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■--戦争を引き起こしたのは
++ タク (社長)…2353回          

私は戦争を引き起こしたのは、新聞社に問題があると思っています。日露戦争が終わって、ポーツマス講和会議が開かれましたが、講和条件をめぐって、多くの新聞社が怒りを表明しています。こんな条件が呑めるかと、紙面を使って論陣を張ったのです。

国民の多くは新聞社に煽られ、全国各地で反政府暴動が起こりました。日比谷公会堂が焼き討ちされ、講和条約を結んだ小村寿太郎も国民的な非難を浴びました。反戦を主張したのは徳富蘇峰の国民新聞くらいです。その国民新聞もまた焼き討ちされたのです。

私はこの一連の事件こそ日本の分水嶺だと思っています。この事件以降、国民の多くは戦争賛美へと進んでいったのです。そして起こったのが五・一五事件です。侵略路線を収縮し、軍縮に向かいつつある時の政府首脳を、軍部の青年将校たちが殺したのです。

話せばわかる、という首相を問答無用と撃ち殺したのです。これが軍事クーデターでなくて何でしょうか。ところが多くの新聞社は彼らを英雄と称え、彼らの減刑を主張しました。新聞社に煽られて、減刑嘆願運動は国民運動となり、裁判所に七万を超える嘆願書が寄せられました。その世論に引きずられるように、首謀者たちには非常に軽い刑が下された。

この異常な減刑が後の二・二六事件を引き起こしたと言われています。現代においてもまだ二・二六事件の首謀者たちは『心情において美しく、国を思う心に篤い憂国の士』と捉えられている向きがあります。いかに当時の世論の影響が強かったかです。

これ以後、軍部の突出に刃向かえる者はいなくなったのです。政治家もジャーナリストもすべてです。この後、日本は軍国主義一色となり、これはいけないと気づいた時には、もう何もかもが遅かったのです。しかし軍部をこのような化け物にしたのは、新聞社であり、それに煽られた国民だったのです。

たしかに戦前においてはジャーナリストの失敗もあります。しかし戦後はそうではありません。狂った愛国心は是正されました。戦後多くの新聞が、国民に愛国心を捨てさせるような論陣を張ったのです。まるで国を愛することは罪であるかのように。
.. 2022年03月01日 08:24   No.2412001

++ タク (社長)…2354回       
一見、戦前と逆のことを行っているように見えますが、自らを正義と信じ、愚かな国民に教えてやろうという姿勢は、まったく同じです。その結果はどうでしょうか。今日、この国ほど、自らの国を軽蔑し、近隣諸国におもねる売国奴的な政治家や文化人を生み出した国はいないのではないでしょうか。
.. 2022年03月01日 08:53   No.2412002
++ 山崎久隆 (社長)…1296回       
厳しく激しい批判をもっと多く集めよう

◎ 中国新聞は28日に 安倍氏「核共有」発言に広島の被爆者ら
「あきれる」「軽々しい」と報じた。
 「あきれてものが言われん。発言を取り消してほしい」。広島県
被団協の箕牧(みまき)智之理事長(79)は憤る。「広島、長崎の犠牲を
踏まえ、日本は非核三原則を堅持し続けてきた。ロシアの姿勢に左右
されず、守り続けなければならない」と強調した。
 もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(77)も「核兵器廃絶の動きが
世界で広まる中で、非常に軽々しい発言で危険。核兵器の非人道性を
知っている戦争被爆国としての在り方が問われる」と指摘。
 「被爆の実態を伝え続けなければならない」と力を込めた。

◎ 平和活動に取り組むNPO法人のANT−Hiroshima
(広島市中区)の渡部朋子理事長(68)は「元首相という発信力のある人
が発言すれば、日本が引っ張られる恐れがある。日本人がウクライナ
情勢に不安を感じているのに乗じて核武装を議論しようとするのは
許せない」と批判した。

◎ 近年、こうした核武装の主張に対して、厳しく批判することが
少なくなっている。野党も国会などで追及しきれなくなっている。
 安倍氏が首相時代の2020年、広島の平和記念式典において非核
三原則の堅持や核兵器のない世界の実現をと、挨拶をしている。
 それからわずか2年も経たないうちに、核武装(共有も同じ事)を公
言していることに、自民党は責任を取るべきである。

