|
政治家や団体や協会などの会長には様々なタイプがありますが、単純化し大きく2種類に分類できるように思えます。簡単に言うと、調整型と決断実行型の2種類だと思います。調整型は、権力バランスを見ながら、味方が多く敵を最小限にすることに注力するタイプ、決断実行型は、周りの意見を振り切ってでも自分の意見を通すタイプのイメージです。
民主主義政治では、多くの人の意見をまとめる必要がある為、調整型でない人は政治家には不向きだと一般的に思われているようです。そして、日本の政治家は、圧倒的に調整型の政治家が多いと言うことです。
安倍元総理が2度目に総理になった時、決断実行型の時代がくるかと思われました。戦後の政治家で決断実行型といえば、吉田茂が筆頭に挙げられるでしょうか。バカヤロー解散が有名ですが、演説中、しつこいカメラマンに壇上からコップの水をかけ、拍手喝采を浴びたこともあります。それ以後は、田中角栄ぐらいでしょう。 ほかには、兵庫県明石市の泉房穂市長も決断実行型の一人です。職員へのパワハラで辞任したものの、その後の出直し選挙で再選しています。最近では、2人の副市長が同時に辞任を申し出て話題になっています。
菅元総理退任後、決断実行型の河野太郎氏が後に続くかと思いきや、調整型の岸田氏が総理になりました。キングメーカーとしての安倍氏や麻生氏は扱いやすい岸田氏を選んだのでしょう。
岸田総理は、新型コロナウイルスの感染症法への適用を2類から5類へ変更する件についても、安倍元総理の国葬についても、権力闘争の道具にしようとしているように見えます。今一度、一国の総理に相応しい言動を期待したいものです。優柔不断な性格の持ち主は、リーダーシップを発揮しなければならない立場に就いてはいけないと思います。
.. 2022年08月08日 05:07 No.2543001
|