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大阪地裁が冤罪・東住吉事件で府に賠償命令 | ヒラメ裁判官が検察(国)の責任を不問 | 無実の青木さんに「犯人と思う」暴言の刑事は仮名 | 捜査当局の犯人でっち上げは最悪の権力犯罪 | └──── (アカデミックジャーナリスト)
◎ 東住吉事件の冤罪被害者、青木惠子さんが日本国と大阪府に計約 1億4600万円の損害賠償を求めた国賠訴訟の判決が今月15日に大阪地裁 であった。 本田能久裁判長は大阪府警による捜査について、「担当の警察官は、 青木さんに娘の写真を見せて助けられなかったことを責め続け、体調を 崩しても配慮せず、長時間大声を出して厳しく取り調べた」と違法性を 認め、府に1224万円余りの賠償を命じた。 しかし、国に対する請求については、「当時の検察の活動については 数々の疑問があるが、違法とまでは断定できない」として棄却した。 地裁は国に和解を求め、国側が和解協議を拒否していたのに、国の 責任を放免した。
◎ 再審無罪事件では有罪判決を出した裁判官の責任も重い。裁判所が 検察官の責任を不問にしたのは、仲間意識からだろう。判決の賠償額も 少なすぎる。 私はフェイスブックに、判決を批判する投稿をした。 https://www.facebook.com/profile.php?id=100022241222173
◎ 青木さんとは、湖東記念病院事件の冤罪被害者、西山美香さんの 再審裁判が開かれた大津地裁での法廷取材で知り合った。その後も電話 やメールで取材をしてきた。 3月16日に、青木さんへショートメッセージで連絡したところ、 青木さんから携帯に電話がかかってきた。 私は2年前に失声しているので、電話に出るか迷ったが、思い切って 電話に出て電気式喉頭で話したところ、私の言うことをほとんど理解 してくれた。手術後、家族以外の方と電話で会話をしたのは初めて。 青木さんは「裁判官たちに完全に騙された。裁判所に傷つけられた。 私の方にすごくやさしく接し、国側の責任を認め、和解勧告もして くれていたので、まさか検察の責任を認めないという判決になるとは、 想像もしていなかった」と憤っていた。
.. 2022年03月23日 05:40 No.2434001
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