返信


■--石原莞爾将軍への質問
++ 仲條拓躬 (社長)…754回          


若き日の仲條立一・父が石原莞爾将軍に対しての聞く、今日まで戦争が絶えなかったように、人類の闘争心がなくならない限り、戦争もまた絶対になくならないのではないかという質問に対して、石原莞爾は次のように返答しています。しかり、人類の歴史あって以来、戦争は絶えた事がない。しかし今日以後もまた、しかりと断ずるは過早である。

明治維新までは、日本国内に於て戦争がなくなると誰が考えたであろうか。文明、特に交通の急速な発達と兵器の大進歩とによって、今日では日本国内に於ては、戦争の発生は全く問題とならなくなった。

文明の進歩により戦争力が増大し、その威力圏の拡大に伴って政治的統一の範囲も広くなってきたのであるが、世界の一地方を根拠とする武力が全世界の至るところに対し迅速にその威力を発揮し、抵抗するものを迅速に屈伏し得るようになれば、世界は自然に統一される事となる。

更に問題になるのは、たとえ未曾有の大戦争があって世界が一度は統一されても、間もなくその支配力に反抗する力が生じて戦争が起こり、再び国家の対立を生むのではなかろうかという事である。しかしそれは、最終戦争が行なわれ得る文明の飛躍的大進歩に考え及ばず今日の文明を基準とした常識判断に過ぎない。

瞬間に敵国の中心地を潰滅する如き大威力は、戦争の惨害を極端ならしめて、人類が戦争を回避するに大きな力となるのみならず、かくの如き大威力の文明は一方、世界の交通状態を一変させる。数時間で世界の一周は可能となり、地球の広さは今日の日本よりも狭いように感ずる時代が来る事を考えるべきである。

人類は自然に、心から国家の対立と戦争の愚を悟る。かつ最終戦争により思想、信仰の統一を来たし、文明の進歩は生活資材を充足し、戦争までして物資の取得を争う時代は過ぎ去り人類は、何時の間に戦争を考えなくなるであろう。人類の闘争心は、ここ数十年の間はもちろん、人類のある限り恐らくなくならないであろう。

闘争心は一面、文明発展の原動力である。しかし最終戦争以後は、その闘争心を国家間の武力闘争に用いようとする本能的衝動は自然に解消し、他の競争、すなわち平和裡に、より高い文明を建設する競争に転換するのである。
.. 2022年10月27日 08:05   No.2605001

++ 仲條拓躬 (社長)…755回       
現にわれわれが子供の時分は、大人の喧嘩を街頭で見る事も決して稀ではなかったが、今日ではほとんど見る事ができない。農民は品種の改善や増産に、工業者は優れた製品の製作に、学者は新しい発見・発明に等々、各々その職域に応じ今日以上の熱をもって努力し、闘争的本能を満足させるのである。と石原莞爾が語っていたのでした。
.. 2022年10月27日 08:15   No.2605002
++ 梁 裕河(やん・ゆは) (幼稚園生)…1回       
在日朝鮮人は日本の最もやましい歴史を告発しうる証人である
 | いまや、この人々を「隣人」として歴史から学ぶ姿勢が、
 | 日本には再び問われている
 | 10/8小出裕章さんの講演会に参加して
 └──── (高麗博物館朝鮮女性史研究会)

◎ 小出さんはこの講演で、朝鮮(人)差別を語る適任者はいっぱいいる
が、「原子力をやってきた者がこの問題を語ることに意味がある」と
誘われたと語っている。
 確かに小出さんといえば原子力研究者であり、反原発運動の論客と
私は思ってきた。その小出さんが朝鮮問題を語ることにひかれて
参加した。
 講演では核の世界での朝鮮問題について、そして日本での根深い
朝鮮への差別について、語られた。

◎ 日本政府は、「唯一の被爆国」として「非核運動に熱心な国」の
イメージを押し出して来た。
 しかしそれは、政府の本音だったろうか。
 3.11以降も原発を廃棄するどころか推進策を表明し、失敗を繰り
返しながらもミサイルを連想させるロケットを飛ばし続けるのはなぜか。
 小出さんは、それは核武装を前提としたものであり、それが日本政府
の公式見解になっているという。
 「核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャルは常に保持する」(1969年
外務省内部資料)、「核武装の可能性を捨ててしまわない方がいい」(
1992年、外務省幹部談話)、「核兵器は武器の一種…あらゆる武器使用は
国内法、国際法の許す範囲で使用すべきものと解している」(2016年内閣
法制局長官)等等。これらの発言は、日本政府が、核を保有するだけで
なく、使用する事も辞さないという意思表明であろう。

