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フクシマは決して終わっていない | 教訓を学ばず原発の再稼働を進めようとしている | この国は何と愚かなのか | さようなら原発・福島フィールドワークに参加して └──── (たんぽぽ舎ボランティア)
6月17日〜18日、「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」 主催による福島フィールドワークに参加してきました。 参加者20名は連合会館前でマイクロバスに乗り込み、富岡町の「リプル ンふくしま」(特定廃棄物埋立情報館)、浪江町の東電廃炉資料館、相馬 市の請戸地区、浪江町の東日本大震災・原子力災害「伝承館」、大堀相馬 焼「春山窯」、飯館村長泥地区再生事業施設を見て回りました。
1日目に見た「リプルンふくしま」は、特定廃棄物埋立場の環境省PR 施設です。特定廃棄物とは、1kgあたり8,000ベクレル以上10万ベクレル 以下の焼却やリサイクルできない不燃物のことで、ここではそれらを集め て埋め立てています。「リプルンふくしま」の裏手にはその埋め立て場を 一望できる展望台があり、巨大なクレーン等を使い谷一つを特定廃棄物 で埋め立てる大規模な土木工事が進行する様子を見ることができました。
バスは帰宅困難地域を通り、線量計が高い値を示す中、ゴーストタウン と化した大熊町の家並みや、「原子力明るい未来のエネルギー」という大 看板が設置されていた双葉町駅前通りも車窓から見ました。 ここにあった看板は今は撤去され、浪江町の東日本大震災・原子力災害 「伝承館」に展示されています。 かつて農地だった広大な土地にソーラーパネルが敷き詰められている光 景も随所で目にしました。
2日目は、地元で原発事故の被災状況を伝える活動をしている渡辺博之 さんがバスに乗り込み、相馬市の大堀焼の窯元集落を案内してくれました。 大堀地区は江戸時代前期以降300年の歴史を持つ大堀相馬焼の産地で、 窯元が23件あった集落ですが、福島第一原発事故により人が住めなくなり、 今も集落内部に立ち入ることはできません。 しかし道路沿いにある窯元の一軒、「春山窯」の跡地を見ることができ ました。 そこには見事に焼き上げられた大小の美しい陶器が事故後そのまま建物 内に放置され埃をかぶっており、建物の外観は野生動物に荒らされ無残な 光景をさらしていました。
.. 2022年06月26日 20:06 No.2499005
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