◎ 岸田首相に対しての質問で、首相はやはり「非核三原則の堅持や
核兵器のない世界の実現」と答弁しているが、こんな答弁に何の保証も
ないことは、質問をしている法もわかりきっている。
 具体的に保証をさせるために、具体的な行動に取り組むことを
求めなければならない。
 核兵器禁止条約への批准は当然のこと、核の傘を放棄すること、
非核三原則を法制化することなどを要求していく時である。


.. 2022年03月04日 05:20   No.2412003
++ 孫崎 享 (幼稚園生)…1回       
ロシア軍に侵攻の口実を与えてしまったウクライナ指導者
 | ロシアの侵攻は避けられた−避けられた2つの理由
  【日本外交と政治の正体】<430>
 

 侵攻したロシア軍に対し、ウクライナ軍は首都キエフの占領は
許さない−として徹底抗戦する様子が報じられている。
 ウクライナでは一般市民が義勇兵として戦うために延々と列を
つくっていたが、彼らの多くの命が脅かされている状況を想像する
だけでも胸が痛む。

 ロシアの侵攻は必然だったのだろうか。あるいは避けられたの
だろうか。
 私は避けられたと思う。
 なぜなら、今回のロシア軍の侵攻は、
 1.ウクライナのNATO参加の可能性が高まり、それを阻止するため
 2.ウクライナ東部2州の独立支援の2つを目的としているからだ。

 後者のケースから考える。世界各地に多民族国家がある。
 代表的なのはカナダである。フランス語を話す人々はケベック州を
中心にカナダの人口の20〜30%。この中、カナダは英語、フランス語を
公用語とした。
 英語だけにすれば、フランス語を主体とするケベック州が独立する
可能性があったからだ。

 ウクライナの東部2州はウクライナ語を母国語する人口が約3割、
ロシア語を母国語とする人口が約7割である。
 これらの地方では両言語を公用語とする可能性はあったが、
ウクライナ政府はそれをせず、ウクライナ語を話せない人々を
公的職場より排除。
 このために独立運動が起こり、それが武力衝突にエスカレート
したのである。

 もし、ウクライナ政府がこの地方で2言語の公用語を認め、同等の
対応をしていれば、ロシアの侵攻理由の1つは消える。
 ウクライナが通常の経済、文化、社会面で西側諸国と交流している
時に、ロシアはそれを止めるために軍事侵攻するだろうかといえば、
それはないだろう。
 一方で、ウクライナがどうしてもNATOに加盟しなければならない
という理由もない。
 ウクライナがNATOに加盟すればどうなるのか。
 

.. 2022年03月04日 05:34   No.2412004
++ 孫崎 享 (幼稚園生)…2回       
 NATOはロシア向けの中距離・短距離弾道ミサイル(いずれも
核弾頭の搭載可能)の配備が可能になる。
 しかし、ロシアはこれを許せない。従って侵攻したのである。
 ウクライナがNATOに加盟しなければならない絶対的な理由は
なく、ロシア軍に侵攻させない措置を取ることは十分、可能だった。

 ウクライナは「我々が守ってあげる」という甘い言葉にだまされ、
NATO及び米国のネオコングループとの関係を強化した。
 それが結果的にロシア側の侵攻を許す“口実”を与えてしまった。
 ウクライナの指導者がロシアを過度に刺激しなければ無駄な死を
招くことはなかっただろう。
     出典:『日刊ゲンダイ』3月4日(3月3日発行)より

.. 2022年03月04日 05:40   No.2412005
++ タク (社長)…2359回       
我慢強く自制する

明智光秀が徳川家康の家臣だったら謀反を起こさなかったでしょう。織田信長は明智光秀の謀反に遭い、本能寺であえなき最期を遂げました。人間50年の生涯です。フリードリヒ2世は7年戦争の勝利の後、ふたたび兵をあげることなく、もっぱら内政に力を注ぎ、ポツダムの宮殿で軍に耳を傾けながら74歳の生涯を閉じます。

もし明智光秀が徳川家康の家臣だったら、いくら下剋上が習いの世とはいえ、謀反を起こすことはなかったろう、という説があります。将たる者、部下にどう接したらよいか、クラウゼヴィッツは以下のように述べています。

「将軍は部下の軍団司令官たちから、洞察力、戦意、勇気、強固な性格などについて、必ずしもいつも望み通りのものを期待することはできない」そこで司令官にすべて任せるわけにいかず、いろいろと指示を与えなければならない。

