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■--最高裁判決
++ 横田朔子 (高校生)…64回          

「不当判決という以外に言う言葉が見つからない・・・」
 | 北海道神恵内村村長選 メディアの報道には書かれていない状況
| スピーチもアピールも充実してもりだくさん
 |  速報!  6.17官邸前金曜行動
 └──── (金曜行動実行委員) 


◎夕方の5:30たんぽぽ舎のボランティア仲間と官邸前に到着。集会の準
備に取り掛かろうとしてふっと空を仰ぐと、絵画のような美しい夕焼けの
空が広がっている。
 6月17日、日本中が注目した、東電福島第一原発事故の避難者が起こし
た生業訴訟の最高裁判決は、国の賠償責任を認めないという理不尽極まり
ない内容だった。山ほどの困難を抱え乍ら必死で集団訴訟を闘ってきた原
告団の一人一人は絶句したであろう…と、悔しく腹立たしく胸が締め付け
られる思いだ。
◎集会前、力強い多摩川太鼓の轟が官邸前に響きわたった。
集会のメインのゲストスピーチは、福島生業訴訟原告団の服部崇さんと、
北海道神恵内村村長選に立候補した瀬尾さんのお二人で、貴重なお話をう
かがうことができた。
 服部さんは、「今日原告団は福島からバス数十台を連ね、全国の原告団
と共に200名が参集。応援して下さる人々が800名も来てくれて非常に心強
かった。今まだ報告集会の最中で、自分はまだ何も聞かないままここに駆
けつけた。不当判決という以外に言う言葉が見つからない…」と無念さを
にじませた。
 瀬尾さんはメディアの報道には書かれていない2月の村長選の状況を
語った。「神恵内村村長選は36年間選挙がなかった。私は最後の社会活動
と思って、北海道の泊村に移住して6.5年間原発反対で頑張ってきた。無風
状態の村長選に誰も出ないなら村民ではないが自分が出ようと立候補した。
.. 2022年06月19日 07:54   No.2501001

++ 横田朔子 (高校生)…65回       
しかし人口800名の村は、村中が親戚のようなところで、まず選挙事務所を
探すのが大変だった。よそ者に誰も部屋を貸してくれない。やっと貸して
くれたと思ったら翌日断られ、八つ墓村を連想した。
 前村長を相手に闘った結果は48票獲得。白票20票。供託金50万円で全国
津々浦々にアピールできたと思えば、選挙は無駄ではなかった。全国から
支援カンパや激励を頂き、とても感謝している」と、選挙戦で全国の脱原
発の仲間たちとつながった貴重な体験を話された。
 札幌地裁では北電泊原発の運転差止め判決が出され、今後の瀬尾さんた
ちの活動を期待したい。
◎飛び入り3分スピーチでは、福島からの避難者で大学生の鴨下全生(ま
つき)さんが、国と東電の責任を問う「福島原発被害東京訴訟」控訴審に
ついて報告された。「2018年3月の一審判決では国と東電の責任が認めら
れたが、認容額は被害実態を反映されていなかった。他方で国・東電は、
原発事故が予測できない、防ぎようがなかったと争う姿勢である。原発事
故被害者の救済するため、控訴審を闘う」(チラシより)と、多くの方々
の支援・傍聴を訴えた。
 避難の権利を主張し、語りつくせない苦難に直面しながら頑張っている
若者の言葉は、何度聴いても胸がうたれ、いい加減な運動は許されないと思う。
★第1陣控訴審高騰弁論・報告会 
 6月21日(火)14:00〜東京高裁101号法廷   

◎官邸前金曜行動は、毎月第3金曜日18:30〜19:45です。「原発はいら
ない!」「電力がひっ迫しているのに原発がなくても大丈夫なの?」どん
な考えを持っている方でも参加できます。飛び入りスピーチや突撃インタ
ビューでご自分の意見・声をあげてみませんか。
 17日は、マイクの傍に鮮やかな紫陽花の大輪が生けられ、横断幕には色
とりどりの照明ボールが飾られ、シャボン玉がゆらゆらと飛び交う…そん
な演出を工夫して集会を盛り上げてくれた女性もいました。拳を突き上げ
るだけでなく、楽しさも加わるといいですね。

