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「原発事故 対策で防げた」 | 被害甚大 取締役の責任重く 裁判長、語気強め「責任感欠如」 | 東電旧経営陣に13兆円賠償命令 | 提訴10年 初の断罪「満点判決」原告喜び | 「まっとう」「大きな意義」被災住民ら | コスト優先 津波対策軽視 経営悪化、浸水防ぐ対応怠る | 電力会社に重い警鐘 └──── 7月14日朝刊より抜粋
東京電力福島第一原発事故を巡り、旧経営陣が津波対策を怠った ことで東電に巨額の損害が生じたとして株主が勝俣恒久元会長(82)ら 5人に会社への22兆円の損害賠償を求めた株主代表訴訟の判決で、東京 地裁(朝倉佳秀裁判長)は13日、勝俣元会長ら4人に計13兆3210億円の 支払いを命じた。(中略) 東京地裁判決は、原発で万が一事故が起きれば甚大な被害を及ぼす ことを踏まえ、原子力事業を担う企業の取締役の責任を重く 見たものだ。(中略) 一方、今回の判決は、日本原子力発電が浸水対策を取っていたこと などを挙げ、経営陣から指示があれば担当部署は「浸水対策を発想する ことは十分に可能だった」とした。(後略) (以上、1面より抜粋)
群馬県への避難者の集団訴訟の原告、丹治杉江さん=前橋市=は「 当然の判決だ。事故は絶対に起きない、と言っていた東電や国は責任 を取ってもらいたい」と話した。(中略) 弁護団共同代表の河合弘之弁護士は「事故を起こし、逃げ回ってきた 幹部に対する裁判官の怒りがこの判決に満ち満ちている。非常に歴史的 な意義があり、後世に残る名判決だ」と強調。 原発の再稼働への影響についても「非常にブレーキになる」と語り、 「こんな巨額な賠償責任を負うなら、ほかの手段でいこうと判断する 役員も出てくるのではないか」と、原発政策の転換に期待した。 (以上、25面より抜粋)
.. 2022年07月15日 04:44 No.2523001
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