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ロシアがウクライナに侵攻したのは、ウクライナの極右政府や軍が東部2州にあるドンバスのロシア系住民をイジメたり殺害していたことをやめさせるためでした。侵攻前、ロシア政府は、ドンバスを助けるために軍事的な動きはしませんでした。
ロシア軍や諜報要員たちが私服でロシアとドンバスの国境にいただけで、ロシア軍はドンバスに入らなかったし、兵器の支援もしていなかったと言います。侵攻前の段階として、ロシア軍がドンバスを助けるなら、まずは兵器を支援したことでしょう。
だが、2月24日、ロシア軍は突然、ウクライナに侵攻しました。電撃的にウクライナ全土の制空権を奪い取り、ドンバスだけでなくキエフ北部などにも地上軍を突入させました。ウクライナ侵攻の目的は、ドンバスロシア系住民の保護だけではなく、ウクライナ全体の非武装中立化と極右勢力の排除でした。
もしロシア軍がドンバスだけを侵攻対象にして、ドンバスのロシア系住民が8年間にアメリカ傘下のウクライナ極右政権から酷い事をされてきたかを世界に向けて発信して説明していたら、ロシアは今のように敵視されなかったかもしれません。ロシアは被害者でした。
ウクライナとロシアは1990年のソ連崩壊まで、ソ連という1つの国の中にありました。ソ連崩壊後も、ウクライナに一定数のロシア人が住んでいます。ウクライナがロシアを敵視せず、国内のロシア系住民を大事にすることが、必要でした。
アメリカは、これを崩す目的で2014年にウクライナの政権転覆を扇動して、実現させてロシア敵視の極右政権を就かせ、ロシア系住民の人権を剥奪して、セバストポリ港をロシア軍に使わせないと新政権に言わせました。アメリカはウクライナを傀儡化してロシアに宣戦布告したようなものでした。
ロシアは正当防衛としてクリミアを分離独立させてロシアに併合しました。歴史的な経緯を見ると、ウクライナとロシアが別々の国であることは事実の半分でしかないでしょう。ロシアが突然、ウクライナを侵攻した、という話だけが世界に流布することになっています。この点ではプーチン大統領のロシアは大失敗だったでしょう。
.. 2022年07月01日 05:58 No.2512001
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