で行くのが外交だ。外交に負けたとき道義外交などといってみたところではじまるものでない。但し、中国との問題は、即ち東亜の問題に関する限り外交抜きでなければならない。これは内輪の問題だからあくまで誠意であり、これには既転引きは絶対禁物だ。

最近の日本を見ると、外交問題で国民を煽動している。これは陸軍内部の軍閥のやっていることらしい。これは厳に慎しむべきである。外交は断引きだから、例えば英国を打たんとする場合には、英国と一時手を握らねばならぬかも知れない。あるいはソ連を打つために一時ソ連と手を握るかも知れない。

だから、外交問題で国民を煽動するとは何万人もの津田三蔵をつくるようなことになり、到府が自ら煽動した国民から逆に強迫されて、節度を失するようなことになると大変である。ドイツのヒトラーなどは日本の迷惑などは少しもおかまいなしだ。ユダヤ人をドシドシ国外に迫放して上海へ送っている。

今日、英国に対して日本人が、英国は日英同盟の誼みを忘れて不屈き千万だなどというが、相手を利用するだけ利用して、価値がなくなれば切り捨てるのが外交だ。また今日、ドイツのヒトラーと軍事同盟でも結ばねば、日本の危急存亡にかかわるかのように陸軍の中には主張する者がいるが、これくらい馬鹿げた欧米依存はあるまい。

私は、支那事変に関する勅使の中に「惟フニ積年ノ禍根ヲ断ッニ非ズンバ」と仰せられた積年の禍根とは、日本人の侵略思想と、蒔介石氏の欧米依存、この二つを仰せられたものと拝察する。日本は蒔介石の重慶政府に対して英米依存が怪しからんとしきりにいいながら、自らはドイツのヒトラーに依存しようとするのではないのか。

.. 2022年11月23日 08:56   No.2626006
++ 仲條拓躬 (社長)…777回       
日本の国防はそんな弱いものではない。かかる問題で国民を煽動すると、国民は極めて軽薄なものになる。どうだ、今日の日本の状態は軍厚さが少しもない。自称愛国団体、これは自分だけが愛国心があって他人を非愛国者のように罵倒するところの、すこぶる無能な団体である陸軍はこれを煽動して、ヒトラーの男妾になって添い寝しなければ生きられないとか、ムッソリーにという姿と一緒にならねば生きられぬなどと血道をあげて騒ぐことは全く自主的でない。

ドイツが手を握ればよし、握らずともよし、イタリアが手を握ればよし、握らずともよし、あくまで自主的な強い態勢を整えることが大切だ。支那事変始まって以来、漢口を攻略すべし、どこそとを攻略すべし、と右翼団体にしきりに立看板 を立てさせて騒ぐ。

世論の先行する作戦は断じて敵を奇襲するとは不可能だ。敵はそれによって十分な準備をすることはいうまでもない。中国との持久戦争において、ひとたび作戦を起こしたならば、成し得る限りこれによって敵に鉄槌的打撃を与えて、巧妙な政略と相侯って和平の動機をつくらねばならない。とれがためには奇襲はとくに重視すべきである。

作戦を世論に訴えんとする人々はとの辺の事情を如何に考えるか。 最近に至っては蘭印をとれ、シンガポールを攻略すべしなどと騒がせている。だから蘭印はますます防備を固める。イギリス、アメリカ、蘭印が対日共同戦線を張るのは当然である。

万一戦争となった場合、敵に準備させたことによって日本人は無益の損害を受けることになるであろう。それに対する責任は何人が負うのか。私は軍人として、また一国民として痛憤を禁じ得ない。

.. 2022年11月23日 09:06   No.2626007
++ タク (社長)…2694回       
グローバルパスポートに署名
共産党系の病院は、ものすごく政治的主張が強くて、うるさいです。 東京オリンピックをやるなとか言い続けていました。だから、同情心がなくなってきてしまいました。共産党はいまだに「ゼロコロナ」を訴えています。