.. 2022年06月19日 08:07   No.2501002
++ 山崎久隆 (社長)…1356回       
国の責任を「否定」した6/17最高裁判決−極めて雑な判決
 | 安全規制を否定するのなら原発を「許可」してはならない
 | 最高裁は「国家無答責」(明治憲法下の法理)の時代に戻すのですか
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

 「国家無答責」とは、国家又は公務員の違法な行為によって損害が
生じた場合でも国家が賠償責任を負わないことを指す。明治憲法下の
法理であり、当然、現憲法下では無効のはずだ。
 日本国憲法17条では「何人も、公務員の不法行為により、損害を受け
たときは、法律の定めるところにより、国又は公共団体に、その賠償を
求めることができる。」と定めている。

 しかし今回の判決は、憲法17条に定める「不法行為」のうち「津波の
予見可能性」の存在を判断せず、「結局防潮堤を作っていたとしても
無理でしょう」といった、およそ法律が求めてもいないような「理由に
ならない理由」を付けて国の責任を否定してしまった。
 理屈をこねているようで、結果として「国家無答責」としか捉え
ようのない、極めて雑な判決である。

◎ 判決の問題点 予見可能性を判断せず

 東電福島第一原発事故の被災者が国と東電に損害賠償を求めた福島、
群馬、千葉、愛媛の4訴訟の上告審判決が6月17日に最高裁第2小法廷
(菅野博之裁判長)で言い渡された。
 結論は、「国の賠償責任を認めない」というものだった。

 判決では、「地震は2002年に地震本部が公表した地震予測としての
『長期評価』に基づく揺れより、現実に2011年に発生した東日本太平洋
沖地震のほうがはるかに大きく、国がたとえ規制権限を行使して東電に
安全対策を講じさせていたとしても事故を防ぐことができなかった可能
性が高い」と指摘した。

 裁判官4人のうち三浦守裁判官は「長期評価を検討していれば、事故
を回避できた可能性が高い」との反対意見を述べた。
 原告側は、「長期評価に基づけば津波は予見できた」と主張、その
予見可能性と信頼性が争点だった。
 しかしそれは判決では無視されている。
 主要な争点を判断しない判決に、何の意味があるのだろうか。

.. 2022年06月21日 04:50   No.2501003
++ 山崎久隆 (社長)…1357回       
◎ 判決の問題点−「結果回避可能性」も認めず

 争点のもう一つは、「結果回避可能性」について。
 津波が襲来した際、防潮堤や建屋の水密化など、一定の対策が取られ
ていれば、3基がメルトダウンをするなどといった原発震災に発展
せず、被害を少なくすることができたのではないか。
 判決では、この「津波対策」についても、当時の知見に鑑みて敷地へ
の海水浸入防止のためには「防潮堤などの設置が基本だった」として、
東電に対策を命じたら原告が主張する「水密化対策」は「本件事故以前
に施設の水密化措置が確実な津波対策になり得るとの専門的知見が存在
していたことはうかがわれない」として実施されず、防潮堤設置のみが
行われた可能性が高いと結論づけている。

 その上で、東電が2008年に試算した津波と実際の津波は規模も方角も
異なり結局「原発敷地への浸水を防ぐことができず、原発事故と同様の
事故が発生していた可能性が相当にあると言わざるを得ない」などと
結論付けた。

 「水密化対策」などは福島第一原発事故を受けて教訓化された対策
で、結果論であるとの国の主張を全面的に取り入れた判決だが、欧米に
おいては既にフランスや米国で重要対策と位置付けられていた。

 日本でも津波災害が予見される浜岡や柏崎刈羽原発では取られてい
たし、そもそも福島第一原発では事故前に想定津波高が40センチかさ
上げされた際にも海水ポンプの高さを上げるなど対策している。
 規模は小さくても津波対策をしているのであるから、津波を前提とし
た水密化は防潮堤が必要となった場合においても、その完成までに取り
得る常識的に採用できる対策だった。

◎ 最高裁が行政の「不作為」を認めた

 この判決は、全ての「論点」を、国の主張で構築している。「予見
可能性」については判断すら避けた。これでは行政の監視をする司法の
責任は果たせない。
 東電に対策を取らせていたとしても、実際に発生した津波は想定より
大きく、事故に至ることを回避できなかったとの論理構成では、東電が
「想定外だから仕方がなかった」と言っているのと何ら変わらない。