その結果、司令官たちはそれに拘束され、目前の状況にうまく対応できぬ事態に出会うようになるかもしれないが、それは止むを得ないと。この弊害の防止策として、クラウゼヴィッツは「全部隊の状況に精進すること、部下に最善を求めず、我慢強く部下と接するよう努力すること」のふたつをあげています。

最後の軍配は我慢と自制です。織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人の武将の性格を語る有名な狂歌があります。鳴かずんば殺してしまえほととぎす。鳴かずんば鳴かせてみようほととぎす。鳴かずんば鳴くまで待とうほととぎす。クラウゼヴィッツは困難な戦いに立ち向かう将軍の資質として実行力、頑強、我慢、自制の四つをあげています。

これを戦国の3人に当てはめてみると織田信長・豊臣秀吉はともに実行力と頑強に秀で、徳川家康は我慢と自制のひとでした。頑強というのはクラウゼヴィッツによれば、激しい戦いの最中で挫けぬ「意志の抵抗」を意味します。

一方、我慢は同じ状況にあって戦いを持続する「意志の抵抗」です。両方とも「意志の抵抗」であることに変わりはないのですが、「頑強はより感情的で、我慢はより知性的」だといいます。それゆえ「戦いが長引くと、我慢の方がより力を発揮する」とクラウゼヴィッツはいっているのです。

.. 2022年03月04日 08:08   No.2412006
++ タク (社長)…2360回       
その点でいえばフリードリヒ2世も我慢と自制に優れた武将といっていいでしょう。徳川家康が徳川3百年の基礎を築き、フリードリヒ2世がドイツ統一の基礎を築いたのは決して偶然ではないと思うのです。
.. 2022年03月04日 08:19   No.2412007
++ 上岡直見 (部長)…214回       
ウクライナのザポリージャ原発損傷を受けて被害予測
 | 日本でも国土防衛と騒ぐなら、まず原発全廃が最優先だ
 └──── 〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕

◎ 報道によるとウクライナのザポリージャ原発がロシア側の攻撃で
損傷したという。
 放射性物質の大規模な放出に至っているかは不明だが被害予測を
おこなった。
 チェルノブイリ原発事故以降、ロシアでは「チェルノブイリ法」に
より汚染状況に応じて立入禁止・強制避難・避難権利のレベルが
定められているので、それを適用して推定した。

こちら

 ウクライナ外相は「チェルノブイリの10倍以上の影響」とコメント
しているが、決して誇張ではなく、ウクライナどころかロシア本土側
にも被害が及ぶ可能性がある。
 いずれにしても原発が軍事攻撃を受けるとどうなるかという事例だ。
 ミサイルどころか通常火器の一発でもこのようなことになる。
 日本でも国土防衛と騒ぐなら、まず原発全廃が最優先だろう。

.. 2022年03月05日 06:25   No.2412008
++ 山崎久隆 (社長)…1297回       
ロシアのウクライナ侵攻で放射能汚染の危機
 | 戦闘地域に15基の原子炉(ウクライナでは原発が9基稼働中)
 | 戦時下に「原発を守る」ことの困難さ
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

◎ 原発に侵攻するロシア軍

 ロシアのウクライナ侵攻が続いている。
 この侵攻は、原発を紛争の最前線に置いてしまった。
 世界は、本格的な無制限の通常戦争が原子炉を破壊し破局的な事態を
引き起こし、これまでにないほどの局地的な原子力緊急事態を
引き起こすリスクを過小評価してはならない。

 この脅威は、いま現実に起きていることだ。
 ウクライナの電力は原発に大きく依存している。
 国内には4カ所に原発があり15基の原子炉がある。
 また、チェルノブイリ原発の破壊された建屋やデブリを
管理している。
 大規模な戦争では、ウクライナの原発15基すべてが危険に
さらされるうえ、チェルノブイリ原発事故により汚染された地域の
森林や土壌が、戦闘行為によりかき乱され、沈着している放射性物質が
再拡散することになる。

◎ チェルノブイリ原発で一時空間線量が突出

 実際にチェルノブイリ原発周辺の空間線量率が、これまでの毎時
約8マイクロシーベルト(これでも東京の平均0.08の約100倍)から
一時、実に毎時93000マイクロシーベルトに上昇した。
 2月25日のことだ。
 その後、測定データがインターネット上で見られなくなり、3月1日
に復旧した時には毎時8マイクロシーベルト(年換算で約70ミリ
シーベルト)に戻っていた。
 実際はどうなのか、これに呼応するようにキエフの線量もずっと
上がり続けている。