今や政党ごとのコロナに対する姿勢はイデオロギー化されていて、本当に困ったものです。 立憲民主党と共産党はこぞってコロナ脳で、いまだにゼロコロナを主張していています。自民党の議員の中には、まだコロナを理解している人がいますが、若い連中はだいたい勉強していません。

石破茂氏はかなりわかっていて、漫画家の小林よしのり先生と京大ウイルス研究所の宮沢孝幸先生が対談した「コロナ脳」を読んでいて、自身のブログで本の紹介をしています。だが、石破茂氏はワクチン推進派なのかもしれませんが、読書家で、しっかり本を読んでいるインフォデミックなので理解しています。

本を紹介したりすると、それだけでバッシングが来ます。そのこと自体が政治家にとってはリスクなのに、石破茂氏は勇気を持ってリスクを冒しているのです。国民民主党もワクチンパスポートだの、PCR検査の陰性証明だの言っていて、結局、コロナ脳です。

野党が感染者の増減が政治利用されると言うことに気がつき、もう少し勉強してくれればいいのですが。維新を除いて、野党は総じてコロナ脳で、本当にコロナを怖がっているのか、政府与党を攻撃する材料に使っているだけなのか、もう判別できないぐらいにイデオロギー絡みになっています。

ゼロコロナで政権与党を攻撃しようとしているのだから、もう本当にどうしようもない。政権を叩くなら、逆です、どうしてそれがわからないのかな。「過剰対策で超過死亡がマイナスになったじゃないか」「その陰で女性や子供の自殺が増加している」「経済にも大打撃を与えた」「指定感染症を解除しないから医療崩壊が起きたじゃないか」と。

政権の失策を突けば、今みたいな地べたを這っている支持率が爆上がりします。なのに、真逆のくだらない議論ばかりしているから、国内での議論なんてアホらしくて見てられないです。時間の無駄以外の何ものでもないのです。

.. 2022年11月24日 04:36   No.2626008
++ タク (社長)…2695回       
G20では岸田総理がグローバルパスポートに署名してワクチンを接種しないものを移動させないようにしようと国民に内緒で議論もなしに勝手なことをしました。参政党は頑張って国会でもワクチン関して追及してくれています。参政党の地方議員も続々と誕生していますから、期待したいと思います。

ちなみに、令和4年9月7日の阿久根市議会一般質問で、竹原信一議員がコロナワクチンの接種率を公表しています。厚生労働省職員10%、国会議員15%、医師20%、国民82%です。どういうこと?

.. 2022年11月24日 04:47   No.2626009
++ 仲條拓躬 (社長)…778回       
支那事変の原因について
満洲国の建設が順調に進展し、満洲国を承認する国も次第に増え始めていた時、突如勃発したのが昭和12年の支那事変です。満洲国崩壊の最大原因となった支那事変の原因究明なくして満洲国の問題は語れないです。今日、日本政府が中国に対して土下座外交をしている最大の原因は「日本は中国を侵略した」という支那事変の原因論です。

然し真相はどうなのか。大東塾の鈴木正男氏はそのことに関して、簡潔に次の如くのべています。「盧溝橋事件(北京郊外)の最初の一発を誰が撃ったのかは未だに不明である。事件に関係した日本軍将兵の手記や現代史家の論文、研究書がそれこそ汗牛充棟してみるが、共産党関係のものは別として、日本軍から最初に射撃したとするものは一冊もない。それでは犯人は誰であるのか。その多くの著書を総合しての結論は、最初の射撃は国府軍の中に潜入してみた中共側が射撃したのであろうと云ふところに落ついている。」

自衛上、日本軍が止むなく発砲応戦したのは7月8日午前5時30分で最初の不法射撃を受けてより実に7時間後でした。現在盧溝橋事件は7月7日に起きたと、どの史書にもありますが、これは重大な誤りで、日支両軍の戦闘は7月8日に始まったのです。この一日差は重大です。これは日本軍がいかに平和を欲したかの証拠です。

