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世界原子力協会(WNA)とIAEAの情報 ザポロジェ原発はロシア軍に攻撃され占領された (たんぽぽ舎共同代表)
◎以下は、ザポロジェ原発の状況を伝える世界原子力協会(WNA)の 記事の抄訳です。
◇ 2022年3月3日夜半、ロシア軍は原発の城下町エネルゴダールの 入口の検問所を突破し、ザポリージャ原発に向けて約100台からなる 重装甲車で町に突入、原発に向けて攻撃を開始した。 エネルゴアトムのペトロ・コティンは、ロシア軍が占領した6基の 原子炉を持つ欧州最大の原発のさらなる動向と情勢について話した。 警備隊、地域防衛隊、エネルゴダールの住民の必死の抵抗にもかか わらず、ロシア軍の車列は発電所の敷地、隣接する建造物、訓練 センターを至近距離から銃撃した。 現在メンテナンス中の1号機に銃弾が命中し、さらに訓練棟A棟が 全焼した。 さらに長時間にわたり消防士が訓練センターでの消火活動を 許さなかった。
原子力施設の損傷の危険性が高いため、2号機と3号機は安全な冷温 状態に移行した。現在は、発砲のあった範囲から最大距離離れた4号機 が稼動している。
◇ 午前4:30まで、ザポロジェ原発の管理棟と発電所の検問所は、 ロシア軍より攻撃された。 3月4日午前9:00時現在、発電所の職員は勤務を認められている ものの、連続して24時間近く現場で働いており、心身ともに疲れ 果てている。 シフト替えが必要だ。発電所の運営者は銃を突きつけられ、死傷者が 出ている。(注:後日死者は出ていないと訂正されている)
エネルゴダールへの熱供給を行う系統が複数箇所で被害を受け、 町には暖房がないままだ。(注:後日復旧したとされる) 原発での放射性物質や放射線の状況については、運営会社の管理は できていない。 しかし、最新のデータによるとザポロジェ原発における放射線バック グラウンドは正常範囲内であった。
.. 2022年03月08日 05:20 No.2419001
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