◎ こうしていまや日本は、「ウラン濃縮、原子炉、再処理の3技術」
を持つ実質的な核保有国になった。「原子力の平和利用」や「クリーン
エネルギー」の言葉がうそ寒いばかりだ。

◎ 朝鮮の核についても説得力を持って語られた。朝鮮は今も米国との
戦闘状態を強いられていること、「米国が終戦協定を拒み、地球の裏側
の国まで行って政権を転覆させる国である以上、朝鮮もハリネズミの
ようになるしかない」のであると。
 講演会で配られた資料によれば、朝鮮の核兵力に比し米国は5万倍を
有し、日本の原発の総量はおよそ4千倍に近い。

.. 2022年10月28日 05:02   No.2605003
++ 梁 裕河(やん・ゆは) (幼稚園生)…2回       
◎ 具体的な核兵器の量の数字をもって比較すると、核の危険性は、
針で突いた点のように小さな朝鮮ではなく、米国、そして日本の方が
はるかにはるかに甚大であることが伝わってきた。
 その日本が、憲法の制定時、人権保障から「国民」の名をもって外国
人(当時のほとんどの外国人は朝鮮人)を排除し、一貫して旧植民地人
への差別を続けてきたことはよく知られていることだ。

 最近では「高校無償化」から朝鮮高校のみを排除し、差別禁止法の
制定にも及び腰である。こうした国の方針は一般の人々にも影響し、
京都のウトロでの放火事件や、元総理の銃撃事件でも「犯人は朝鮮人」
というデマがネット上で飛び交った。

◎ 小出さんは日本政府の方針を「卑劣で愚か」と指摘し、日本人の
一人一人の責任で朝鮮と沖縄を犠牲にしてきた歴史を止めよう、と呼び
掛けた。
 原発も、朝鮮への卑劣な行為もその根には差別がある。他人や自分とは
異なる人々を差別し、蔑むことで優越感を得るとしたら、こんなに
みっともないことはない。
 ましてや、在日朝鮮人は、日本の最もやましい歴史を告発しうる証人
である。
 いまや、この人々を「隣人」として歴史から学ぶ姿勢が、日本には
再び問われているのだ、との思いを強くした講演会だった。
 企画してくれた、たんぽぽ舎に深く感謝する。

.. 2022年10月28日 05:10   No.2605004
++ タク (社長)…2665回       
土着コロナで交差免疫

130年前の1889年から1890年に発生した「ロシア風邪」は、世界中で大流行して、100万人が犠牲になったといわれていますが、インフルエンザだと考えられていたのが、最近になって、実はコロナだったと判明したと言います。

既存のコロナウイルスの遺伝子情報から分析して、2005年にコロナウイルスだったのではないかという説が出て、土着コロナの元祖なのではないかという議論になっています。 ロシアで発生して、アメリカやヨーロッパにも広がり、日本でも流行し、実数はわかりませんが、かなりの被害が出たとされています。

これが定着しやすい国と、しにくい国があったのです。東アジアではコロナ風邪が頻繁に繰り返されていて、定着しやすかったと考えられます。ドイツで35%なら日本では大半の人がもっていても不思議ではないのです。

だから、流行り始めてもすぐに集団免疫に達して収束するのでしょう。ヨーロッパにはペストに強い集団が生き残っていて、東アジアにはコロナに強い集団が生き残っています。白人はお酒を飲んでも顔が赤くなりませんが、東洋人は4割が真っ赤になります。

アルデヒド脱水素酵素というアルコールの分解酵素の遺伝子が違うからこういうことが起こるので、薬物代謝も遺伝的な特性が人種によって違うのです。国ごとの新型コロナの被害を比較すると、誰がどう見たって、東アジアは軽微で、欧米は重いのです。

国によって全然違うのです。ところが、それを指摘している多くの科学者や医者などの動画は、YouTubeから一方的に削除されてしまいます。ガイドラインには、「特定の気候や地域、特定の集団や個人では感染が拡大しないと主張するコンテンツは削除対象になる」と書いてあります。そんなバカな話はないです。わけがわかりません。

だから、ワクチンや薬を承認するときの治験も、国ごとできちとんとやらなければいけないのです。 アメリカ人で大丈夫だからといって、日本人で大丈夫とは限らないのです。欧米諸国では感染拡大の波が始まると、日本の10倍以上の感染者と死者が出たりして、それでもピークアウトしていったん収束していきます。