 国が対策を命じず事故が起きても責任を問われないのであれば、規制
そのものの意味がなくなる。
 行政の不作為は誰が責任を負うのか、この判決では全ては事業者と
被災者であると結論付けている。

.. 2022年06月21日 04:59   No.2501004
++ 山崎久隆 (社長)…1358回       
 これでは原発を認可する国の行為は、「無謬」もしくは「無答責」と
言っているに等しいのではないか。
 この判決が導く結論は、一つしかない。
 国が原発事故を防ぐ責任を果たさなくても責任が問われないとする
ならば、否応なく責任を負わされる被災者となり得る人、つまり市民側
が拒否するしかないのである。
 原発を「動かしてはならない」との判決とは違うが、この最高裁判決
は別の意味で【原発を動かしてはならない】との「結論」を導いている
のではないだろうか。

.. 2022年06月21日 05:05   No.2501005
++ 菊地輝子 (小学校低学年)…8回       
最高裁負けて悔しい花いちもんめ
 | 次回の福島原発被害者東京訴訟第一陣控訴審は9月27日(火)です
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 6月21日(火)は、福島原発被害者東京訴訟第一陣控訴審(東京高裁
101号)の傍聴に行きました。満員御礼で93の傍聴席が一杯に
なりました。
 傍聴行動にご参加いただいた皆様、有り難うございます。

 鴨下祐也(福島原発被害東京訴訟原告団長)さんが「傍聴席が埋まら
ないよ〜」と言うので、「そんな弱気でどうする!」と激を飛ばした
かいが有りました。

 報告会では、若い先生がジェスチャーたっぷりに説明下さり笑いが
おきました。
 沢山の人が来てくださいましたので、2部に分けて行い待っている間
は先生のレクチャーも有り、司法界の裏話等も有り盛り上がりました。
 次も集まりましょう。次回は9月27日(火)です。
 最高裁の恨みを晴らそう。

.. 2022年06月24日 05:12   No.2501006
++ 岡田俊子 (小学校中学年)…10回       
緊急のお願い!
 | 「子ども脱被ばく裁判を支える会・西日本」が
 | 仙台高裁第一民事部 石栗正子裁判長へ
 | ハガキ(2点を要請する)を届ける運動を始めました
 | ご協力と拡散のほどよろしくお願い致します
 └──── (脱被ばく実現ネット)

緊急のお願い!「子ども脱被ばく裁判」が大切な局面を迎えています。

≪次の2点を求めるハガキを届ける運動≫

・弁護団が求めている「子ども人権裁判」と「親子裁判」の分離を
認めること。
・ 子どもたちが、あってはならない無用な被ばくを強いられた事実
経過を明らかにするため、内堀福島県知事等5人の証人調べ(申請済み)
をうけいれ、「親子裁判」についても、十分に審議を尽くすこと。

 5月31日、弁護団が子ども人権裁判の判決と親子裁判の証人尋問の
実現を求めて、仙台高裁に「弁論分離等の申し出」を提出したことを
受け、「子ども脱被ばく裁判を支える会・西日本」が、仙台高裁第一
民事部 石栗正子裁判長へハガキを届ける運動を始めました。
 皆さまにハガキをお届けできず申し訳ありませんが、詳しくは以下の
ホームぺージにも掲載されていますのでぜひご覧ください。
 「脱被ばく実現ネット」もこの手紙を印刷し、色々な場所で配布して
ハガキを届けるお願いをすることにしております。
 多くの方にご協力を頂きたくどうぞ拡散の
ほどよろしくお願い致します。

子ども脱被ばく裁判ホームページ
https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2022/06/blog-post_24.html
子ども脱被ばく裁判 弁護団のページ
https://fukusima-sokaisaiban.blogspot.com/

.. 2022年06月30日 04:55   No.2501007
++ 菊地輝子 (小学校低学年)…9回       
避難者の生の声を聴くと心が痛い、支えなくては!と誓う
 | 6/29福島原発千葉訴訟第二陣口頭弁論の傍聴に参加して
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 皆様の日々の活動に感謝致します。
 私は6月29日、福島原発千葉訴訟第二陣(控訴審)口頭弁論・東京高裁
101号室の傍聴に参加しました。
 暑い中70名以上の方が並んで下さいました。
 この日は、原告の質疑応答がありました。
 地元の方たちの想いを聴くと、眼からウロコです。
 東京電力は玄関前のコンクリートを洗ってから放射能を測る!(聞いて
はいましたが)。市は動揺するからと測定値を公表せず!
 避難すると、避難先の地元の方達から冷たい目で!、避難先で子供
たちが虐めに遭う!
 我慢して我慢して何年後かに発病したり、事故で収入が減り大学を
断念したり!!
 生の声を聴くと心が痛いです。
 支えなくては!と誓って傍聴を終えました。
 次回は9月28日(水)です。何卒、御支援お願い致します。