日本は当時支那との紛争を回避しようとして懸命に努力し、現地で停戦協定は直ちに結ばれました。東京の参謀本部も政府も現地軍も唯一人として事件の拡大を望むものはなかったのです。また蒋介石も未だこの時点で戦争へ持って行こうとは考へておらず現地解決を望んでいました。しかし、停戦協定が結ばれると、これが忽ち破られます。

このことが何度も何度も繰り返され、事変を拡大へ、拡大へと導いた者がいました。これは紛れもなく国府軍へ潜入した中共軍の息のかかった兵士であり、また北京に潜入して劉少奇に使喉されてみた北平大学、清華大学を中心とする学生のゲリラ隊でした。この小事件を拡大した元兄は中共でしたと証言しています。

.. 2022年11月25日 07:25   No.2626010
++ 仲條拓躬 (社長)…779回       
その証拠は無数にありますが、ここでは重要なその一端を示します。中国共産党は7月8日の早朝、延安の本部から全国へ左の電報を打っています。「7月7日夜10時、日本は盧溝橋に於て中国の駐屯軍馬治安部隊に攻撃を開始し、馬部隊に対し長辛店への撤退を要求した。日本軍のかかる挑発行動が遂に大規模なる侵略戦争にまで拡大するか否かにかかわらず、平津と華北は日本軍に武装侵略される危険があり頗る切迫している。中華民族が抗戦を実行する事が吾々の責務であり、宋哲元軍は即時動員して応戦する様に、南京中央政府は二九軍を即時有効に援助せよ、全陸海空軍、全国民衆の愛国運動を結集して侵略日本軍に立ち向うべし」

この電報が打電された時刻は、事件が拡大するか否か不明で、日支両軍の司令部でも事態の真相をつかめていない時です。この時点でこのような電報が即刻打電されたことは、陰でこの事件を画策してみたのではないかと。推察するにこれは十分な資料です。

また、これに呼応するかの如くモスコーのコミンテルン本部も直ちに指令を発しています。
1、あくまで局地解決を避け、日支の全面的衝突に導かなければならぬ。
2、右目的を貫徹するため、あらゆる手段を利用すべく、局地解決や日本への譲歩によって支那の解放運動を裏切る要人を抹殺してよい。
3、下層民衆階級に工作し、これをして行動を起さしめ、国民政府をして戦争開始のやむなきにたち到らしめなければならぬ。
4、党は対日ボイコットを全支那に拡大しなければならぬ。日本を援助せんとする第三国に対してはボイコットをもって威嚇する必要がある。
5、紅軍は国民政府軍と協力する一方、パルチザン的行動に出なければならぬ。
6、党は国民政府軍下級幹部、下士官、兵並びに大衆を獲得し、国民党を凌駕する党勢に達しなければならぬ。

日本は中国中央軍の北上が伝へられたため、內地三個師団の派兵を閣議決定したが、現地の停戦協定が成立したため、その実施を見合せました。当時、参謀本部は不拡大派の石原莞爾が作戦部長をしていたため、隠忍自重の二度までも前記の派兵を中止したが、25日の廊坊事件、26日の北京広安門事件が発生し、日本軍が二度にわたって騙し撃ちになったのです。

.. 2022年11月25日 07:31   No.2626011
++ 仲條拓躬 (社長)…780回       
さすがの石原莞爾も堪忍袋の緒が切れて「遷延は一切の破滅」と叫び、日本は不拡大方針を放棄せざるを得なくなったのです。そして更に全国民を憤激させる通州事件が7月29日に勃発しました。

通州というのは北京の東方にある小さな町ですが、中国保安隊によって在留邦人260名が惨殺されたのです。その惨虐ぶりはシベリア出兵の尼港事件をしのぐものがありました。中村梁氏の書によれば「最近通州事件は真東保安隊第一、第二総隊の計画的行動であることが中国側史料によって明らかになった」というのです。

.. 2022年11月25日 07:41   No.2626012


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