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37光年の距離に「超地球型」惑星、 | 生物誕生の原点「水」の存在が学問的な関心に | 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その462 └──── (地球物理学者)
かつて「地球物理学」といわれていたが「地球惑星科学」に名前を 代える大学が多い。地球をもっと知るためには他の惑星との比較研究を しなければならない時代なのだ。 そして、いまでは、水があり温度も地球のようなところでは生物が 生まれることが分かってきている。つまり地球上の生物は、生まれる べくして生まれたものだということになった。
だとすれば、この広い宇宙に地球のような惑星があって、そこに水が あり気温も地球なみならば、地球とは別に生命が生まれたとしても 不思議ではない。はじめは原始的な生物でも、時間がたてば進化して、 やがて高等生物が生まれる可能性がある。地球よりも早く生物が生まれ ていれば人類よりももっと進化した生物がいても不思議ではない。
かくて「地球外生命」の存在を否定できなくなった。 いまの科学の関心は、こういった環境がある惑星を宇宙空間で探す ことになっている。 しかし、宇宙で惑星を見つけるのは難しい。宇宙には太陽のような 恒星(こうせい)はあまたある。だが恒星は温度が高すぎて生物は暮ら せない。けれども恒星の多くが惑星を従えている。
地球もそうだが、惑星は太陽のように自分で光るわけではない。この ため望遠鏡で見ることもできない。 このため恒星が惑星に重力でわずかに振り回される動きを観測したり、 惑星が恒星の前を横切るときにごくわずか恒星の明るさが減ることを 観測したり、という間接的な手法で惑星がようやく見つかる。
最近、新しい手法が加わった。高精度の赤外線分光器である。惑星は 赤外線ではよく見える。 この赤外線分光器は、たとえば米国・ハワイのマウナケア山頂にある 日本の「すばる望遠鏡」にも搭載している。2019年に始まったすばる 望遠鏡の観測では最初の2年間で50個以上の恒星が調べられた。
.. 2022年09月30日 06:17 No.2583001
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