.. 2022年07月01日 05:30   No.2501008
++ 千尋 (幼稚園生)…4回       
最高裁の裁判官は結局、国の番人?
 | 6/17最高裁は、国策の誤りを認めず、被害を受けた住民の救済を
 | 考えず、国に忖度してこのような判決を下したとしか思えない
 └──── 先崎(まっさき)〔茨城県、元瓜連(うりづら)町長、
          瓜連町は合併により今は那珂市です〕

 東京電力福島第一原発事故で避難した住民らが、国に損害賠償を求め
た訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷は先月17日に「津波対策が
講じられていても、事故が発生した可能性が相当ある」とし、国の
賠償責任はないとする判断を示した。

 この判決をテレビのニュースで聞き、新聞を読み、原告らの怒りと
落胆、涙する姿を見て、最高裁の裁判官は国民の側に立つのではなく、
国の番人なのではないか、と考え込んだ。

 今回の判決は、福島、群馬、千葉、愛媛の各県で起こされ、福島、
千葉、愛媛では高裁が国の責任を認め、群馬だけが国の責任を認めず、
司法判断は割れていた。
 このため、最高裁が今回統一判断を示したもの。法務省によれば、
今回の訴訟を含めて、国に対して賠償を求めたのは約30件あるという。

 原発が立地する福島県からの避難者はピーク時には16万人を超え、
この4月時点でも約3万人が避難生活を続けている。

 判決の骨子は、「国が東電への規制権限を行使していれば、事故が
起きなかったとは認められない。国が2002年に公表した地震予測の
『長期評価』を前提とした津波対策を東電に命じても、津波の到来に
よる大量の浸水は避けられなかった」など。今後の判決は、今回示され
た判例に沿って出されることになろう。

 原発は典型的な「国策民営」の事業だ。国が方針を決め、民間企業の
東電や関西電力などが発電所を持ち、運営する。
 福島の事故後に当時の東電の清水社長は「福島第一原発は、国に許可
していただいている原発だ」と発言している。
 先日、北海道知床沖で観光船沈没事故を起こした知床観光の桂田社長
も「許可していた国も悪い」と発言していた。それと同根か。

 判決は、津波対策を講じていても事故は防げなかったとしている。
 そういう論理なら、東電にも責任がないということになるの
ではないか。
 一体、誰の責任だというのか。

 国に忖度してこのような判決?

.. 2022年07月14日 04:59   No.2501009
++ 千尋 (小学校低学年)…5回       
 3・11の時、東海村にある日本原電東海第二発電所は、1週間前に
ポンプ周りの擁壁のかさ上げが終わり、重大事故にはならず、辛うじて
助かった。
 防潮堤があっても津波の高さは想定を超え、事故は防げなかったと
いう判断ではなく、東海第二でもわかるように、事故が発生しないよう
な対策を講じることはできたはずだ。

 私たち国民の生命や財産を守るために国は責任を果たしたと言えるの
だろうか。判決は、どのような対策を講じれば事故を防げたのか何も
示していない。

 原発推進政策は、これまでも、そしてこれからも、国のエネルギー
基本政策に位置づけられている。
 最高裁が原発国賠訴訟(福島原子力発電所事故に伴う国家賠償請求
訴訟)で国の法的責任を認めれば、原発推進政策の見直しが求められる。
 今回の裁判官は、下級審の事実認定を踏まえず、先に結論ありき
とした。

 最高裁の人事は内閣が決める。
 今回の判決は、国策の誤りを認めず、被害を受けた住民の救済を
考えず、国に忖度(そんたく)してこのような判決を下したとしか
思えない。
 救いは、4人の裁判官のうちの1人の三浦守裁判官が、判決文で
30ページに及ぶ反対意見を述べていることだ。

     (7月11日「NEWSつくば」《邑から日本を見る》115
      より了承を得て転載)

.. 2022年07月14日 05:05   No.2501010


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