.. 2022年10月28日 08:16   No.2605005
++ タク (社長)…2666回       
これも集団免疫に達しているということでしょう。日本人ほど新型コロナに対して自然免疫や交差免疫が鍛えられていないので、たくさんの感染者を出して、集団免疫に達していると考えられます。人類は病原性のあるウイルスに対して、集団免疫しか闘う術は持ってないのです。日本で感染者が増えるのはワクチン接種を行なった後なのです。



全国旅行割というものは、ワクチン3回接種が必要だと言う。同じに税金を払っている国民にワクチンが大量に余っているからと言ってこんな差別をしていいのであろうか。ワクチンは国税で購入している高価なものです。打っているものだけが国税を使っている事になります。打たない方は税金の一部免除をしてもよいのではないだろうか。ワクチンは任意なのに旅行割は使えないという自民党の政策はおかしいとSNSに投稿が殺到しています。

.. 2022年10月28日 08:24   No.2605006
++ 仲條拓躬 (社長)…756回       
東亜連盟とは石原莞爾によれば
「東亜連盟」とは、石原莞爾によれば、日本・満州・中国などによって構成され、日本を「先達」として「王道主義」にもとづいて結合する一種の国家連合体です。そして、その基礎観念は、「思想の一元、国防の共同経済の共通、政治の独立」にある、とされている(「石原莞爾中将回想応答録」)。この時期には、これ以上の立ち入った説明はされていません。

また前年(1932年8月)にも石原莞爾は、河北省の鉄鉱や山西省の石炭など華北資源の重要性を強調し、まず「北支那の開発」を実現すべきだとの私見をまとめています(「満蒙に関する私見」)。なお、この頃すでに石原莞爾は関東軍を離任し、中央の兵器本廠付となっていました。

その後、石原莞爾の考えは変化していきます。 少しこまかくなりますが、その後の日中戦争の要因に関連して重要な意味をもっているので、その変化を追っていきますと、「国防国策大綱」(1936年6月)では、「日満および北支」を範囲として対ソ持久戦の準備をおこなうとされていました。

しかも、「対支政治的工作」は、米英との親善関係を保持しうる範囲に制限すべきとの方針を示しています。すなわち、資源確保の範囲が華北までとされ、加えて、米英との親善が前提とされているのです。

ただ、前年6月には、「二度と柳の下に泥鰌はいないと、いくら板垣閣下に忠告しても耳を傾けて下さらない」(阪谷芳直 「三代の系譜』)との言葉を残しています。当時、板垣は関東軍参謀副長として、華北分離工作を積極的に推進していました。石原莞爾はそれにブレーキをかけようとしているのです。

さらに、「戦争準備計画方針」(同年7月)では、「北支」の範囲が、河北省北部および察哈爾省東南部に限定されます。華北五省全体ではなく、そのうちの二省、しかも冀東防共自治政府と翼察政務委員会の領域にとどまります。すなわち、現に何らかのかたちで日本の影響力がおよんでいる範囲に限られているのです。

その後、石原莞爾は、日中の国交調整のため 「北支における無益の紛糾」を回避すべき、察政務委員会との交渉においても「我が権益を獲得せんとする行動」をおこなわない、また翼東防共自治政府についても支那駐屯軍(天津)からの直接的干渉を中止して同政府からの日本人顧問を引き揚げる、との意見を明らかにしました。

.. 2022年10月29日 09:28   No.2605007
++ 仲條拓躬 (社長)…757回       
冀東政府、冀察政権への日本からの圧力を弱めようとしたのです。「支那をして東亜連盟の理想と満州建国の意義を諒解せしむるをもって日支国交調整の根本方針とし、その間北支における無益の紛糾を廻避す。..…冀察政権との交渉は融和諒解を主とし、強いて我が権益を獲得せんとする行動を避く。」(「日支国交調整要領」)日本「速やかに冀東において…… 天津軍の直接的干渉を止め、かつ現に冀東にある日本人顧問を引き上げ……有為熱誠なる支那官吏を発見し、これにより行政を行う。」(「冀東の指導開発に関する私見」)
.. 2022年10月29日 09:35   No.2605008
++ 小倉士郎 (幼稚園生)…1回       
「原発を並べて自衛戦争はできない」
 | 執筆から15年
 └──── (元原発技術者・賛助会員)

◎ウクライナ戦争と原発
 今年の2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻し、「ウクライナ戦争」
が始まると間もなくチェルノブイリ原発がロシア軍に攻撃され占拠された
という衝撃的なニュースが流れた。

