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プーチンによる「核の威嚇」は許されない | 核兵器を臨戦態勢に置く危険を直視すること | 米国のデフェンス・コンディション引き上げに反対する └──── (たんぽぽ舎共同代表)
2月27日にプーチン大統領は、NATOの首脳などが発した声明や 各国が実施を決めた対ロシア経済制裁に対し、核戦力を含む核抑止 部隊を「高度の警戒態勢に置く」よう軍司令部に命じたという。 これは「戦略抑止戦力」すなわち戦略攻撃力と戦略防衛力が 含まれる。これらの戦略核兵器を特別態勢に移行することを命じた。 具体的には、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や北方艦隊及び太平洋 艦隊所属の戦略原潜及び巡航ミサイル搭載原潜、戦略爆撃機、原子力 巡洋艦などを指すと見られる。
これは、「核兵器の即応態勢レベルの水準を上げる」行為であり、 巡航ミサイルなどの通常兵器のみならず戦略兵器を含む核兵器を臨戦 態勢に置くことを意味する。 プーチン大統領は国営テレビで「西側諸国はわが国に対し、経済分野 で非友好的な手段を取るだけでなく、NATO主要国の首脳らはわが国 について攻撃的な声明を出した」などとし、この態勢を自ら正当化して 見せた。
◎核兵器の応酬は絶対にしてはならない
これに対して、トーマス・グリーンフィールド米国連大使はCBS 番組のインタビューに答え「まったく受け入れられない形でこの戦争を エスカレートさせるつもりのようだ。われわれは可能な限り強い手段で 彼の行為を止める」と述べたという。 これが、米国の「デフコン」のレベルを引き上げることを意味するの であれば、断じてしてはならない行為だ。 一方、ホワイトハウスのサキ報道官はABCのテレビ番組で「ロシア が侵攻を正当化するためのプーチン大統領の脅し文句」としたうえで 「ロシアがNATOの脅威にさらされたことは全くない」と 語ったという。 核には核で対抗しないとの意味ならば歓迎できることだが。
.. 2022年03月02日 05:02 No.2411002
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