 これまで、国際社会においては、紛争地帯の原発の経験は極めて
乏しいことを認識しなければならない。
 これまでに世界が経験した原発重大事故は、チェルノブイリ原発
事故と福島第一原発事故の2件だけだ。ロシアの侵攻とウクライナ
全土での通常戦争の継続により、国際原子力機関による「レベル7」の
事故が数日のうちに複数の原発、原子炉で同時多発的に発生する
可能性がある。
 このような緊急事態の発生で、大規模な人的被害を引き起こし、
ウクライナ又は周辺諸国の土地の大半を長期間にわたり居住不可能に
する可能性がある。

.. 2022年03月05日 06:31   No.2412009
++ 山崎久隆 (社長)…1298回       
◎ 原発を軍事戦略に使う愚

 ウクライナでの原発の健全性は戦略的な問題である。NATO
加盟国であれ非加盟国であれ、極めて重要である。
 戦略目的のために重大な放射線災害を引き起こすことなど容認
できない。
 それは、いままさしく出現しつつある核の大惨事を意図的に激化させ
たり、軽減措置を妨げたり、まして原子炉を意図的に溶融させて欧州の
広範囲を汚染させたりすることなどは、単に爆弾を使わない
核戦争である。
 そのようなシナリオが実際に起こり得ることは否定できない。

 ザポリージャ原発は特に危険だ。これは欧州で2番目に大きな原発
で、既にロシアが実効支配しているクリミア半島にも近く、ロシア軍の
侵攻が始まったとたんに最前線の地域になっている。
 6基のVVER−1000加圧水型軽水炉はロシアの侵攻に簡単に
巻き込まれる可能性がある。
 すなわち、戦闘はすぐそこまで迫っている。ザポリージャ原発は、
ドンバス地域の現在の「前線」からも、わずか200キロ程度のところに
あり、ロシアが実効支配しているクリミア半島からも目と鼻の先。
 防御が困難なドニエプル川東岸に面している。

 この発電所はウクライナの総電力の約4分の1を供給している。電力
の重要性を考えると、発電所の管理者は発電所を停止することに消極的
になり、可能な限り最後の瞬間まで原子炉を動かし続けることに
なるだろう。
 ウクライナのエネルギーに対する切迫した需要は、事故の機会を
増やすだけだ。
 一方。ロシア側もウクライナの電力生産システムを押さえることで、
戦争を有利に導こうと考え、早々に原発の制圧を狙うであろう。

 直接的な戦闘行為以外では、サイバーやその他、ロシアが発信源の
「グレーゾーン」戦略の被害は、戦闘部隊が原発ゲートに到着する前で
さえ、発電所を管理不能にする可能性がある。

◎ 事故が起きても緊急時対応は不可能

 実行される可能性が低いとしても、直接的な爆撃は、原子炉格納
容器に深刻な損傷を引き起こす恐れがある。また、発電所での戦闘は
人員を殺傷し、指揮統制システムや監視センサー、重要な原子炉冷却
施設を破壊するだろう。
 また、運転中の発電所としては原子炉だけが脅威ではない。使用済
核燃料は脆弱なプールに置かれ、さらに167基の乾式使用済燃料集合体に
置かれている。

.. 2022年03月05日 06:37   No.2412010
++ 山崎久隆 (社長)…1299回       
 原子炉に運転上の異常が生じても、緊急時対応は行われない。
 原子炉の管理に必要な支援体制は、武力紛争時には崩壊する。
 発電所の保安部隊は姿を消し、運転員は逃げ出し、事故が発生すれば
緩和策も実行不可能になる。

 ではロシアは、訓練を受けた原子炉操作員を動員し、占領した発電所
を引き継ぐために原子炉危機管理チームを編成する可能性はあるの
だろうか。
 チェルノブイリ原発事故と福島第一原発事故で、被害を低減、
収束するために活動を行った人々は、戦争地帯では
決して動員できない。

 ※≪事故情報編集部≫より
  この文章は、3月3日に届いたものです。

.. 2022年03月05日 06:43   No.2412011


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