 これは原発が戦争という環境に曝された歴史上初めての出来事だ。
 大量の放射性物質を溜め込んだ原発が破壊されたら、破局的な被害が
生じるから、固唾を飲んで見守ったが、幸いロシア軍は場所を占拠した
だけで、原発の破壊はせず、管理はウクライナの運転員に任せ、間もなく
作戦変更により撤退していった。
 どういう経緯かは不明だが、原発が破壊されなかったのは幸運だった。
使用済燃料貯蔵設備をミサイルが直撃していたら、大量の放射能が環境に
放出されて、ウクライナはもちろん北半球諸国にも大被害を与えていた
はずだ。

◎恐る恐る書いた「原発を並べても自衛戦争はできない」
 2007年に季刊誌「リプレーザ」Vol.3夏号に、同誌の編集者の一人で
小学・中学・高校で一緒だった友人Nから「原発について何か書けよ」と
言われて私が投稿したのが「原発を並べて自衛戦争はできない」という
小論文だった。

 私が原発メーカーに35年勤め、2002年3月末に定年退職してから5年
経った時に執筆の誘いがあったわけだ。 厳しく、且つ、被ばくの危険性
がある仕事から解放されて、原発とはかかわりあいのない生活に慣れかけ
ていた。
 私が書くとすれば原発の危険性を示して、全ての原発を即時廃炉にすべ
しという内容にならざるを得ない。
 そんな内容の文章を公に発表するのは、利権の魂である原子力産業に
「水を掛ける」ことで、どんな危険が身に及ぶかわからない。そこで執筆
を即断った。

 しかし、原発の設計、建設、保守点検、トラブル対応の体験を通じて
私が知りえた原発の様々な弱点や危険性について、原子力産業界の外に
いる国民が知ることはほとんど不可能であることを考えると、自分の知り
得たことを書かずにあの世へ行ってしまって良いのか?一晩の内に考え
直して、友人Nに「筆名でなら書いても良い」と連絡し、「山田太郎」
という筆名で書くことになった。

.. 2022年10月30日 06:11   No.2605009
++ 小倉士郎 (幼稚園生)…2回       
 最初は技術者として知り得た原発の危険性を一般国民に解説することを
目標としたが、書き始めると原発の様々な弱点と危険性、チェルノブイリ
原発の破滅的事故、中東の熾烈なゲリラ戦などが心の中で溶け合って、
小論文の柱が自然に「原発と戦争との密接な関係」に落ち着いた。
 そして、題目は「原発を並べて自衛戦争はできない」となり、次のよう
な結論で書き終えた。

A.原発に対する武力攻撃には、軍事力などでは護れないこと。
したがって、日本の海岸に並んだ原発は、仮想敵(国)が引き金を
握った核兵器であること。

B.ひとたび原発が武力攻撃を受けたら、日本の土地は永久に人が
住めない土地になり、再び人が住めるように戻る可能性が無いこと。

 この小論文を投稿した4年後の2011年3月11日、東日本大震災が起き、
地震とそれに伴う大津波により、東京電力福島第一原発が「3.11
フクシマ」と呼ばれる過酷事故が起きてしまった。
 同事故により放出された放射性物質は福島県を中心に、北は北海道、
南は関東、中部地方まで広がり、事故発生から11年余りが経つ今も事故
収束の目途が立たない。
 事故が起きた原因は違えど、武力攻撃を受けても同じような事故が起
きるのであり、はからずも「3.11フクシマ」は小論文の結論Bを実証
してしまった。

◎これからどうするか?
 「原発を並べて自衛戦争はできない」というタイトルが日本の常識に
なれば、自衛隊の保有も米軍の駐留も不要になり、憲法9条の文言をそ
のまま実践すれば良いことになる。そう考えて、「リプレーザ」誌から
抜き刷りした小冊子を今までに5万6千部を印刷して機会あるごとに
普及に努めてきた。
 しかし、ウクライナ戦争勃発後の日本の政界、言論界の反応は「軍備
を倍増すべき」が主流となっている。

 これまでの私の宣伝力が足りなかったことを思い知らされている。
 しかも、大手マスメディア各社の論調は政権へ忖度か「憲法9条厳守」
というものはほとんど無い。
 6年前から始めた私流の「一人デモ」をさらに宣伝力に工夫を加えて
続けようと決意している。(了)
(2022年10月1日『奔流』第30号
、発行:千曲川・信濃川復権の会 より了承を得て転載)

.. 2022年10月30日 06:18   No.2605010


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