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東京電力と経済産業省が停電危機を演出 | 「電力逼迫警報」に見る世論誘導 | 大規模停電の脅しで原発再稼働推進 | 電力逼迫危機をあおり立てる政府・電力・政治家に警戒せよ └──── (たんぽぽ舎共同代表)
1.6月27日、梅雨が明けきっていない東京電力管内で、電力逼迫の 注意報が発令された。すぐにも警報に切り替えそうな勢いで、経済 産業省の役人が記者会見をしていた。 だが、実際には90%台の後半に入るかどうかの設備利用率で、電力 危機は起こらなかった。
細かくいうならば、需給逼迫のポイントは2度あり、最初は使用量の ピーク点である午後2〜3時台、最大5,254万kW(以下、万kWを 省略)の需要に対して設備は5,674で92%、もう一つは使用率ピークと いう指標で、午前9時〜10時台、最大4,669に対して4,820だった。
◎ 6月のピークは実は、その後に来ている。 逼迫注意報は6月30日午後6時で解除したが、この日の午後2時から 3時の需要量ピークでは5,487に対して、6,036が準備された。 設備利用率にして90%は、いつも通りで余裕がある水準。午前9時 から10時台は4,947に対して5,145の設備で、率にして96%、こちらの方 が厳しいといえば厳しいが、警報だ、注意報だという水準ではない。
つまり、6月下旬に電力が逼迫するなどは作られた危機であった。 もちろん、夏のピーク時に大型火力のいくつかが止まればたちまち 逼迫するし、それは3月に発生した福島県沖の地震で経験したこと でもある。
.. 2022年07月09日 08:47 No.2515010
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